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東芝、液晶テレビ「REGZA Z2」シリーズ、レグザAppsコネクト対応やARで設置シミュレーションも

ニュース

2011/03/02 20:32

 東芝は、3月2日、液晶テレビ「REGZA(レグザ)Z」シリーズの新製品として、新開発の高画質映像処理システム「レグザエンジンCEVO(シーボ)」を搭載した「レグザ Z2」シリーズを、3月25日に発売すると発表した。

新画像処理システム「レグザエンジンCEVO」で処理能力3.4倍



 記者会見で、ビジュアルプロダクツ社映像第一事業部TVマーケティング部の本村裕史参事は、「Zシリーズはレグザの代表モデル。その新モデルに、フルモデルチェンジした上位モデル用のエンジンを搭載した。今回は第一弾を発表する」として、高画質映像処理システム「レグザエンジンCEVO」搭載のZ2シリーズを紹介した。

「レグザ Z2」シリーズの47V型、42V型、37V型を3月25日に発売する

 「レグザエンジンCEVO」は、メインLSIの処理能力が従来のZ1シリーズの「レグザエンジン」の約3.4倍。2基のCPUと高画質化回路、メモリなどによって、高速・高画質処理を実現。さらに、ハイエンドテレビの「CELLレグザ」にも搭載していない複数フレームによる3次元フレーム超解像技術「レゾリューションプラス6」で精細感のある緻密な映像をリアルタイムに復元し、きめ細かく緻密な映像を映し出す。色情報を4倍に復元する「色の超解像技術」も搭載した。

3次元フレーム超解像技術「レゾリューションプラス6」は精細感のある緻密な映像をリアルタイムに復元

 IPS方式のLED液晶パネルは、Z1シリーズで採用していたものとは異なる新開発のIPS倍速フルHD「クリア LED パネル」。IPSパネルの弱点だったコントラスト比を改善し、47型と37型は従来パネルから45%向上している。

 このほか、番組表の起動時間を大幅に短縮し、従来の6分の1の約0.3秒にした。また、インターネットを接続して利用するサービスとして、「テレビ版Yahoo! JAPAN」「アクトビラ ビデオ・フル」などに加え、新たに「YouTube」に対応した。

番組表の起動時間は約0.3秒

 ラインアップと実勢価格は、47V型「47Z2」が32万円前後、42V型「42Z2」が25万円前後、37V型「37Z2」が20万円前後の見込み。

「レグザAppsコネクト」に対応



 「Z2シリーズ」は、レグザとして初めてスマートフォンでテレビの操作ができる「レグザAppsコネクト」を備えている。これまで「CELLレグザ」だけが対応していたが、「Zシリーズにも搭載してほしいという声が高まっていた」(本村参事)ことで対応を決定。すでに提供しているiPhone/iPad用アプリに加え、Android版とPC版を5月上旬から無償提供する。

「レグザAppsコネクト」に対応。「RZ アートリモコン」を8月頃までに提供する

 Android版とPC版のアプリ提供開始に伴い、これらで先行する新機能――放送中の番組一覧からチャンネルが選べるミニ番組表のような「RZ 現在番組」、「RD-X10」などDLNA DMS機能を備えたBDレコーダー「レグザブルーレイ」の録画番組一覧をスマートフォンで選んで視聴できる「RZ 見るナビ」、リモコン機能をイラストに割り当て、楽しみながら操作ができる「RZ アートリモコン」――を8月頃までに順次提供していく。

本村裕史ビジュアルプロダクツ社映像第一事業部TVマーケティング部参事

AR(拡張現実)で事前に設置イメージを確認



 「Z2シリーズ」発売を機に、AR(拡張現実)技術を使ってレグザの設置シミュレーションができるスマートフォン用アプリ「【AR家電】未来カタログ」を提供する。「自分の部屋には何インチのテレビを置けばいいのか、という問い合わせが本当に多かった」(本村氏)ことから、アプリで対応した。

AR(拡張現実)技術を使ってレグザの設置シミュレーションができる

 製品カタログや同社ウェブサイトから「ARマーカー」をプリントアウトしてレグザを設置。「【AR家電】未来カタログ」ダウンロード済みのスマートフォンのカメラを「ARマーカー」に向けると、設置状況のシミュレーションができる。今後は、PCや冷蔵庫などにも対応する予定だ。

設置シミュレーションはPCや冷蔵庫などにも対応を予定