Yahoo! JAPANを運営するヤフーは、4月27日、節電対策として、電力の使用状況を独自に予測する「電気予報（ベータ版）」を、東京電力管轄内の地域限定で公開した。

　「電気予報（ベータ版）」は、東京電力発表の使用状況グラフの実績や日本気象協会発表のデータなどをもとに独自の集計方法で算出したもので、「向こう24時間の推定電力使用状況」と「1週間先までの推定最大電力使用時間帯・使用率の予想」を、ビジュアルでわかりやすく表示する。「予報」の内容は、1時間ごとに更新される東京電力発表の使用状況グラフの実績をもとに、随時更新していく。

　設置ページは、Yahoo! JAPANトップページ、My Yahoo!、「節電情報」ページ（http://setsuden.yahoo.co.jp/）。Yahoo! JAPANのトップページでは、これまで掲載していた「電力使用状況メーター」の代わりに、直前の実績、向こう6時間の予報グラフ、ピーク時間に関するコメントを抜粋して掲載する。

　Yahoo! JAPANでは、3月22日から東京電力発表の使用状況の情報をグラフ化した「東京電力の電力使用状況メーター」を掲載していたが、実績に基づいたデータのため、掲載にあたっては最大で1時間20分程度の遅れが生じ、リアルタイムの情報提供は難しかった。「東京電力の電力使用状況メーター」と、新たに公開した「電気予報（ベータ版）」を参考にすれば、前もって電力使用状況の目安を把握でき、効果的に節電対策を行うことができる。

　なお、システム開発者向けのYahoo!デベロッパーズネットワークでは、「電気予報」のAPIを公開している。