マカフィー、ネットで音楽と動画を楽しむリスクをまとめたレポートを発表

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2010/09/16 18:29

 マカフィーは、オンライン上の音楽と動画のリスクを比較したレポート「デジタルミュージック&ムービーに潜む危険性」を発表した。

 サイバー犯罪者は、オンラインでのビデオの視聴や音楽のダウンロードを悪用し、危険なウェブサイトや悪質な広告、動画閲覧ツールを取り入れた攻撃を展開している。調査会社のcomScore(コムスコア)によると、2010年6月には、1年前の1億5700万人を超える1億7700万人以上の米国のインターネットユーザーが、オンラインで動画を視聴した。コンテンツのダウンロードが増加するにつれ、危険も拡大しつつある。

 レポートでは、無料のソフト、MP3、ストリーミング動画の脅威、危険なファンページ、悪質な広告など、具体的な脅威をまとめている。今回の調査では、主要な検索エンジンで音楽を検索するときに「free」というキーワードを追加すると、検索結果に表示するサイトの危険性が3倍高まることが判明した。「MP3s」も同様で、「free MP3s」と検索した場合は「MP3s」だけで検索した場合と比較して、検索結果の危険性はさらに増加した。また、有料のMP3を検索した場合、検索結果には海賊版も含まれていたという。

 ファンクラブやFacebook、MySpace、YouTube、Twitterなどのソーシャルメディアサイトに書き込まれたコメントとリンクする悪質なURLも数千件発見した。

 マカフィーでは、オンラインで安全にデジタルメディアを楽しむために必要な項目として、「無料」をキーワードにしたコンテンツ検索を避けること、評価が定まっていない音楽、動画、ダウンロードサイトのバナー広告のリンクをクリックしないこと、主要ベンダーの包括的なセキュリティソフトを使用することなどを挙げている。