マルチメディア用途をハイレベルでこなすパワフルデスクトップPC「Dell XPS 8300」
PCでゲームや高画質動画編集、映画鑑賞など、マルチメディアでの利用をハイレベルでこなしたい――。そんな要望に応えてくれるのが、デスクトップPCのなかでパワフルなモデルと評判の「Dell XPS 8300」だ。インテルのCore i7/i5 クアッドコアプロセッサーなど、強力なCPUをはじめ、高性能グラフィックカードや最高のサウンド性能を搭載している。その実力をさっそく検証した。
デルのPCを語るとき、まず留意しておかなくてはならないのが、CPUやGPU、メモリ、HDD、光学ドライブなどの基幹パーツを、複数のグレードのなかからチョイスして、自分に最適な一台に仕上げるBTO(受注生産方式)であること。そのうえで、「XPS 8300」がどんなマシンなのか、紐解いていくことにしよう。
CPUは、Core i7 2600とCore i5 2400からの選択。より性能を重視するなら前者、バランスを求めるのなら後者を選ぼう。グラフィックカードは、ATIのRadeonシリーズから好みのタイプを選べる。性能順に、Radeon HD 5870、HD 5770、HD 6670の3種類。すべてVRAMは1GBで、DirectX 11に対応している。とくにHD 5870は、強力な3D描画性能をもつハイエンドグラフィックカードとして人気が高く、描画性能を追求する人には大きなアドバンテージになる。
OSは、Windows 7 Home Premium SP1 64bitを筆頭に、Windows 7 Professional SP1 64bit、Windows 7 Ultimate SP1 64bitから選ぶことができる。光学ドライブは、DVDスーパーマルチ、ブルーレイコンボ、ブルーレイディスクドライブからチョイス。HDDは、1TBから4TBまでの容量から選べるほか、2台目のHDDを追加することもできる。
ディスプレイは、デルブランドだけでなく、三菱電機やアイ・オー・データ機器、サムスン電子など自分の好みに応じて選択できる。映像系クリエイターをはじめ、映像にこだわりをもつ人にはうれしいポイントだ。
音にこだわる人も大丈夫。標準でTHX TruStudio PCオーディオテクノロジーを搭載し、7.1チャンネル対応サウンド機能を積んでいるのだ。これは、ライブの臨場感、映画やレコーディングスタジオのすぐれたオーディオ環境をPC上で再現するテクノロジーで、オーディオマニアや映画ファンなどには見逃せないテクノロジーでもある。ただし、スピーカーセットは付属していないので、自分で揃える必要がある。
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もう一つ、見逃せないのがデザインだ。本体正面は、ブラックをベースとした光沢感のある加工で、ピアノのような深みのある輝きが美しい。
キーボードやマウス、モニタなどの周辺器機との質感やデザインの統一感も取れていて、「所有するよろこび」を十分に味わわせてくれる。あまりに美しい仕上げゆえに、指紋やホコリが目立ちやすいのは、仕方のないところか。ともあれ、美しいPCは仕事や趣味のモチベーションを非常に高めてくれる。
ドライブベイは開閉式で、ドライブユニットを増設するとき、デザインのマッチングに悩まなくてもいい。
フロントには、USB2.0ポートやマイク入力・ヘッドフォン出力などのコネクタのほか、コンパクトフラッシュ、SD/SDHC/microSD/microSDHCカード、メモリースティックなど、19メディアに対応するメモリカードスロットを配置する。実際に使ってみるとわかるが、いちいち背面をのぞき込む必要がないのは本当にありがたい。
今回試したマシンは、CPUがCore i7-2600、グラフィックがATI Radeon HD 5770の構成だったが、ブルーレイディスクで収録した映画をはじめとしたハイビジョン動画の鑑賞や、さまざまなゲームといったコンテンツを、まったくストレスを感じることなく楽しむことができた。
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ベンチマークソフトを用いた計測で、かなり負荷がかかる場面でも、ファンなどの騒音が耳につくことはなかった。ハイビジョン動画のエンコードや編集など、負荷のかかる処理も快適にこなしてくれる。映像などを自在に操るマルチメディアクリエイターが使っても、十分に耐えうるマシンといえそうだ。
液晶ディスプレイは、デル製のST2420L 24インチワイドTFTで、発色や視認性ともに良好。応答速度は5msと、最近のゲーミングディスプレイの主流である2msと比べると見劣りするものの、それはあくまでも数値上の話。十分に迫力あるゲームの映像を臨場感たっぷりに再現してくれた。
フルHDに対応しており、標準でこれだけのクオリティのモニタが付属するのはありがたい。さらに上を望むのなら、差額は発生するが、マルチタッチディスプレイや地上・BSデジタルチューナー搭載のフルHD液晶などをチョイスすることができる。
さまざまなマルチメディアコンテンツをストレスなく楽しむことができ、その静音性とシックで統一感のあるデザインで、オフィスにも違和感なく溶け込む「DELL XPS 8300」。ここまでの性能とデザインを兼ね備えたマシンを自作しようとすれば、それなりに労力がかかるし、出費もそれなりにかさむ。しかし、このBTOで注文すれば、完成品が届けられるのを待つだけだ。しかも、価格は標準構成で約8万円と、かなりお買い得だ。
「DELL XPS 8300」は、PCそのもののスペックや映像・音にこだわる人がBTOで自分好みに仕上げるのもよし、PCを初めて購入する人がデルが用意したパッケージ(基本構成モデル)を選んでもよし――どんな人にもおすすめすることができる。ちなみに、「さらに性能と拡張性を」といういう人には、一クラス上のハイエンドモデルとして、6コア版のCore i7を搭載した「Studio XPS 9100」がある。妥協のない性能にこだわる向きは、そちらもあわせてチェックしていただきたい。<ITジャーナリスト 市川昭彦>
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パフォーマンスデスクトップ「Dell XPS 8300」
自分の使い方に合わせて高性能パーツをチョイス
デルのPCを語るとき、まず留意しておかなくてはならないのが、CPUやGPU、メモリ、HDD、光学ドライブなどの基幹パーツを、複数のグレードのなかからチョイスして、自分に最適な一台に仕上げるBTO(受注生産方式)であること。そのうえで、「XPS 8300」がどんなマシンなのか、紐解いていくことにしよう。
CPUは、Core i7 2600とCore i5 2400からの選択。より性能を重視するなら前者、バランスを求めるのなら後者を選ぼう。グラフィックカードは、ATIのRadeonシリーズから好みのタイプを選べる。性能順に、Radeon HD 5870、HD 5770、HD 6670の3種類。すべてVRAMは1GBで、DirectX 11に対応している。とくにHD 5870は、強力な3D描画性能をもつハイエンドグラフィックカードとして人気が高く、描画性能を追求する人には大きなアドバンテージになる。
OSは、Windows 7 Home Premium SP1 64bitを筆頭に、Windows 7 Professional SP1 64bit、Windows 7 Ultimate SP1 64bitから選ぶことができる。光学ドライブは、DVDスーパーマルチ、ブルーレイコンボ、ブルーレイディスクドライブからチョイス。HDDは、1TBから4TBまでの容量から選べるほか、2台目のHDDを追加することもできる。
隠れた魅力! 驚愕のサウンド性能
ディスプレイは、デルブランドだけでなく、三菱電機やアイ・オー・データ機器、サムスン電子など自分の好みに応じて選択できる。映像系クリエイターをはじめ、映像にこだわりをもつ人にはうれしいポイントだ。
音にこだわる人も大丈夫。標準でTHX TruStudio PCオーディオテクノロジーを搭載し、7.1チャンネル対応サウンド機能を積んでいるのだ。これは、ライブの臨場感、映画やレコーディングスタジオのすぐれたオーディオ環境をPC上で再現するテクノロジーで、オーディオマニアや映画ファンなどには見逃せないテクノロジーでもある。ただし、スピーカーセットは付属していないので、自分で揃える必要がある。
「THX」マークがTHX TruStudio PC搭載7.1チャンネル対応サウンド機能の証
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オフィスにも溶け込む統一感のあるシックなデザイン
もう一つ、見逃せないのがデザインだ。本体正面は、ブラックをベースとした光沢感のある加工で、ピアノのような深みのある輝きが美しい。
光沢感のある美しい加工
キーボードやマウス、モニタなどの周辺器機との質感やデザインの統一感も取れていて、「所有するよろこび」を十分に味わわせてくれる。あまりに美しい仕上げゆえに、指紋やホコリが目立ちやすいのは、仕方のないところか。ともあれ、美しいPCは仕事や趣味のモチベーションを非常に高めてくれる。
キーボードやマウス、モニタなどと統一感がある
ドライブベイは開閉式で、ドライブユニットを増設するとき、デザインのマッチングに悩まなくてもいい。
開閉式ドライブベイの採用で、ベゼルとのマッチングを気にすることはない
フロントには、USB2.0ポートやマイク入力・ヘッドフォン出力などのコネクタのほか、コンパクトフラッシュ、SD/SDHC/microSD/microSDHCカード、メモリースティックなど、19メディアに対応するメモリカードスロットを配置する。実際に使ってみるとわかるが、いちいち背面をのぞき込む必要がないのは本当にありがたい。
フロントに主要なコネクタやスロットが集中しているので使い勝手は抜群
マルチメディアクリエイターやゲーマーの使用に耐える
今回試したマシンは、CPUがCore i7-2600、グラフィックがATI Radeon HD 5770の構成だったが、ブルーレイディスクで収録した映画をはじめとしたハイビジョン動画の鑑賞や、さまざまなゲームといったコンテンツを、まったくストレスを感じることなく楽しむことができた。
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ベンチマークソフトを用いた計測で、かなり負荷がかかる場面でも、ファンなどの騒音が耳につくことはなかった。ハイビジョン動画のエンコードや編集など、負荷のかかる処理も快適にこなしてくれる。映像などを自在に操るマルチメディアクリエイターが使っても、十分に耐えうるマシンといえそうだ。
今回のマシンはRadeon HD 5770を搭載。
Radeon HD 5870、Radeon HD6670もチョイスできる
Radeon HD 5870、Radeon HD6670もチョイスできる
液晶ディスプレイは、デル製のST2420L 24インチワイドTFTで、発色や視認性ともに良好。応答速度は5msと、最近のゲーミングディスプレイの主流である2msと比べると見劣りするものの、それはあくまでも数値上の話。十分に迫力あるゲームの映像を臨場感たっぷりに再現してくれた。
標準の24インチワイド液晶ディスプレイでも十分に美しい
フルHDに対応しており、標準でこれだけのクオリティのモニタが付属するのはありがたい。さらに上を望むのなら、差額は発生するが、マルチタッチディスプレイや地上・BSデジタルチューナー搭載のフルHD液晶などをチョイスすることができる。
労せずに高性能が欲しい人に向く一台
さまざまなマルチメディアコンテンツをストレスなく楽しむことができ、その静音性とシックで統一感のあるデザインで、オフィスにも違和感なく溶け込む「DELL XPS 8300」。ここまでの性能とデザインを兼ね備えたマシンを自作しようとすれば、それなりに労力がかかるし、出費もそれなりにかさむ。しかし、このBTOで注文すれば、完成品が届けられるのを待つだけだ。しかも、価格は標準構成で約8万円と、かなりお買い得だ。
「DELL XPS 8300」は、PCそのもののスペックや映像・音にこだわる人がBTOで自分好みに仕上げるのもよし、PCを初めて購入する人がデルが用意したパッケージ(基本構成モデル)を選んでもよし――どんな人にもおすすめすることができる。ちなみに、「さらに性能と拡張性を」といういう人には、一クラス上のハイエンドモデルとして、6コア版のCore i7を搭載した「Studio XPS 9100」がある。妥協のない性能にこだわる向きは、そちらもあわせてチェックしていただきたい。<ITジャーナリスト 市川昭彦>
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