「D3100」が急上昇、ニコンがソニーを引き離した2010年10月のデジ一眼ランキング
2010年のデジタル一眼市場は、ミラーレス陣の善戦もあって、前年同月比は台数・金額ともに2ケタ増の伸びが続き、絶好調だ。ニコン「D7000」やオリンパス「E-5」、HOYA「PENTAX K-5」「PENTAX K-r」、パナソニック「LUMIX GH2」などが登場し、9月に続く新製品ラッシュとなった10月も、台数で63.0%増、金額で32.6%増を記録している。年末商戦の前哨戦ともいえる10月の売れ筋ランキングトップ10を紹介しよう。なお、カラーバリエーションや付属レンズなどの違いは合算して集計した。
1位は、キヤノンの「EOS Kiss X4」が4か月連続で獲得。販売台数シェアは18.6%だった。2位には、シェア14.0%でニコン「D90」がランクイン。08年9月に発売した製品だが、10年に入ってから3位以上をキープし続け、ロングセラーだ。
3位はソニーの「NEX-5」で、シェアは7.6%。10年6月の発売以降、こちらも3位以上を維持し、すっかり市場に定着したといえる。一方、先月、発売直後ながら6位と健闘したソニー「α55」は、10月は3.5%で8位と順位を下げている。
9月発売の新製品で初のトップ10入りを果たしたのは、ニコンのエントリーモデル「D3100」。シェア3.2%で10位だった。トップ10には入らなかったものの、同じく9月に発売した製品で奮闘したのが、2.9%で11位のキヤノン「EOS 60D」。先月は発売後まだ日が浅かったので19位という結果だったが、10月は台数が伸びにくい中級機にもかかわらず順位を上げてきた。
そのほか、10月発売のランキング初登場製品の順位をチェックしていこう。ニコン「D7000」が1.5%で16位、HOYAの「PENTAX K-5」が1.0%で21位、「PENTAX K-r」が0.7%で25位、パナソニック「LUMIX GH2」が0.4%で29位、オリンパス「E-5」は、0.3%で32位という結果だった。これらはまだ市場に出始めたばかり。本当の勝負はこれからだ。
新製品が出揃い、賑わいをみせるデジタル一眼市場。メーカー別の販売台数シェアも流動的だ。10月の1位はキヤノンで、34.7%。安定して高いシェアを獲得している。2位はニコンで27.7%、3位はソニーで15.4%という結果だった。9月は「NEX」シリーズや「α55」の好調もあって、2位のニコンとの差を3.2%まで詰めたソニーだったが、今月はニコンのシェアが上昇。その差は12.3%まで開いた。
ミラーレス一眼だけに絞ると、1位はシェア38.6%でソニー。2位は37.6%でパナソニック。3位はオリンパスで23.7%だった。9月はソニーが2位のパナソニックを引き離していたが、10月はわずか1.0%差。「LUMIX GH2」の売れ行き次第では、11月のランキングでパナソニックが半年ぶりにトップに躍り出る可能性もある。年末商戦に向けて、メーカー同士がしのぎを削る戦いはすでに始まっている。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などのPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。
順位 | メーカー名 | 型番・シリーズ名 | 画素数(万画素) | 販売台数シェア(%) |
---|---|---|---|---|
1 | キヤノン | EOS Kiss X4 | 1800 | 18.6 |
2 | ニコン | D90 | 1230 | 14.0 |
3 | ソニー | NEX-5 | 1420 | 7.6 |
4 | キヤノン | EOS Kiss X3 | 1510 | 7.6 |
5 | パナソニック | LUMIX GF1 | 1210 | 6.7 |
6 | オリンパス | OLYMPUS PEN Lite E-PL1 | 1230 | 4.5 |
7 | ニコン | D3000 | 1020 | 3.8 |
8 | ソニー | α55 | 1620 | 3.5 |
9 | ニコン | D5000 | 1230 | 3.3 |
10 | ニコン | D3100 | 1420 | 3.2 |
「BCNランキング」 2010年10月月次 <最大パネル>
1位は、キヤノンの「EOS Kiss X4」が4か月連続で獲得。販売台数シェアは18.6%だった。2位には、シェア14.0%でニコン「D90」がランクイン。08年9月に発売した製品だが、10年に入ってから3位以上をキープし続け、ロングセラーだ。
EOS Kiss X4
3位はソニーの「NEX-5」で、シェアは7.6%。10年6月の発売以降、こちらも3位以上を維持し、すっかり市場に定着したといえる。一方、先月、発売直後ながら6位と健闘したソニー「α55」は、10月は3.5%で8位と順位を下げている。
α55
9月発売の新製品で初のトップ10入りを果たしたのは、ニコンのエントリーモデル「D3100」。シェア3.2%で10位だった。トップ10には入らなかったものの、同じく9月に発売した製品で奮闘したのが、2.9%で11位のキヤノン「EOS 60D」。先月は発売後まだ日が浅かったので19位という結果だったが、10月は台数が伸びにくい中級機にもかかわらず順位を上げてきた。
D3100
そのほか、10月発売のランキング初登場製品の順位をチェックしていこう。ニコン「D7000」が1.5%で16位、HOYAの「PENTAX K-5」が1.0%で21位、「PENTAX K-r」が0.7%で25位、パナソニック「LUMIX GH2」が0.4%で29位、オリンパス「E-5」は、0.3%で32位という結果だった。これらはまだ市場に出始めたばかり。本当の勝負はこれからだ。
EOS 60D
新製品が出揃い、賑わいをみせるデジタル一眼市場。メーカー別の販売台数シェアも流動的だ。10月の1位はキヤノンで、34.7%。安定して高いシェアを獲得している。2位はニコンで27.7%、3位はソニーで15.4%という結果だった。9月は「NEX」シリーズや「α55」の好調もあって、2位のニコンとの差を3.2%まで詰めたソニーだったが、今月はニコンのシェアが上昇。その差は12.3%まで開いた。
ミラーレス一眼だけに絞ると、1位はシェア38.6%でソニー。2位は37.6%でパナソニック。3位はオリンパスで23.7%だった。9月はソニーが2位のパナソニックを引き離していたが、10月はわずか1.0%差。「LUMIX GH2」の売れ行き次第では、11月のランキングでパナソニックが半年ぶりにトップに躍り出る可能性もある。年末商戦に向けて、メーカー同士がしのぎを削る戦いはすでに始まっている。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などのPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。