アップル、新OS「Mac OS X Lion」、7月に「Mac App Store」で2600円で販売

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2011/06/07 15:08

 アップルは、「Mac OS Xバージョン10.6 Snow Leopard」のアップグレードとして、最新OS「Mac OS X Lion」を、Mac用アプリケーション配信ストア「Mac App Store」で7月に発売する。価格は2600円。

Mac OS X Lionの画面イメージ(左からMission Control、Mac App Store)

 「Mac OS X Lion」は、Mac OS Xの8番目のメジャーリリース。新しいマルチタッチジェスチャーをはじめ、Mac上で動いているすべてのアプリケーションとウィンドウを俯瞰できる「Mission Control」、OSに組み込んだ「Mac App Store」、アプリケーションを簡単に見つけて起動できる「Launchpad」など、250の新機能と3000の新しいデベロッパAPIを搭載する。データのサイズは約4GBで、これは「iTunes Store」でダウンロード販売しているHDムービーとほぼ同じサイズだ。

 「Mail」アプリケーションは、設計から完全に見直し、優雅なワイドスクリーンレイアウトを採用。新しい会話機能や検索機能を実装した。このほか、再起動したときやアプリケーションを終了して再度立ち上げたときに、前回終了したときの状態でアプリケーションを立ち上げる「再開」、作業中に自動的に書類を保存する「オートセーブ」、書類の履歴を記録する「バージョン」、近くのMacを見つけ、ピア・トゥ・ピアのワイヤレス接続を自動的にセットアップする「AirDrop」などの新機能を備える。

 2009年8月に発売した前バージョン「Mac OS X Snow Leopard」は、その前のバージョン「Leopard」の1万4800円から価格を大きく引き下げ、1ライセンス3300円でパッケージ版を提供していた。最新版の「Lion」の販売は、「Mac App Store」でのSnow Leopardユーザー向けダウンロード販売に限定し、さらに価格を引き下げた。ピンチでのズーム、スワイプでのページめくりなど、iOSのよさを取り入れたマルチタッチジェスチャーなどの新機能や販売形態の変更は、今回の「Lion」がMac OS Xの大きな転換点になることを示している。

 サーバー向けの「Mac OS X Lion Server」も、「Mac App Store」で販売する。価格は4300円。また、6月6日以降、対象となるMacを購入したユーザーには「Mac App Store」を通じ、無償で「Mac OS X Lion」を提供する。