スマートフォンの通話料が半額に、日本通信がモバイルIPフォンサービス提供へ

サービス

2011/01/21 10:34

 日本通信は、スマートフォンの通話料が半額になる世界初の携帯網での050モバイルIPフォンのサービスの提供を開始すると発表した。申込受付けは1月20日の17時から。1月28日から、ソフトウェアのダウンロードとサービスを提供する。

 サービスは、同社が昨年12月に発売したスマートフォン「IDEOS」とIDEOS用のSIM「b-mobile SIM」を購入すれば、通話が安くなるというもの。三田聖二社長は、「携帯網の開放から携帯端末の自由化、SIMロック解除へと時代が流れているなかで、ついにスマートフォンの通話料が半額になるモデルを構築できた。みなさんの期待に応えるという念願がかなった」と話した。

 加えて、「サービス開始を契機にして、スマートフォン市場がさらに拡大することを確信している。当社の売り上げについても、今後2~3年、2倍の成長率が期待できるし、そのようなビジネスモデルだ」としている。現段階では、同社が提供する端末が対応しているだけだが、「グローバルで展開している端末メーカーとも交渉しており、感触は上々」と、近い将来には、通話料が安くなる端末が増えることを示唆した。 

三田聖二社長

 具体的には、通話基本料を他社の半額にあたる490円(15分相当の通話を含む)に、通話料は他社の半額以下となる30秒10円に設定。050番号のIP方式を使って発着信することになる。支払い方法は、「bチャージ」というスマートフォン用ソフトウェアを開発。例えば、あらかじめ1000円をチャージしておけば、基本料と通話料がチャージから減算していくほか、登録したクレジットカードからチャージしたり、チャージ残高が490円未満になると自動的に500円をチャージする「ワンコイン・オートチャージ」なども用意している。 

050モバイルIPフォンの通話する際の画面

 「IDEOS」は、「携帯電話よりも安いスマートフォン」をコンセプトに、契約なしの2万6800円の価格帯で販売。同時にNTTドコモの携帯網で利用できるデータ通信SIMを月額2128円で提供している。福田尚久専務CFOは、「スマートフォンは、平均して月に7000~1万円。一方、携帯電話は月に5000~7000円と安い。スマートフォンのコストを携帯電話よりも安くすれば、確実に普及する」としており、今回のサービスが普及のきっかけになると自信をみせている。

福田尚久専務CFO