PCデポ、インターネットデバイスの可能性をアピール、組み合わせ提案で販売増狙う

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2010/11/10 18:32

 ピーシーデポコーポレーション(PCデポ、野島隆久社長)が、PCやスマートフォン、iPadなどのスレート、テレビなど、インターネットにつながるデバイスの取り扱いを拡充している。複数のデバイスを組み合わせた販売や、ハードだけでなくソフトとサービスを含めたトータル的な提案で、インターネットデバイスの可能性を見出していく。

野島隆久社長

 PCデポは、現在、テレビを直営店41店舗とフランチャイズ(FC)3店舗、スマートフォンを直営全店とFCの一部、「iPad」を直営4店舗で取り扱っている。光ブロードバンドをはじめ、MVNO(仮想移動体通信事業者)として携帯電話回線のサービスを提供しており、以前の「パソコン専門店」という位置づけではなく、インターネットデバイス全般を取り扱う専門店に変貌を遂げている。

 実際に、テレビの販売を始めてから新たに来店したお客様が全体の4割程度を占めるなど、商材を増やした成果は確実に出ているという。さらに、「デバイスと回線、保守サービスなどを組み合わせたトータルソリューションの提供を実現している」と、野島社長は自信をみせる。

 同社が今後伸びるとみるのが、スマートフォンだ。各キャリアがラインアップを拡充しているのが大きな理由だが、さらに「いつも持ち歩き、いつでもインターネットにつなげられる。さらにはアプリケーションが充実し、自分好みに仕上げられるという点から、需要が増えるだろう」とみる。

 そこでPCデポは、スマートフォンとPCを組み合わせた使い方を提案している。例を挙げれば、「Mac」で「iTunes」から音楽を購入し、「iPhone」を使って外出先で聞く、といった使い方だ。今後は「MacとiPhone」だけでなく、「Windows PCとAndroid搭載のスマートフォン」でも、同じように使う人が増えると捉えている。

 スレートは、年末から来春にかけて、各社の製品が出揃ってくる。販売は好調が予想されるが、野島社長は「その際、PCの買い控えが起こる可能性もあるが、さまざまな切り口からインターネットデバイスをお客さんに提案できるようになる。これがお客様を増やすことにつながる」と前向きに捉えている。