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ソニー、映画館の臨場感! 有機ELパネル搭載ヘッドマウントディスプレイ「Personal 3D Viewer HMZ-T1」

ニュース

2011/08/31 21:13

 ソニーは、8月31日、滑らかな3D映像を楽しめるヘッドマウントディスプレイ「Personal 3D Viewer HMZ-T1」を、11月11日に発売すると発表した。価格はオープンで、実勢価格は6万円前後の見込み。

有機ELパネルを搭載したヘッドマウントディスプレイ「Personal 3D Viewer HMZ-T1」

 「HMZ-T1」は、頭部に装着すると20m先に750型相当の大画面映像が現れた環境で3D映像が楽しめるヘッドマウントディスプレイ。記者会見では、ホームエンタテインメント事業本部第2事業部の加藤滋事業部長が、「3D映像を大画面で、さらに一人で楽しみたいというニーズに応えた製品」と商品コンセプトを説明した。

 さらに、商品の特徴として「映像美」「没入感」「高純度3D」の三つのキーワードを挙げ、「『HMZ-T1』が提案する新しい視聴スタイルをぜひ体感してほしい」とユーザーにメッセージを送った。

商品コンセプトと特徴を解説するの加藤滋事業部長

HD有機ELパネルが実現する圧倒的な「映像美」



 高速応答速度と広い色域、そして高いコントラスト性能をもつ新開発の0.7型HD有機ELパネルを搭載。自発光方式なので、黒を表現する際に発光しない状態にすることで、液晶テレビでは表現できない深い黒を再現する。

 応答速度は0.01ms以下と高速で、スポーツやゲームなど、動きの速い映像も残像感なく滑らかに表示する。さらに、信号処理回路「Super Bit Mapping for Video(SBMV)」技術によって8bitの映像信号を14bit相当の階調表現に引き上げ、わずかな色の違いも忠実に再現する。

ディスプレイ部分と外観

映像の世界に入り込んだかのような「没入感」



 映画館にいるかのような臨場感を体感できるよう、映像美だけではなく、視野角、サウンドにもこだわった。プロジェクターと同じ光学レンズを搭載し、水平視野角45度を実現。映画館のプレミアム席から視聴しているかのような映像空間を体感できる。

 ヘッドマウントユニットには、ダイナミック型ヘッドフォン機能を内蔵。単体サラウンドヘッドフォン用に開発した5.1chバーチャルサラウンド技術「VPT(virtual phones technology)」で、聞こえてくる音源があたかも前方や後方のスピーカーから自然に再生されているような音場をつくり出す。

 サラウンドモードは、「スタンダード」「シネマ」「ゲーム」「ミュージック」の4種類から最適なモードを選べる。

解像度の低下や映像のぼやけがない「高純度3D」



 3D再生方式には、左右用の画像を高速で切り替えるフレームシーケンシャル方式ではなく、デュアルパネル3D方式を採用。HD有機ELパネルを左目用と右目用の2枚搭載し、立体的で自然な3D映像を再生する。それぞれのパネルに独立して3D映像を表示するので、解像度の低下や映像のぼやけなどがない。

 AV機器との接続は、テレビやレコーダーに「プロセッサーユニット」を接続し、そこからディスプレイ部に出力する。ディスプレイ部の重さは約420g。5mのHDMIケーブルや「ヘッドパッド」「ライトシールド」などが付属する。なお、成長過程の子どもへの影響などを考慮し、対象年齢は16歳以上としている。