マカフィーは、東日本大震災の復興支援を装ったオンライン詐欺について、自社ブログで解説している。一方的に寄付を依頼してくるメールや、そこに含まれるリンクに注意する必要がある。

　犯罪者は、東日本大震災に関するインターネット上の支援策を悪用して、ユーザーから金銭や個人情報を盗み出すために、フィッシングメールを使ったり詐欺サイトを開設したりしている。

　すでに、寄付を装ったメールとウェブサイトが確認されている。赤十字社などの正規の救援団体を装い、メールでユーザーに寄付を依頼。クレジットカードの番号など個人情報の入力を求めるウェブサイトのリンクを記載している。そのほか、被災者が送信したように見えるスパムメールが出回っている。

　また、犯罪者は、災害に関するニュースを利用して、マルウェアをPCにダウンロードするリンクを貼ったり、個人情報の入力を求めるウェブサイトに誘導したりしている。ニュースは、動画・静止画にも悪質なリンクを埋め込んでいる可能性がある。

　このほか、TwitterやFacebookなど、SNSによる詐欺も存在している。SNS上には、寄付を依頼するメッセージやマルウェアへのリンクの記載があり、ユーザーは注意する必要がある。