パナソニックは、9月6日、記者発表会を開き、ムダを見つけて節電する機能「エコナビ」を搭載したエアコン、冷蔵庫、ドラム式洗濯機の商品を発表した。発表会には、女優の吉瀬美智子さんが登場。「エコナビ」普及拡大に向けたキャンペーンをアピールした。

　記者会見の冒頭、アプライアンスウェルネスマーケティング本部の中島幸男本部長が、「東日本大震災後、あらためてエネルギーの大切さを実感し、家電の選び方、使い方の意識が大きく変わった。エコナビへの関心もさらに高まっている」と、家電製品を取り巻く動向を説明。「節電は、一人ひとりの心がけでできることと、家電ができることをうまく組み合わせることが大事」として、“がんばる節電から賢い節電へ”を打ち出すなどして、「エコナビ」搭載製品の販売拡大への意気込みを示した。 

　さらに、「『エコナビ』搭載製品は、2009年の販売開始から今年7月時点の累計で1000万台に達した。09年11月は8カテゴリ、75機種に搭載し、今年6月は21カテゴリ、187機種に拡大した。認知率は、09年11月の約70％から今年6月には90％まで高まっている」としたうえで、「今後はさらにエコナビの普及拡大に向けて販売強化を図る」とした。製品別では、2011年の販売台数シェア目標として、エアコンが高付加地タイプの市場で35％、400L以上の冷蔵庫市場で35％、ドラム式洗濯機市場で45％を目指す。各製品とも前年から数％引き上げるとともに、トップシェアを維持する。

　パナソニックは、エコナビ搭載製品の拡充を図るとともに、広告展開を強化。テレビや新聞・雑誌などで「エコナビ」宣伝キャンペーンを展開する。発表会では、女優の吉瀬美智子さんが出演する新CMを披露するとともに、本人が登場。昨年、結婚した吉瀬さんは、「エアコンの温度設定を上げたり、使わない電気を主人がつけっぱなしにしているときには、私がしっかりと消しています」と、ふだんの生活での節電対策を語った。また、「今回のCMでは、（自身の）心の声として、エコナビ搭載製品のメッセージを伝えることができた」と思いを語った。