NTTドコモは、3月11日、以前から公表していた「SIMロック解除」の開始を正式発表した。4月1日以降、新たに発売する端末に、原則としてSIMロック解除の機能を搭載し、全国のドコモショップでSIMロック解除の申し込みを受け付ける。解除手数料は3150円。

　端末を他社のSIMカードで利用する場合は、ユーザーがSIMロック解除を希望する端末をドコモショップに持ち込み、「利用できるサービス・機能などが制限される場合がある」という注意事項に同意したうえで、SIMロック解除を行う。

　SIMロック解除の対象機種は、ドコモのウェブサイトで事前に公表する。技術的・運用的にSIMロック解除が困難な端末、実質的に他社SIMカードで利用できないデジタルフォトフレームなどは対象外となる。ユーザーに説明する内容の詳細は、ウェブサイトでも公開している。

　SIMロック解除後も、「ファミ割MAX50」や「ひとりでも割50」などの各種割引サービスは引き続き利用できる。ただし、ドコモの回線契約を解約する場合は、契約条件に応じて従来通り所定の解約金を支払う必要があり、割引サービス「月々サポート」の適用は停止される。

　また、他の通信事業者などのSIMロック解除端末をドコモの通信ネットワークで利用を希望するユーザーに対しては、ドコモと契約したうえで、「ドコモSIMカード（FOMAカード/ドコモUIMカード）」を提供する。さらに、4月1日からは、新たにiPhoneやiPadなどのmicroSIMカード対応端末に対応した「ドコモminiUIMカード」の提供を開始。SIMロック解除同様、全国のドコモショップで受け付け、申し込み時に注意事項などを説明する。

　国内の携帯電話会社で、SIMロック解除を行うのはドコモが初めて。KDDI（au）、ソフトバンクモバイルは、現時点では方針を発表していない。