サンディスクは、2月2日、SDカード規格「SD 3.0」に対応し、高速なデータ転送を示すインターフェース「UHS（Ultra High Speed）規格」に準拠するSDHCカード「サンディスク・エクストリーム・プロ・SDHC・UHS-Iカード」など、メモリカードの新製品を同日から順次発売すると発表した。価格はオープン。

　SDHCカード「サンディスク・エクストリーム・プロ・SDHC・UHS-Iカード」は、UHS規格に対応し、最大104MB/秒のデータ転送速度を実現する「UHS-I」に準拠した製品。スピードクラスは、UHSスピードクラス1。パフォーマンスや書込み・読取り速度が向上したほか、耐久性を確保した。

　4層のメモリダイに同時にアクセスする「パワーコア・コントローラ」を搭載。撮影時には、入力するデータが静止画なのか動画なのかを判断し、データの容量を検知して最適な領域に記録する。

　書込み・読取り速度は、最大45MB/秒を実現。デジタル一眼カメラの連写などが快適にできる。2日の製品発表会では、ニコンのデジタル一眼カメラ「D7000」を用いて、従来製品と新製品を比較した連写のデモンストレーションを実施した。

　耐久性は、防水、耐衝撃、耐磁力性能をもち、保存したデータを確実に守る。保証期間は無期限。容量と実勢価格は、8GBが6000円前後、16GBが1万2000円前後、32GBが2万3000円前後の見込み。発売は2月2日。

　SDカードのほか、コンパクトフラッシュ「サンディスク・エクストリーム・プロ・コンパクトフラッシュカード 128GB」を3月に発売する。容量は128GB。価格はオープンで、実勢価格は価格は15万円前後の見込み。データの書き込み速度は最大100MB/秒を実現。デジタル一眼カメラの動画撮影での使用を想定している。保証期間は無期限。

　青柳マテウ代表取締役マネージング・ディレクターは「2010年は、デジタルカメラのフルHD動画撮影のニーズとスマートフォンの普及によって、メモリカードの大容量化が進んだ」と振り返った。また、大木和彦マーケティング部ディレクターは、「2011年は、昨年からのメモリの大容量化に加え、3D動画の撮影やUHS規格対応機器の増加によって、メモリの高速化が進む」と予測している。