イーフロンティアが、インターネット経由でフルHDの映像をモバイル端末で視聴できる「Slingbox PRO-HD」の売り場を模索している。薄型テレビやスマートフォンとの連携をアピールしたい考えだ。

　「Slingbox PRO-HD」は、自宅にあるHDDレコーダーやチューナーに接続するだけで、インターネット回線とモバイル端末があれば「いつでも、どこでも」映像を楽しむことができる製品。Windows 7のPCやMac、iPhone4、iPhone 3G(s)、iPad、iPod Touch、Android搭載のスマートフォンやタブレット型端末などで視聴できる。Windows Phone 7への対応も予定している。

　ノートPCで視聴する場合、画面に接続しているHDDレコーダーやチューナーのリモコンを表示。リモコンをクリックすれば、再生や一時停止、チャンネル変更、録画予約などができる。先日、米国ラスベガスで開催された世界最大のコンシューマエレクトロニクス総合展示会「2011 International CES」では、ノートPCでの操作をアピールしていた。 

　すでに昨年12月からオンラインで先行販売予約を行っており、家電量販店で販売するのは来年度を予定している。販売にあたって、課題として挙がっているのが「どの売り場で販売するか」（中村豪・戦略事業室ディレクター）ということ。現在、家電量販店と交渉中だという。

　ノートPCでの操作や製品の位置づけからすれば、PC周辺機器としてPCコーナーで販売するのが適している。HDDレコーダーとの連携をアピールするのであれば、テレビ売り場での展開が理想といえそうだ。また、ソフトバンクBBとの取り引きがあることから、スマートフォン売り場での販売も検討しているという。