電波とクオーツのイイとこ取り! ライフスタイルにやさしい時計「ラ・クロック」
「今、何時?」を教えてくれる時計。最近は、常に正確な時刻を表示する電波時計が普及していて、いつもオンタイムで行動する人に大きな恩恵を与えてくれている。「正確」というのは、時計にとって最も大切な要素だ。
ところが、人の生活習慣というのは微妙なもので、世の中には余裕をもって行動したいがために、意図的に家の時計の針を進めている人がけっこういる。かくいう筆者もその一人で、わざと進めた針を自動で修正して正確な時刻を表示してくれる電波時計はありがたいにはありがたいのだが、ある意味、杓子定規でかえって使いにくいと感じてきた。一方、クオーツ時計はといえば、針を進めたままで大丈夫なのはありがたいが、使っているうちに微妙に時刻が狂ってくるのが難点といえば難点。しかし、そんな2種類の時計の長所だけをあわせもつ時計があった。電波とクオーツの機能を組み合わせて、自分の生活習慣に合った時刻を表示してくれるセイコークロックの「SEIKO Ra-Clock(ラ・クロック)」シリーズだ。
電波時計は、電波送信所から時刻の標準電波を受信し、時計の針を自動で日本標準時に合わせてくれるのが最大の特徴。しかし、常に正確な時刻を表示してくれるのがいいのかというと、それもまたいいような悪いような……。なぜかといえば、私のように「遅刻してはいけない……」「あと30分余裕があれば……」と意識して、わざと時計を進めている人がいるからだ。また、海外と頻繁に連絡を取っている人は、常に日本の正確な時刻を表示する電波時計では、いつも時差を計算しながら電話をかけなければならない。時間の正確さは大切だが、自分のライフスタイルに合った時計がほしい――そんな人には、「ラ・クロック」がオススメだ。
「ラ・クロック」は、電波送信所からの標準電波を受信して設定した時刻からのズレを修正する“ライフスタイルにやさしいクオーツ時計”と思ってもらえればいい。クオーツのように針を回して時刻を設定し、設定後は標準電波を利用して、その設定を保ったままで時刻を補正してくれるのだ。
標準電波というのは、時間尺度の基準となる一定の周波数。電波時計は、その周波数を「時・分・秒」に変換する機能を備えている。一方、ラ・クロックは、周波数を利用し、表示時刻との「ズレ」だけを調整する。例えば、自分で針を10分進めておいたら、その状態を保って「自分にとっての正確な時刻」を表示する。
電波を受信しないクオーツ時計の場合、一般的には1か月に±20秒ほどの差が生じるといわれている。ラ・クロックが標準電波を受信するタイミングは約3時間ごと。自分で設定した時刻から、ほぼ1秒の狂いもなく針を進めてくれるというわけだ。
では、果たして「ラ・クロック」はどんなふうに“ライフスタイルにやさしい”のか。現在発売中のラインアップのなかから、最新モデル「KX403B」を選び、実際に試した。木製フレームの「KX403B」は、和室にも洋室にも違和感なく溶け込む落ち着いたデザイン。ただし、今回は時刻をまめにチェックしたいので、滞在時間が長い仕事部屋に持ち込んだ。
まず時刻合わせ。背面の針回しを使って、説明書を確認しなくてもクオーツ時計と同じ要領で設定できる。電波の受信は自動なので、これもまた説明書いらず。時刻合わせが終わったら、あとは壁にかけるだけ。これなら誰にでも使える。ちなみに、時刻設定は家の時計と同じように、10分進めた時刻にした。
「ラ・クロック」を設置してからは、部屋で仕事の合間に確認、外出して戻ってきたら確認を繰り返した。当然だが、設定した時刻に狂いはない。そのとき、強く感じたのが安心感だ。ふだんのライフスタイルを崩すことなく、不安をまったく抱える必要がない「ラ・クロック」は、心に余裕をもたらしてくれた。
8月現在、「ラ・クロック」は掛時計タイプとして「KX402M/B」「KX401B/S」「KX404S」「KX403B」「KX405B」の7モデルが揃う。フレームに花の装飾をあしらったかわいらしいタイプから、オフィスの壁に合うシンプルなモデルまで、豊富なバリエーションだ。部屋の雰囲気に合わせてチョイスする楽しみがある。
気になる価格はといえば、「KX402M/B」が1万500円、「KX401B/S」が3150円など。一般の電波時計と比べると格段に安く、クオーツ時計と大差ない。ちなみに今回使った「KX403B」は5250円。
セイコークロックは、「ラ・クロック」シリーズとして、今年9月に置時計、来年以降に環境に配慮した“ソーラータイプ”などを発売する予定だ。多くのファンが愛用する信頼の「SEIKO」ブランド。自分のライフスタイルに合った時を刻み続けてくれる「ラ・クロック」は、自宅用としてだけでなく、プレゼントとしても気の利いた一品になる。(フリーライター・星政明)
ところが、人の生活習慣というのは微妙なもので、世の中には余裕をもって行動したいがために、意図的に家の時計の針を進めている人がけっこういる。かくいう筆者もその一人で、わざと進めた針を自動で修正して正確な時刻を表示してくれる電波時計はありがたいにはありがたいのだが、ある意味、杓子定規でかえって使いにくいと感じてきた。一方、クオーツ時計はといえば、針を進めたままで大丈夫なのはありがたいが、使っているうちに微妙に時刻が狂ってくるのが難点といえば難点。しかし、そんな2種類の時計の長所だけをあわせもつ時計があった。電波とクオーツの機能を組み合わせて、自分の生活習慣に合った時刻を表示してくれるセイコークロックの「SEIKO Ra-Clock(ラ・クロック)」シリーズだ。
「ラ・クロック」シリーズ
日本の正確な時刻を表示せずに、任意の時刻を正確に使いたい
電波時計は、電波送信所から時刻の標準電波を受信し、時計の針を自動で日本標準時に合わせてくれるのが最大の特徴。しかし、常に正確な時刻を表示してくれるのがいいのかというと、それもまたいいような悪いような……。なぜかといえば、私のように「遅刻してはいけない……」「あと30分余裕があれば……」と意識して、わざと時計を進めている人がいるからだ。また、海外と頻繁に連絡を取っている人は、常に日本の正確な時刻を表示する電波時計では、いつも時差を計算しながら電話をかけなければならない。時間の正確さは大切だが、自分のライフスタイルに合った時計がほしい――そんな人には、「ラ・クロック」がオススメだ。
「ラ・クロック」は、電波送信所からの標準電波を受信して設定した時刻からのズレを修正する“ライフスタイルにやさしいクオーツ時計”と思ってもらえればいい。クオーツのように針を回して時刻を設定し、設定後は標準電波を利用して、その設定を保ったままで時刻を補正してくれるのだ。
「ラ・クロック」の動作(イメージ)
標準電波というのは、時間尺度の基準となる一定の周波数。電波時計は、その周波数を「時・分・秒」に変換する機能を備えている。一方、ラ・クロックは、周波数を利用し、表示時刻との「ズレ」だけを調整する。例えば、自分で針を10分進めておいたら、その状態を保って「自分にとっての正確な時刻」を表示する。
電波を受信しないクオーツ時計の場合、一般的には1か月に±20秒ほどの差が生じるといわれている。ラ・クロックが標準電波を受信するタイミングは約3時間ごと。自分で設定した時刻から、ほぼ1秒の狂いもなく針を進めてくれるというわけだ。
「狂わない」「いつもと同じ」で心に余裕
では、果たして「ラ・クロック」はどんなふうに“ライフスタイルにやさしい”のか。現在発売中のラインアップのなかから、最新モデル「KX403B」を選び、実際に試した。木製フレームの「KX403B」は、和室にも洋室にも違和感なく溶け込む落ち着いたデザイン。ただし、今回は時刻をまめにチェックしたいので、滞在時間が長い仕事部屋に持ち込んだ。
仕事部屋に「KX403B」を設置
まず時刻合わせ。背面の針回しを使って、説明書を確認しなくてもクオーツ時計と同じ要領で設定できる。電波の受信は自動なので、これもまた説明書いらず。時刻合わせが終わったら、あとは壁にかけるだけ。これなら誰にでも使える。ちなみに、時刻設定は家の時計と同じように、10分進めた時刻にした。
「KX403B」の背面。時刻を合わせるための針回しがある
「ラ・クロック」を設置してからは、部屋で仕事の合間に確認、外出して戻ってきたら確認を繰り返した。当然だが、設定した時刻に狂いはない。そのとき、強く感じたのが安心感だ。ふだんのライフスタイルを崩すことなく、不安をまったく抱える必要がない「ラ・クロック」は、心に余裕をもたらしてくれた。
設置場所に合わせて選べるラインアップ
8月現在、「ラ・クロック」は掛時計タイプとして「KX402M/B」「KX401B/S」「KX404S」「KX403B」「KX405B」の7モデルが揃う。フレームに花の装飾をあしらったかわいらしいタイプから、オフィスの壁に合うシンプルなモデルまで、豊富なバリエーションだ。部屋の雰囲気に合わせてチョイスする楽しみがある。
気になる価格はといえば、「KX402M/B」が1万500円、「KX401B/S」が3150円など。一般の電波時計と比べると格段に安く、クオーツ時計と大差ない。ちなみに今回使った「KX403B」は5250円。
「KX402M」(写真左)と「KX401S」
セイコークロックは、「ラ・クロック」シリーズとして、今年9月に置時計、来年以降に環境に配慮した“ソーラータイプ”などを発売する予定だ。多くのファンが愛用する信頼の「SEIKO」ブランド。自分のライフスタイルに合った時を刻み続けてくれる「ラ・クロック」は、自宅用としてだけでなく、プレゼントとしても気の利いた一品になる。(フリーライター・星政明)