ファイルメーカーは、個人向けデータベースソフトの新版「Bento 4」と、既存のiPhone/iPad用データベースアプリケーションをバージョンアップした「Bento 1.1 for iPhone」「Bento 1.1 for iPad」を発売した。価格は、「Bento 4」シングルライセンスが5800円、5ライセンスのファミリーパックが1万1500円。「Bento 1/2/3」のユーザーは、いずれも2000円引きで購入できる。iPhone/iPad用アプリはともに600円で、「Bento for iPhone」「Bento for iPad」ユーザーは、「App Store」で無料アップデートできる。

　「Bento」は、住所録などの大量のデータを効率よく登録、整理、閲覧することができる個人向けデータベースソフト。「Bento 4」では、テンプレートの書出し、位置情報の取得、フォームのロックなどの新機能を追加した。

　テンプレートの書出しでは、住所録、宛名ラベル、在庫タグ、名札など、さまざまな用途に使える250種類以上のラベルから、好みのデザインを選んで使うことができる。ラベルは手もちのデータベースを活用したカスタマイズに対応する。

　MacやiOS搭載の端末で、無線LAN（Wi-Fi）やGPS、携帯電話の基地局情報を利用して、各種情報を書き込む領域「フィールド」に現在の位置情報を自動で入力。視察や訪問などで、Excelの「行」に相当するレコードを作成・変更したときに役立つ。

　フォームのロックは、レイアウトの不要な変更を防止する。また、表形式からデータ入力用画面「フォーム」に簡単に切り替えることができるほか、日付別の検索、写真や動画などを格納するフィールド「メディアフィールド」の自動作成などができる。

　iPhone/iPad用アプリ「Bento 1.1 for iPhone」「Bento 1.1 for iPad」は、既存のデータベースアプリケーション「Bento for iPhone」「Bento for iPad」をバージョンアップ版。

　新機能として、ボイスメモを追加。端末上で「メディアフィールド」に音声を録音し、データベース上で管理することができる。また、複数のアプリを同時に実行するマルチタスキングや、iPhoneの「Retinaディスプレイ」の高解像度表示に対応。日本語のほか、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、オランダ語の7言語をサポートする。