メモリカードシェア上位のハギワラシスコムが民事再生法の適用を申請
帝国データバンクの「大型倒産速報」によると、ハギワラシスコム(河瀬昭治代表)が、3月31日に名古屋地裁へ民事再生法の適用を申請した。負債は約100億円。
ハギワラシスコムは、1927年、金属精錬業として創業、71年に有限会社として設立された。90年に現在のICや半導体などの電子デバイス製品、フラッシュメモリ製品の卸売業に転換し、企画・開発を自社で行い、製造はすべて外注するファブレスメーカーとして、後発ながらも業容を拡大。2006年5月期には売上高約305億6600万円を上げていた。
しかし、競合激化による販売単価の下落などで損益が悪化。利益率の低い量販店向けの販売を縮小したこともあって、10年5月期の年売上高は約246億6900万円まで減少していた。さらに、メーカーへの販売比率が増加したことから回収期間が長期化し、資金繰りが悪化。今回の措置となった。
「BCNランキング」によると、ハギワラシスコムは、かつてフラッシュメモリ製品であるメモリカード、USBメモリで高いシェアをもっていた。特にメモリカード分野では、1999年~2001年の3年間、メーカー別年間販売数量1位を獲得。今ほどデジタルカメラが普及しておらず、市場が小さかったとはいえ、シェアは20%を超えていた。その後いったん年間シェアトップ3から脱落したものの、05年、06年は2位、07年、08年は3位につけていた。10年は、SanDisk、KINGMAX Digital、パナソニックに次ぐ4位で、シェアは9.5%。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。
ハギワラシスコムは、1927年、金属精錬業として創業、71年に有限会社として設立された。90年に現在のICや半導体などの電子デバイス製品、フラッシュメモリ製品の卸売業に転換し、企画・開発を自社で行い、製造はすべて外注するファブレスメーカーとして、後発ながらも業容を拡大。2006年5月期には売上高約305億6600万円を上げていた。
しかし、競合激化による販売単価の下落などで損益が悪化。利益率の低い量販店向けの販売を縮小したこともあって、10年5月期の年売上高は約246億6900万円まで減少していた。さらに、メーカーへの販売比率が増加したことから回収期間が長期化し、資金繰りが悪化。今回の措置となった。
「BCNランキング」によると、ハギワラシスコムは、かつてフラッシュメモリ製品であるメモリカード、USBメモリで高いシェアをもっていた。特にメモリカード分野では、1999年~2001年の3年間、メーカー別年間販売数量1位を獲得。今ほどデジタルカメラが普及しておらず、市場が小さかったとはいえ、シェアは20%を超えていた。その後いったん年間シェアトップ3から脱落したものの、05年、06年は2位、07年、08年は3位につけていた。10年は、SanDisk、KINGMAX Digital、パナソニックに次ぐ4位で、シェアは9.5%。
メモリカード 年間メーカー別販売数量シェアトップ3
※「BCN AWARD」の各年度は、その前年の結果を示しています。
例えば、「AWARD 2011」の欄は、2010年1月~12月の集計データとなります。
※「BCN AWARD」の各年度は、その前年の結果を示しています。
例えば、「AWARD 2011」の欄は、2010年1月~12月の集計データとなります。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。