東芝は、10月3日、新開発の4倍画素QFHDパネルや高画質映像処理システム「レグザエンジンCEVO Duo」を搭載した「グラスレス3D」の55V型液晶テレビ「レグザ 55X3」を、12月中旬に発売すると発表した。価格はオープンで、実勢価格は90万円前後の見込み。

　「レグザX 55X3」は、世界に先駆けて日本で先行販売するレグザXシリーズのフラッグシップモデル。フルHD（1920×1080）の4倍の約829万（3840×2160）画素の直下型LEDバックライト採用55V型新液晶パネルを搭載し、より緻密で高精細な映像を映し出す。さらに、240分割した直下型LEDバックライトをきめ細かく制御することで、深みのある陰影部と色鮮やかな光彩部の描写を実現した。フルHD相当の2D映像から4倍の画素数による精細感のある映像を実現する高画質化機能「QFHD超解像技術」を搭載し、これまでのフルHDパネルでは表現しきれなかった詳細なテクスチャまで映し出す。また、高音質センターフォーカスサウンドシステムを搭載し、音質にもこだわった。

　3Dの再生方式は、専用メガネが不要で、自然で見やすいインテグラルイメージング（光線再生）方式。2D映像や2視差の3D映像から独自の映像処理技術で9つの映像（9視差映像）をリアルタイムに生成し、液晶パネルからレンチキュラーシートを通して映し出すことで、今まで小型モデルだけだった「グラスレス3D」を大画面でも実現した。高精度な2D/3D変換機能を備え、リモコンのボタンを押すだけで、2D映像表示とグラスレス3D映像表示を切り替えることができる。

　チューナーは、地上デジタルチューナー3基、BS・110度CSデジタルチューナー各2基を搭載。市販のUSB接続HDDへの2番組同時録画や長時間録画、録画した番組を家庭内ネットワーク経由で「レグザタブレット AT700/AT3S0」などのDTCP-IP対応端末で再生できる「レグザリンク・シェア」サーバー機能を備えるなど、充実した録画・再生機能、ネットワーク機能をもつ。

　さらに、「タイムシフトマシン」機能を搭載したBDレコーダー「レグザブルーレイ DBR-M190/M180」をHDMI接続すると、テレビの「レグザメニュー」のアイコンに自動的に「タイムシフトマシン」が追加され、テレビ側の操作だけで「レグザブルーレイ」に一時保管している番組を過去に遡って楽しめる。

【同時に発表した製品の詳細はこちら】
・東芝、Android 3.2搭載の世界最薄・最軽量の10.1型タブレット端末「レグザ タブレット AT700/35D」などを発表
・東芝、「レグザサーバー DBR-M190」などBDレコーダー4機種、時間に縛られない「タイムシフトマシン」搭載