猛暑で売れた!? 8月の防水デジカメランキング、ソニー「TX5」が人気
全国各地で猛暑の8月、家族や友人と川や海のレジャーを楽しんだ人も多いだろう。そんな水辺のシーンで活躍するのが、防水タイプのコンパクトデジタルカメラだ。「BCNランキング」で、生活防水タイプを除いた完全防水タイプを「防水モデル」として、2010年8月の売れ筋を振り返る。なお、売れ筋トップ5はカラーバリエーションを合算してシリーズ別で集計した。
防水仕様のコンパクトデジタルカメラは、「BCNランキング」で2010年1月以降の販売構成比の推移をみると、1月は販売台数で2.8%、販売金額で3.7%だったのが、右肩上がりで成長。8月には台数で6.9%、金額で9.0%まで伸びた。メーカー各社が製品を発売していることでモデル数が増え、選択肢が広がってきたことがその要因だ。
8月のシリーズ別で販売台数シェア22.5%を獲得し、1位に輝いたのは、ソニー「Cyber-shot TX5」だった。ほかのメーカーの防水モデルが堅牢性を意識した頑丈そうな外観なのに対し、「TX5」は薄型でシンプルなデザイン。防水性能はIPX8相当で、水深3mで連続60分使用することができる。モニタは、メニューのアイコンを指で触れて操作するタッチパネル式液晶だ。市場推定価格は2万9900円。
2位はHOYA(ペンタックス)の「Optio W90」で、シェア18.7%だった。防水性能はIPX8相当で、水深6mで連続2時間使用できる。被写体から1cmの距離で撮影する「デジタル顕微鏡モード」を搭載。レンズの周囲に3灯のLEDを備えるので、接写してもカメラの影で被写体が暗くならない。モニタには、アスペクト比16対9のワイド液晶を採用した。ベルトなどに装着できるカラビナ付き。市場推定価格は3万1100円。
3位は、シェア15.2%のオリンパス「μTOUGH-6020」。IPX8相当で、水深5mで60分使用できる。水中撮影向けに「スナップ」「ワイド」「マクロ」といったシーンで選ぶことができる豊富な撮影モードを備える。液晶モニタには撥水コートを施したほか、光の反射を抑える特殊コートで、明るい屋外でも見やすくした。キズにも強い。市場推定価格は2万9700円。
4位はパナソニック「LUMIX FT2」で13.3%だった。IPX8相当で水深10m、60分まで撮影できる。付属のシリコンジャケットを使用すればグリップ感が向上し、砂やホコリなどが本体に付着するのを防ぐことができる。水中撮影で「水中」モードを選べば、最適なホワイトバランスを自動で調整する。解像度は有効1410万画素と、売れ筋トップ5中、最も画素数が高い。市場推定価格は3万6500円。
5位は、3位と同じくオリンパス「μTOUGH-3000」で7.8%だった。外観はほかの防水モデルと比べてゴツゴツしている感じはせず、街中で使っても違和感のないデザインだ。防水性能はIPX8相当で、水深3mで60分まで使用できる。ボタンに印字しているマークや液晶モニタで表示するメニューの配色などを工夫したことで、色覚の個人差を問わず見やすいデザインの基準「カラーユニバーサルデザイン認証」を取得している。市場推定価格は2万1100円。
防水モデルの8月税別平均価格は2万4000円程度。通常のコンデジが1万8000円程度なので、防水性能の追加で、やはりそれだけ価格は高くなっている。しかし、防水タイプは耐寒性や対衝撃性能を備えるものが多く、夏だけでなく、スノーボードなどのウィンタースポーツでも活躍する。もちろん、日頃カバンに入れて持ち歩いてもOKなので、まさに「一石三鳥」だ。平均価格も、新製品の発売が集中した3月の2万8000円程度と比べるとずっと安くなっているので、いま手に入れても決して損はない。(BCN・井上真希子)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで129品目を対象としています。
*記事中の「市場推定価格」は、記事掲載時点のものです。市場推定価格は、「BCNランキング」のデータをもとに独自に算出した推定値で、消費税込みの金額で表記しています。
防水仕様のコンパクトデジタルカメラは、「BCNランキング」で2010年1月以降の販売構成比の推移をみると、1月は販売台数で2.8%、販売金額で3.7%だったのが、右肩上がりで成長。8月には台数で6.9%、金額で9.0%まで伸びた。メーカー各社が製品を発売していることでモデル数が増え、選択肢が広がってきたことがその要因だ。
順位 | メーカー | シリーズ | 画素数 (万画素) | 発売月 | 販売台数 シェア(%) |
1 | ソニー | Cyber-shot TX5 | 1020 | 2010/03 | 22.5 |
2 | HOYA | Optio W90 | 1210 | 2010/03 | 18.7 |
3 | オリンパス | μTOUGH-6020 | 1400 | 2010/02 | 15.2 |
4 | パナソニック | LUMIX FT2 | 1410 | 2010/03 | 13.3 |
5 | オリンパス | μTOUGH-3000 | 1200 | 2010/02 | 7.8 |
※1 完全防水のみで生活防水は除く
※2 カラーバリエーションは合算
「BCNランキング」2010年8月 月次 <最大パネル>
※2 カラーバリエーションは合算
「BCNランキング」2010年8月 月次 <最大パネル>
8月のシリーズ別で販売台数シェア22.5%を獲得し、1位に輝いたのは、ソニー「Cyber-shot TX5」だった。ほかのメーカーの防水モデルが堅牢性を意識した頑丈そうな外観なのに対し、「TX5」は薄型でシンプルなデザイン。防水性能はIPX8相当で、水深3mで連続60分使用することができる。モニタは、メニューのアイコンを指で触れて操作するタッチパネル式液晶だ。市場推定価格は2万9900円。
Cyber-shot TX5
2位はHOYA(ペンタックス)の「Optio W90」で、シェア18.7%だった。防水性能はIPX8相当で、水深6mで連続2時間使用できる。被写体から1cmの距離で撮影する「デジタル顕微鏡モード」を搭載。レンズの周囲に3灯のLEDを備えるので、接写してもカメラの影で被写体が暗くならない。モニタには、アスペクト比16対9のワイド液晶を採用した。ベルトなどに装着できるカラビナ付き。市場推定価格は3万1100円。
Optio W90
3位は、シェア15.2%のオリンパス「μTOUGH-6020」。IPX8相当で、水深5mで60分使用できる。水中撮影向けに「スナップ」「ワイド」「マクロ」といったシーンで選ぶことができる豊富な撮影モードを備える。液晶モニタには撥水コートを施したほか、光の反射を抑える特殊コートで、明るい屋外でも見やすくした。キズにも強い。市場推定価格は2万9700円。
μTOUGH-6020
4位はパナソニック「LUMIX FT2」で13.3%だった。IPX8相当で水深10m、60分まで撮影できる。付属のシリコンジャケットを使用すればグリップ感が向上し、砂やホコリなどが本体に付着するのを防ぐことができる。水中撮影で「水中」モードを選べば、最適なホワイトバランスを自動で調整する。解像度は有効1410万画素と、売れ筋トップ5中、最も画素数が高い。市場推定価格は3万6500円。
LUMIX FT2
5位は、3位と同じくオリンパス「μTOUGH-3000」で7.8%だった。外観はほかの防水モデルと比べてゴツゴツしている感じはせず、街中で使っても違和感のないデザインだ。防水性能はIPX8相当で、水深3mで60分まで使用できる。ボタンに印字しているマークや液晶モニタで表示するメニューの配色などを工夫したことで、色覚の個人差を問わず見やすいデザインの基準「カラーユニバーサルデザイン認証」を取得している。市場推定価格は2万1100円。
μTOUGH-3000
防水モデルの8月税別平均価格は2万4000円程度。通常のコンデジが1万8000円程度なので、防水性能の追加で、やはりそれだけ価格は高くなっている。しかし、防水タイプは耐寒性や対衝撃性能を備えるものが多く、夏だけでなく、スノーボードなどのウィンタースポーツでも活躍する。もちろん、日頃カバンに入れて持ち歩いてもOKなので、まさに「一石三鳥」だ。平均価格も、新製品の発売が集中した3月の2万8000円程度と比べるとずっと安くなっているので、いま手に入れても決して損はない。(BCN・井上真希子)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで129品目を対象としています。
*記事中の「市場推定価格」は、記事掲載時点のものです。市場推定価格は、「BCNランキング」のデータをもとに独自に算出した推定値で、消費税込みの金額で表記しています。