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マカフィー、サイバー恋愛詐欺の手口を自社ブログで解説、バレンタインデーも要注意

ニュース

2011/02/14 12:38

 マカフィーは、バレンタインデーには通常以上にサイバー恋愛詐欺にあう危険性が高まることから、出会い系サイト詐欺や恋愛系エクスプロイトなどの手口と、身を守るためのヒントを自社ブログで解説している。

バレンタインデーには通常以上にサイバー恋愛詐欺に遭う危険性が高まるという

 例えば、兵士を装った詐欺師が女性と親しくなり、数週間から数か月ほどで関係を築いた後、「自分が会いに行けるよう兵役休暇を申請してほしい」「正式な軍関係の書類のように見える書類に記入してほしい」などと相手に求める軍事作戦を用いた「出会い系サイト詐欺」がある。

 また、男性が料金を払って外国人の花嫁を見つけるインターナショナルデーティングサイトを悪用する「メールオーダーブライド詐欺」もある。多くのデーティングサイトでは、月額料金を支払うと世界中の花嫁候補に出会うことができるが、詐欺師は偽のプロフィールを設定し、金を搾り取ろうとして利用者との文通を開始する。そして詐欺師の花嫁は、会いに行くための航空券やビザの代金、家族の緊急事態などをでっち上げ、金銭的な援助を求めてくる。

 さらに、恋愛系エクスプロイトの脅威もある。これは情報を盗み出すためにつくった危険なウェブサイトに、恋人を探している人たちを誘導するもので、最近の例には、Koobfaceワームがある。KoobfaceはMatch.comのユーザーをターゲットにしており、他のユーザーから送信されたように見えるメッセージを送信することで、写真やビデオなどをサイト上で見るよう招待する。ユーザーがサイトにログインしようとすると、ユーザー名とパスワードを記録し、トロイの木馬をインストールする。スパムで届く「KamaSutra PowerPoint」もある。興味をそそられる内容のPowerPointのデータをダウンロードすると、PCにマルウェアをインストールする。

 詐欺師は、祝日や記念日などが詐欺に最適な時期であることを知っている。バレンタインデーも標的の一つで、「最高のバレンタインデーギフト」などといった件名のスパムメッセージには、個人情報の入力を求める危険なウェブサイトへのリンクなどが組み込まれている可能性がある。電子カードのように見せかけて、実際にリンクをクリックするとPCにマルウェアがダウンロードされる例も存在する。

 サイバー恋愛詐欺から身を守るために、(1)出会い系サイトに会員登録する際には有名なサイトを選び、しばらくは名前を明かさない(2)プロフィールは慎重に作成し、個人情報は絶対に投稿しない(3)初めて相手に会うときには公共の場所を選び、住所は決して教えない。可能であれば、会う前に相手の情報が他のオンライン情報と一致するかどうか調べる(4)相手が金銭に関する話をしてきたらすぐにサイト管理者に報告する(5)見知らぬ人からのメールや電子カードのリンクを絶対にクリックしない。電子カードを受け取った場合は、リンク先のアドレスをチェックし、正規の電子カードサイトであることを確認する――と注意を呼びかけている。