• ホーム
  • ライフスタイル
  • イー・モバイルの「GP02」が1位に登場! 最新のデータ端末ランキング(集計期間2011年7月25日~7月31日)

イー・モバイルの「GP02」が1位に登場! 最新のデータ端末ランキング(集計期間2011年7月25日~7月31日)

特集

2011/08/03 20:15

 家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」の最新の週次データにもとづき、話題の新製品の順位などのトピックスをお届けする。今回は、モバイルWi-Fiルーターをはじめとする「データ端末・データカード」と「携帯電話」をピックアップ。携帯電話は、前週に引き続き、NTTドコモのスマートフォン「Xperia acro SO-02C」が1位を獲得した。

発売早々、品薄・品切れのお詫びが出た「Pocket WiFi(GP02)」が1位



 「データ端末・データカード」の現在の主な集計対象は、USB型・カード型などのノートPC向けのデータ通信端末と、無線LANを利用してノートPCやiPad、iPod touch、携帯ゲーム機など複数の機器を一度にまとめてインターネットに接続できるモバイルWi-Fiルーター。これらは、データ通信サービス提供会社と回線契約を結ばないと役に立たないので、機器の形状(タイプ)に加え、通信速度や提供エリアの広さなど、その端末で利用できるデータ通信サービスの内容・料金体系が購入時のポイントとなる。

 2011年7月第4週(7月25日~31日)のデータ端末・データカードの週間ランキングでは、イー・モバイルのHuawei製モバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi(GP02)」がシェア20.4%で1位を獲得した。

イー・モバイルの「Pocket WiFi(GP02)」

 「GP02」は、下り最大42Mbpsの高速データ通信サービスに対応した「Pocket WiFi」シリーズ最速モデル。しかし、7月28日の発売からわずか1日後の29日に「品薄・品切れ状況についてのお詫び」が発表され、「イー・モバイル オンラインストア」では申し込み受付を一時停止した。当初の予測を上回る売れ行きで、店頭で品薄・品切れ状況となっているという。日ごとの販売台数の推移をみると、29日~31日の間も売れており、完全に品切れで買えない状況にはなっていなかった様子だ。初回出荷台数を増やしていれば、もっと販売台数が伸びた可能性もあるが、前週まで1位だった下り最大21Mbpsの「GP01」を上回る売れ行きで好調なスタートを切ったことは間違いない。

 5位には、7月8日にスタートしたソフトバンクモバイルの下り最大42Mbpsの高速データ通信サービス「ULTRA SPEED」に対応したモバイルWi-Fiルーター「SoftBank 007Z」がランクインしている。下りの最大通信速度別に集計すると、下り最大40MbpsのUQ WiMAX、屋外で受信時最大37.5Mbps、エリア内の一部屋内施設で同75Mbpsと高速なNTTドコモのLTEサービス「Xi(クロッシイ)」を含め、40Mbps以上が7割以上を占め、データ通信カードでは、「GP02」「SoftBank 007Z」の発売をきっかけに、40Mbps以上の高速データ通信対応タイプが主流になりつつある。

データ端末・データカード 販売台数シェアトップ5
(集計期間2011年7月25日~7月31日 )
順位 キャリア メーカー 品名 型番 下り最大通信速度 販売台数
シェア(%)
1 イー・モバイル Huawei Technologies Pocket WiFi GP02 42Mbps(EMOBILE G4) 20.4
2 イー・モバイル Huawei Technologies Pocket WiFi GP01 21Mbps(EMOBILE G4) 14.8
3 WiMAX シンセイコーポレーション WiMAX Wi-Fiモバイルルータ URoad-7000SS 40Mbps(WiMAX) 11.9
4 WiMAX シンセイコーポレーション WiMAX Wi-Fiモバイルルータ URoad-8000 40Mbps(WiMAX) 11.7
5 SoftBank ZTE ULTRA WiFi 007Z 42Mbps(ULTRA SPEED) 9.9
「BCNランキング」2011年7月第4週 週次<最大パネル>

「Xperia acro SO-02C」が4週連続トップ、シェアもほとんど落ちず



→前週・7月第3週のランキング

 同じく、7月第4週(7月25日~31日)の携帯電話の週間ランキングを紹介しよう。1位・2位は前週と変わらず、NTTドコモのAndroid搭載スマートフォン「Xperia acro SO-02C」「GALAXY S II SC-02C」がワンツーフィニッシュを飾った。ただ、シェアは「Xperia acro」が14.4%、「GALAXY S II」が7.7%と、2倍近く開いている。

左から、「Xperia acro」(Aqua)、「GALAXY S II」

 3位には前週4位から浮上した「iPhone 4」の16GBモデル、5位には3週連続でauの「INFOBAR A01」が入った。ちなみに、「データ端末・データカード」と「携帯電話」を合算すると、「Pocket WiFi(GP02)」は、6位の「MEDIAS WP N-06C」に次ぐ7位となる。

携帯電話 販売台数シェアトップ10<全キャリア合算>
(集計期間2011年7月25日~7月31日 )
順位 キャリア メーカー 品名 型番 タイプ 販売台数
シェア(%)
1 NTTドコモ ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ Xperia acro SO-02C スマートフォン 14.4
2 NTTドコモ SAMSUNG(サムスン電子) GALAXY S II SC-02C スマートフォン 7.7
3 SoftBank アップル iPhone 4 16GB iPhone 4 16GB スマートフォン 4.7
4 イー・モバイル 東芝 H11T H11T 携帯電話 4.2
5 au シャープ INFOBAR A01 SHX11 スマートフォン 3.92
6 NTTドコモ NECカシオモバイルコミュニケーションズ MEDIAS WP N-06C スマートフォン 3.86
7 SoftBank アップル iPhone 4 32GB iPhone 4 32GB スマートフォン 2.90
8 NTTドコモ パナソニック モバイルコミュニケーションズ P-07B P-07B 携帯電話 2.85
9 au ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ XPERIA acro IS11S IS11S スマートフォン 2.5
10 NTTドコモ シャープ AQUOS PHONE SH-12C スマートフォン 2.1
「BCNランキング」2011年7月第4週 週次<最大パネル>

 「Xperia acro SO-02C」の連続1位記録は、発売第1週となる7月第1週(7月4日~10日)から数えて、4週に伸びた。ドコモ版との販売台数の差は大きいが、auの「XPERIA acro IS11S」も発売以来、3位~11位の間に入っており、日本向けにワンセグ・おサイフケータイ・赤外線通信機能を搭載し、従来型の携帯電話の上位機種のような感覚で機種変更できる点がドコモ・auの双方のユーザーに好評のようだ。各社の2011年夏モデルがほぼ出揃ったなかで、「Xperia acro SO-02C」がどれだけ長く1位を保つことができるか、注目したい。(BCN・嵯峨野 芙美) 


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。

*当サイトで公開している「週間ランキング」は、「BCNランキング」に基づき、週1回、毎週火曜日の午後に最新データ(前週月曜日~日曜日の1週間の週次データ)に更新しています。更新時期やスケジュールなど、詳細はこちらでご確認ください。


*「データ端末・データカード」の集計対象について:音声通話機能を搭載し、スマートフォンとしてもモバイルWi-Fiルーターとしても使える端末は「携帯電話」、iPad Wi-Fi + 3Gモデルのように、おおむね7インチ以上のディスプレイを搭載したSIM内蔵のモバイル端末は「タブレット端末(スレート)」に分類するため、含まれていません。