KDDIは、全国52局の民放FMラジオがauのスマートフォンや携帯電話で聞くことができる音楽ストリーミングサービス「LISMO WAVE」を1月26日に開始する。1月25日の発表会は、各地のラジオ局の女性パーソナリティが一堂に会し、華やかな雰囲気に包まれた。

　「LISMO WAVE」は、3G回線やWi-Fiを利用して、「ラジオチャンネル」と「音楽映像チャンネル」でコンテンツを提供する音楽ストリーミングサービス。「ラジオチャンネル」では、放送エリアに関係なく、全国52局の民放FMラジオ局の放送を聞くことができる。

　ラジオの番組数は1508（2010年12月現在）。auの総合音楽サービス「LISMO Music」と連携し、番組中に流れた楽曲を、アプリケーション上で購入できる。また、地下鉄など通信環境がよくない場所でも、ラジオ番組を聞き続けることができるバッファ再生機能を備える。

　「音楽映像チャンネル」では、ビデオクリップを中心としたコンテンツを提供する。通信はWi-Fi。5月にサービスを開始する予定。

　ラジオチャンネルの料金は、「ラジオパック」で月額315円。「ラジオパック」は、無料キャンペーンを実施する。実施期間は1月26日-5月31日。

　対応端末は、現在発売中のスマートフォンIS03、今後発売するREGZA Phone IS04とIS05。携帯電話はT006。今後発売するau端末は、順次サービスに対応していく予定。

　発表会には、全国からFMラジオの女性パーソナリティ52人が集まり、LISMO WAVEへの期待を語った。また、ゲストとして、日頃、ラジオのパーソナリティを務める小林克也さん、内田恭子さん、IMALUさんが登場した。

　IMALUさんは、「私たちのような若い世代は、正直なところ、ラジオになじみがない。LISMO WAVEをきっかけに、どんどんラジオを聞くようになってほしい。楽曲が簡単にダウンロードできるのもいい」と述べた。

　内田さんは、「手持ちの端末でラジオが聞けるようになるなんて、すごく画期的。リスナーが増えることで、みんなでラジオを盛り上げていけたらいいと思う」と話した。

　小林さんは、「LISMO WAVEでは、それぞれの局やパーソナリティが地域のよさを全国のリスナーに伝えることができる。同じステージに立つことで、いい意味での競争になる。パーソナリティは油断せず、自分らしく、楽しくやっていけばいい」と各地のパーソナリティにエールを送った。

　KDDIの高橋誠代表取締役執行役員専務は、「スマートフォンや携帯電話など、さまざまな端末で音楽を楽しめるサービスとして、インターネット上にコンテンツを置く『クラウドミュージック』に期待している。その第1弾として、今回LISMO WAVEをスタートする。LISMO WAVEによって、新しい音楽との出会いを体験してもらいたい」と語った。