「BCN AWARD 2011」特集 シェアに変化! トップ交代や2位の追い上げ激化
PC・デジタル製品の年間販売数量No.1メーカーを称える「BCN AWARD 2011」を2011年1月に控え、メーカー各社のシェアに変化が現われ始めている。すでに店頭は年末商戦。販売のピークを迎えるなかで、2位以下の追い上げは激しく、トップを奪取したケースもあるほどだ。今回は、実売データ「BCNランキング」の2010年1月1日~11月14日の累積シェアで、トップが入れ替わったジャンルや、シェア争いに変化がみられるジャンルなどをレポートする。
ブルーレイディスク(BD)プレーヤー部門で、ソニーが26.5%のシェアでトップに躍り出た。ソニーは、前週までの累積シェアが26.2%。0.3ポイント伸ばし、首位に立った。前週まで首位を保っていたパイオニアは、26.3%で2位に甘んじている。大人気商品のテレビと同時に購入されるケースが多いBDレコーダー。年末商戦本番のこれから、まだまだ販売台数は伸びる。激しいシェア争いが続きそうだ。
アスース・ジャパンと日本エイサーの台湾メーカーがシェア争いを続けているネットブック部門。累積シェアでは、アスースが21.3%でトップを維持し、エイサーが18.4%の2位だった。前週までは、アスースが21.3%、エイサーが18.3%。アスースのシェアに変化がない一方で、エイサーが0.1ポイント伸ばしている。逆転の可能性も含め、あと1か月の戦いから目が離せない。
フォントソフト部門は、ダイナコムウェアがトップを維持している。累積シェアは、ダイナコムウェアが34.8%。前週は34.7%で、0.1ポイントを積み上げた。2位のモリサワは24.2%と、前週(24.4%)と0.2ポイントのダウン。トップと2位のシェア差は前週と比べて0.3ポイント広がり、10.6ポイントになっている。
年末年始は、年賀状の作成の必需品、プリンタの特需期だ。インクジェットプリンタ部門は、キヤノンとセイコーエプソンの2強時代が続いている。累積シェアは、トップのキャノンが44.6%、2位のエプソンが41.3%という状況で、前週からほとんど数字は動いていない。均衡状態はこのままなのか。
デジタル一眼カメラ部門では、トップと2位の差が縮まっている。累積シェアは、トップのキヤノンが32.2%、2位のニコンが30.6%と、差は1.6ポイント。前週は、キヤノンが32.3%、ニコンが30.6%だった。ニコンは今年上半期(1~6月累積)の時点ではトップだっただけに、年末商戦での巻き返し戦略に注目だ。
デジタルフォトフレーム部門は、ソニーが40.7%のシェアを確保し、14.0%で2位の富士フイルムを大きく引き離し、トップを維持している。ただし、10月にはパナソニックがiPod/iPhone対応機を引っさげて参入。今後は、シェア争いが激化する可能性がある。
(BCN・佐相彰彦)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などのPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。
波乱のBDプレーヤー、ソニーがトップを獲得
ブルーレイディスク(BD)プレーヤー部門で、ソニーが26.5%のシェアでトップに躍り出た。ソニーは、前週までの累積シェアが26.2%。0.3ポイント伸ばし、首位に立った。前週まで首位を保っていたパイオニアは、26.3%で2位に甘んじている。大人気商品のテレビと同時に購入されるケースが多いBDレコーダー。年末商戦本番のこれから、まだまだ販売台数は伸びる。激しいシェア争いが続きそうだ。
エイサーがシェアを詰める、台湾勢で争うネットブック
アスース・ジャパンと日本エイサーの台湾メーカーがシェア争いを続けているネットブック部門。累積シェアでは、アスースが21.3%でトップを維持し、エイサーが18.4%の2位だった。前週までは、アスースが21.3%、エイサーが18.3%。アスースのシェアに変化がない一方で、エイサーが0.1ポイント伸ばしている。逆転の可能性も含め、あと1か月の戦いから目が離せない。
フォントソフトはトップが2位を引き離す状況に
フォントソフト部門は、ダイナコムウェアがトップを維持している。累積シェアは、ダイナコムウェアが34.8%。前週は34.7%で、0.1ポイントを積み上げた。2位のモリサワは24.2%と、前週(24.4%)と0.2ポイントのダウン。トップと2位のシェア差は前週と比べて0.3ポイント広がり、10.6ポイントになっている。
インクジェットプリンタは二強の均衡状態
年末年始は、年賀状の作成の必需品、プリンタの特需期だ。インクジェットプリンタ部門は、キヤノンとセイコーエプソンの2強時代が続いている。累積シェアは、トップのキャノンが44.6%、2位のエプソンが41.3%という状況で、前週からほとんど数字は動いていない。均衡状態はこのままなのか。
トップの2位の差が縮まるデジタル一眼、巻き返しに注目
デジタル一眼カメラ部門では、トップと2位の差が縮まっている。累積シェアは、トップのキヤノンが32.2%、2位のニコンが30.6%と、差は1.6ポイント。前週は、キヤノンが32.3%、ニコンが30.6%だった。ニコンは今年上半期(1~6月累積)の時点ではトップだっただけに、年末商戦での巻き返し戦略に注目だ。
トップが圧倒的なデジタルフォトフレーム、新規参入で争い激化も
デジタルフォトフレーム部門は、ソニーが40.7%のシェアを確保し、14.0%で2位の富士フイルムを大きく引き離し、トップを維持している。ただし、10月にはパナソニックがiPod/iPhone対応機を引っさげて参入。今後は、シェア争いが激化する可能性がある。
(BCN・佐相彰彦)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などのPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。