日本放送出版協会（NHK出版）は、電子書籍ビューワーと連携して読書体験を共有するウェブサイト「SHARE READER」をオープンした。対応する電子書籍の第1弾として、『フリー〈無料〉からお金を生み出す新戦略』と『シェア〈共有〉からビジネスを生みだす新戦略』をApp Storeで発売した。

　電子書籍ビューワーアプリケーションで電子書籍と連携し、読者が自身のコメントを共有するウェブサイト。電子書籍の気に入ったフレーズを指でなぞって「シェアする」ボタンをタップ、またはコメントを入力して「シェアする」ボタンをタップするという直感的な操作で、読書体験を「SHARE READER」へ投稿して共有できる。コメントを入力した場合は、同時にTwitterアカウントへも投稿できる。

　「SHARE READER」に対応する電子書籍として、NHK出版の『フリー〈無料〉からお金を生み出す新戦略』と、12月18日の書籍刊行に先行して『シェア〈共有〉からビジネスを生みだす新戦略』をApp Storeで12月13日に発売。価格は、『フリー〈無料〉からお金を生み出す新戦略』が1000円、『シェア〈共有〉からビジネスを生みだす新戦略』が1400円。

　『フリー〈無料〉からお金を生み出す新戦略』は、電子書籍版の刊行を記念して、公開日から1週間限定で無料版を提供する。

　「SHARE READER」は、NHK出版だけでなく、他出版社も自社の刊行物を無料で登録することができる。ダイヤモンド社のトニー・シェイ『顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説』と上田惇生『ドラッカー入門』が近日中に「SHARE READER」との連携に対応する予定。

　現在「SHARE READER」に連携する電子書籍ビューワーアプリは、ダイヤモンド社の「DReader」だけだが、今後、他社の電子書籍ビューワーアプリにも対応する予定。