キヤノンは、光学8倍ズームレンズ搭載モデルで世界最薄ボディの「IXY 600F」と、「IXY」シリーズでは初めて光学12倍ズームレンズを搭載した「IXY 51S」の、コンパクトデジタルカメラ2機種を9月23日に発売する。価格はどちらもオープンで、実勢価格は「IXY 600F」が3万円前後、「IXY 51S」が4万5000円前後の見込み。

　「IXY 600F」は、35mmフィルム換算で28～224mm相当、F3.0～5.9の光学8倍ズームレンズを搭載。ストレート沈胴方式ながら、沈胴時のレンズ全長は1円硬貨の直径（20mm）に収まる大きさで、光学8倍ズーム搭載モデルでは最薄の厚さ22.1mmのボディを実現している。

　手ブレ補正機能には、撮影状況に応じて最適な防振効果が得られる「マルチシーンIS」を新搭載。マクロ撮影や流し撮り、動画撮影、三脚の使用など、それぞれの撮影状況に特有のブレに対して、カメラが自動で最適な防振制御を行って、効果的にブレを抑制する。

　撮像素子は、ノイズの発生が少ない1210万画素の裏面照射型高感度CMOSセンサ。独自の映像エンジン「DIGIC 4」との組み合わせによる「HS SYSTEM」で、夜景や室内など暗いシーンでも被写体ブレを抑え、ノイズを低減する。

　人物以外の動く被写体をカメラが自動的に検出・追尾して、ピントや露出を最適に設定する「主役フォーカス」機能を搭載。また、カメラが撮影シーンを判別して、最適な設定と画像処理を行う「こだわりオート」と「マルチシーンIS」を組み合わせて、最大78パターンから最適な設定を自動選択する。

　動画撮影は、解像度1920×1080のフルHD動画をステレオ音声で記録。動画撮影中でも光学ズームが使用でき、撮影シーンをカメラが自動判別して最適な設定を行う「こだわりムービー」機能を搭載。「マルチシーンIS」と組み合わせることで、最大69パターンから最適な設定を自動選択する。

　対応メディアは、SD/SDHC/SDXCメモリカード。カラーは、パープル、グリーン、シルバー、ブラックの4色。サイズは幅95.8×高さ56.8×奥行き22.1mmで、重さは約140g。

　「IXY 51S」は、35mmフィルム換算で28～336mm相当、F3.4～5.9の光学12倍ズームレンズを搭載。鏡筒の沈胴時にプリズムを待避して、空いたスペースにレンズを収納する「屈曲沈胴プリズム退避鏡筒」によって、光学12倍ズーム搭載モデルで世界最薄の厚さ21.9mmの薄型ボディを実現している。

　タッチパネル方式の3.2型ワイド液晶モニタは、画面に触れるだけで撮影できる「タッチシャッター」に対応。撮像素子は、ノイズの少ない1210万画素の裏面照射型CMOSセンサと映像エンジン「DIGIC 4」を搭載。「IXY 600F」同様、手ブレ補正機能「マルチシーンIS」とシーン認識機能「こだわりオート」を備える。また、フルHD（解像度1920×1080）動画撮影に対応し、「こだわりムービー」と「マルチシーンIS」の組み合わせによる最適な設定を自動で選択する。

　対応メディアは、SD/SDHC/SDXCメモリカード。カラーは、シルバー、レッド、ブラックの3色。サイズは幅99.0×高さ58.9×奥行き21.9mmで、重さは約206g。