「IFA2011」レポート、注目モデル揃い踏みのタブレット端末 ノートPCは「UltraBook」で対抗
【ベルリン発】ドイツ・ベルリンで開催中の家電見本市「IFA2011」では、さまざまなメーカーがタブレット端末を披露している。注目の端末をチェックしておこう。
ソニーが8月31日(現地時間)のプレスカンファレンスで発表したAndroid OS搭載タブレット端末「Sony Tablet」。数時間後には、日本でも製品発表会が行われた。IFA2011のブースでは、「Music」「Game」「Movie」「Photo」のテーマ別コーナーに、数多くの実機を持ち込んでいる。来場者は大人から子どもまで、手に取って端末やサービスの使い勝手を試していた。
ソニータブレットの一番の魅力は、完成度の高さではなく、充実したソフトやサービスにある。さまざまなクラウドサービスとの連携を用意しているソニーの端末は、多くのライバルたちのなかから頭抜けた存在になりそうだ。
また、参考展示ではあるが、Android OSを搭載したウォークマンも展示していた。アップルのiPhoneに対するiPod touchの位置づけになる。こちらも、ソニーが展開するAndroid端末のなかで重要なポジションを占めそうだ。
東芝ブースでは、約7.7mmの薄型タブレット端末「Toshiba AT200」を展示。10.1型ディスプレイで重さが約558gの「AT200」は、実際に持つと同じディスプレイサイズの他社製品より軽く感じられる。関係者によると、欧州では「AT300」が発売されたばかり。そんななか、ブースで展示していた薄型・軽量のAT200は、非常にインパクトのある存在だ。日本での発売も期待したい。
IFA2011のタブレット端末を語るときに欠かせないのが、サムスン電子が「スマートフォンとタブレット端末の間を埋める新しいカテゴリの製品」として位置づけている2種類のタブレット端末だ。5.3型液晶ディスプレイ搭載の「Galaxy Note」は、一般的なスマートフォンよりひと回り大きなサイズで、他社のタブレット端末と同じ解像度(1280×800)での表示に対応している。
実際、画面は非常にピッチが小さくて高精細。さらにこのモデルには、筆圧を感知するスタイラスペンが付属し、ペンタブレットのように操作することもできる。もちろん、タッチ操作もOKだ。
前モデルよりわずかに大きくなった7.7型の「Galaxy Tab 7.7」は、解像度1280×800表示の「スーパーAMOLED Plusパネル」を採用。明るさや色再現性などが向上している。
急成長するタブレット端末に対抗してインテルが提唱している薄型軽量モバイルノートの新カテゴリ「UltraBook」。「UltraBook」は、搭載するディスプレイサイズに応じて薄さなどを規定している。この冬以降、多くのメーカーから新製品が登場するといわれており、IFA2011でも一部のメーカーが「UltraBook」を展示しているブースがある。
東芝は、「Portege Z830」を展示。この製品は、光学ドライブやHDDをもたないゼロスピンドルで、13.3型ワイド液晶ながら最厚部でも15.9mmという薄さだ。「dynabook」シリーズで培った軽量化と堅牢性を両立し、バッテリ駆動8時間の性能をもちながら約1.12kgと軽い。会場では注目の的で、モバイルノートの人気が高い日本でも期待できそうだ。
IFA2011は家電が中心のイベントなので、「UltraBook」の発表・展示は決して多いはいえない。東芝以外で展示していたのは、レノボ、エイサー、ASUSの中国・台湾勢だった。
「UltraBook」は、インテルが仕様をある程度定めているので、搭載するCPUのグレード以外には、それほど大きな性能差はない。インターフェースやデザインによる使い勝手や、軽量化技術が差異化の決め手になるだろう。
ソフトやサービスとの連携が充実する「Sony Tablet」
ソニーが8月31日(現地時間)のプレスカンファレンスで発表したAndroid OS搭載タブレット端末「Sony Tablet」。数時間後には、日本でも製品発表会が行われた。IFA2011のブースでは、「Music」「Game」「Movie」「Photo」のテーマ別コーナーに、数多くの実機を持ち込んでいる。来場者は大人から子どもまで、手に取って端末やサービスの使い勝手を試していた。
9.4型ワイド液晶ディスプレイの「Sony Tablet S」
ソニータブレットの一番の魅力は、完成度の高さではなく、充実したソフトやサービスにある。さまざまなクラウドサービスとの連携を用意しているソニーの端末は、多くのライバルたちのなかから頭抜けた存在になりそうだ。
5.5型ウルトラワイド液晶ディスプレイを2枚備える「Sony Tablet P」
また、参考展示ではあるが、Android OSを搭載したウォークマンも展示していた。アップルのiPhoneに対するiPod touchの位置づけになる。こちらも、ソニーが展開するAndroid端末のなかで重要なポジションを占めそうだ。
東芝の薄型・軽量タブレット端末「Toshiba AT200」に存在感
東芝ブースでは、約7.7mmの薄型タブレット端末「Toshiba AT200」を展示。10.1型ディスプレイで重さが約558gの「AT200」は、実際に持つと同じディスプレイサイズの他社製品より軽く感じられる。関係者によると、欧州では「AT300」が発売されたばかり。そんななか、ブースで展示していた薄型・軽量のAT200は、非常にインパクトのある存在だ。日本での発売も期待したい。
フラットなデザインの「Toshiba AT200」
欧州で発売したばかりの「Toshiba AT300」
スマートフォンとタブレット端末の間を埋めるサムスン「Galaxy Note」
IFA2011のタブレット端末を語るときに欠かせないのが、サムスン電子が「スマートフォンとタブレット端末の間を埋める新しいカテゴリの製品」として位置づけている2種類のタブレット端末だ。5.3型液晶ディスプレイ搭載の「Galaxy Note」は、一般的なスマートフォンよりひと回り大きなサイズで、他社のタブレット端末と同じ解像度(1280×800)での表示に対応している。
5.3型液晶ディスプレイ搭載の「Galaxy Note」
実際、画面は非常にピッチが小さくて高精細。さらにこのモデルには、筆圧を感知するスタイラスペンが付属し、ペンタブレットのように操作することもできる。もちろん、タッチ操作もOKだ。
前モデルよりわずかに大きくなった7.7型の「Galaxy Tab 7.7」は、解像度1280×800表示の「スーパーAMOLED Plusパネル」を採用。明るさや色再現性などが向上している。
「Galaxy Tab 7.7」の解像度は1280×800。鮮やかさが向上した
インテルが提唱する「UltraBook」、東芝や中国・台湾勢が展示
急成長するタブレット端末に対抗してインテルが提唱している薄型軽量モバイルノートの新カテゴリ「UltraBook」。「UltraBook」は、搭載するディスプレイサイズに応じて薄さなどを規定している。この冬以降、多くのメーカーから新製品が登場するといわれており、IFA2011でも一部のメーカーが「UltraBook」を展示しているブースがある。
東芝は、「Portege Z830」を展示。この製品は、光学ドライブやHDDをもたないゼロスピンドルで、13.3型ワイド液晶ながら最厚部でも15.9mmという薄さだ。「dynabook」シリーズで培った軽量化と堅牢性を両立し、バッテリ駆動8時間の性能をもちながら約1.12kgと軽い。会場では注目の的で、モバイルノートの人気が高い日本でも期待できそうだ。
手に取るとその薄さと軽さが体感できる「Portege Z830」
IFA2011は家電が中心のイベントなので、「UltraBook」の発表・展示は決して多いはいえない。東芝以外で展示していたのは、レノボ、エイサー、ASUSの中国・台湾勢だった。
レノボのUltraBook「IdeaPad U300s」は、キーボードの隙間から吸気することで冷却する
「UltraBook」は、インテルが仕様をある程度定めているので、搭載するCPUのグレード以外には、それほど大きな性能差はない。インターフェースやデザインによる使い勝手や、軽量化技術が差異化の決め手になるだろう。