ソフトバンクモバイルは、9月29日、スマートフォンを中心とした2011年冬-2012年春商戦向けモデルの製品発表会を開催した。キャラクターを務める女優の上戸彩さんが登場し、高速通信「ULTRA SPEED」の速さに驚いていた。

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　発表会では、上戸さんがロケで訪れたイタリア・ローマの写真を紹介しながら、下り最大42Mbpsの「ULTRA SPEED」を利用して、ローマの街を「Google Map」で検索。上戸さんは、「本当に速いですね」とビックリ。さらに、ますます高速化する通信環境について、「頭で考えていることと同じ速さでインターネットができる世界っていいですね」と話した。

　また、孫正義社長がスマートフォンビジネスの方向性を発表。孫社長は、「いつでも、どこでもサービスを受けることができるクラウドが現実のものとなり、通信スピードが重要になっている」と、「ULTRA SPEED」に対応したスマーﾄフォンとして「ULTRA PHONE」と銘打った端末を発売することになった経緯を説明した。

　また、「2～3年前、スマートフォンは“キワモノ”だったが、今では多くの端末が市場に出ている。これだけ揃うと、スマートフォンがあたりまえになる。そのなかで、いかに特徴をみせることができるがカギ」と説明。「Softbank for Girls」として女性に特化した端末を発売するにあたって、「当社のスマートフォンは、女性の新規契約が53％を占めている。女性のなかでも、とくに10代に馴染みやすい端末を出すことで、さらに需要を広げていく」と経緯を語った。

　2011年冬-2012年春商戦向けモデルでは、Android OSを搭載したスマートフォンのラインアップが充実。本格的にスマートフォンの販売に力を入れることになる。主力のiPhoneとのすみ分けについては、「iPhoneは、依然として業界で最もすぐれた端末。一方で、Androidは、さまざまな端末メーカーがしのぎを削り、ユーザーニーズに合った端末の登場でこなれてきた。iPhoneが最重要端末であることに変わりないが、Androidスマートフォンも積極的にアピールしていく」との考えを示した。KDDIがiPhoneを発売する可能性が高く、そのことに対するコメントを求めた質問には、「一切ノーコメント」と切り捨てた。

　なお、発表した新製品のうち、一般の携帯電話は「PANTONE」の1モデルだけ。孫社長は、「当社は他社よりも早い時期からスマートフォンを押し出してきた。今回は、意図的にスマートフォンへのシフトを表した」とアピール。ここでも、OSを問わず、スマートフォンの販売増に意欲をみせたかたちだ。