NEC、キーボード搭載のAndroid端末「LifeTouch NOTE」を発売

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2011/02/15 20:16

 NECは、タブレット型のAndroid端末「LifeTouch NOTE(ライフタッチ・ノート)」を発売する。タッチパネル式でキーボード搭載という他社にはない機能が特徴だ。

LifeTouch NOTE

 「LifeTouch NOTE」は、Android 2.2の採用でGoogleマップやYouTubeなどが利用できるGMS(Google Mobile Service)アプリをプリインストールしているほか、AndroidマーケットやNECビッグローブのアプリマーケット「andronavi」で、アプリをダウンロードすることができる。電源をオフにせず待機状態のまま保持し、使いたいときにディスプレイを開いてすぐに使えるタブレット型端末だ。

 他社のタブレット型端末と異なる点は、キーボードを搭載していること。16.8mmピッチ/キーストローク1.6mmの81キー日本語キーボードで、PCと同様の快適な文字入力ができる。

 日本語入力システムには、「ATOK for LifeTouch NOTE」を採用。ファンクションキーによって、ひらがな/カタカナ/英数字変換、ユーザー辞書登録機能、かな入力などを利用できる。独自のテキストエディタ「ライフノート」も搭載。文章と画像を合わせたメールの送信、ブログやmixiへの投稿が簡単にできる。

コンパクトなきょう体でブログやmixi、メールの文字入力が簡単

 自宅のPCやスマートフォンとのデータ共有も可能。SDHC(「NA70W/1A」はSD)カードスロットやminiUSB2.0の搭載で、PCに保存している音楽や映像のほか、Microsoft OfficeのデータやPDF書類などを持ち出して外出先で閲覧することができる。また、高速11n対応ワイヤレスLANを内蔵しているほか、Bluetooth Ver2.1の搭載でBluetooth対応ワイヤレスヘッドフォンを利用することができる。

 プロセッサはデュアルコアのNVIDIA Tegra 250、ディスプレイはタッチパネル式の7型ワイドLED液晶。サイズは幅234×奥行き138×高さ25mm、質量は約699gのコンパクト。デザインは、カバンに入れることを想定して角のないクラムシェルタイプを採用している。

 ラインアップと実勢価格は、ストレージが16GB(内蔵8GB+SDHCカード8GB)でWi-FiとFOMAハイスピード接続に対応する「NA75F/1A」が5万5000円前後、同じく16GBでWi-Fi接続の「NA75W/1A」が4万5000円前後、ストレージが4GB(内蔵2GB+SDカード)の「NA70W/1A」が4万円前後の見込み。カラーは、バーミリオンレッド、ピアノブラック、チョコレートブラウン(「NA70W/1A」はピアノブラックのみ)。

左から、バーミリオンレッド、ピアノブラック、チョコレートブラウン

 バッテリはリチウムイオンバッテリで、駆動時間は「NA75W/1A」と「NA70W/1A」がホームページ閲覧で約9時間、動画再生で約8時間、YouTube動画再生で約7時間。「NA75F/1A」は未定としている。発売は、「NA75W/1A」と「NA70W/1A」が3月10日、「NA75F/1A」が4月下旬の予定。

 NECは2010年10月、PCと携帯電話の中間に位置付けた「クラウドコミュニケーター」として「LifeTouch」シリーズを発売。西大和男支配人パーソナルソリューション事業開発本部長は、「LifeTouch NOTEもクラウドコミュニケーター。しかも新しいユーザーインターフェースを提供する端末だ」という。加えて、「タブレット型端末にキーボードのニーズは多い。キーボードを搭載したことに絶対の自信をもっている」とアピールした。

西大和男本部長

 渡邉敏博パーソナルソリューション事業開発本部エグゼクティブエキスパートは、「クラウドサービスでシームレスな連携を実現し、LifeTouch NOTEが利用シーンを広げる」としながら、「PCにはPCのよさがあるが、LifeTouch NOTEは外で文字入力するという点が大きなメリットだ」と話した。

渡邉敏博エグゼクティブエキスパート

 PCやスマートフォン、ネットブックの利用者がLifeTouch NOTEも使うことを想定。販売は家電量販店中心で、「売り場は携帯電話コーナー、PCコーナーなどさまざま。新しいコーナーをつくる店も出てくるかもしれない」(西大本部長)としている。直販サイトでも販売する。

 さらに、「当面は消費者への販売がメインだが、企業への販売も視野に入れている」(西大本部長)ほか、海外での販売では、先日提携を発表したレノボとのパートナーシップによる事業展開を模索している。