三菱電機、らくに使える「らく楽アシスト」を家電製品で共通展開

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2010/08/25 11:58

 三菱電機は、8月24日、子どもからシニアまで、らくに使える機能を「らく楽アシスト」と名付け、液晶テレビや冷蔵庫、炊飯器、ルームエアコンなど、同社の家電製品共通で訴求すると発表した。今年度発売する主要家電製品すべてに搭載する。

 家電製品が高度化、多機能化するなかで、複雑になりがちな機能を使いやすくすることを目指すもの。東京理科大学工学部山本栄研究室、慶應義塾大学理工学部中西美和研究室と共同研究を行い、シニアユーザーを標準にした「UD(ユニバーサルデザイン)設計ガイドライン」を策定し、開発に適用した。「最新の高度な機能を“らく楽”使いこなせる設計と、子どもからシニアまでが楽に使える配慮を徹底する」(梅村博之・役員理事 リビング・デジタルメディア事業本部副本部長)ことで、家電製品の使いやすさを追求する。

子どもからシニアまでがらくに使える機能を「らく楽アシスト」と命名

 例えば、HDDとBDレコーダーを搭載した3D対応液晶テレビの新製品「REAL MDR1シリーズ」では、視聴角度が自動で変えられる同社独自の「オートターン」機能や、好みに合わせて3D映像の奥行き感を4段階に切り替え可能な「奥行きアジャスター」などを「らく楽アシスト」として打ち出す。

冷蔵庫「EX/Eシリーズ」には手が届きにくい最上段の棚に回転棚「回るん棚」を搭載
 
 また、冷蔵庫の新製品「EX/Eシリーズ」は、手が届きにくい最上段の棚に備えた回転棚「回るん棚」を、ルームエアコンの新製品「霧ヶ峰ZW/ZXVシリーズ」は、リモコン表示の「足元を暖めたい」「除菌脱臭したい」「肌を除湿したい」など、やりたい項目を選んで操作する機能を「らく楽アシスト」とする。

ルームエアコンの新製品「霧ヶ峰ZW/ZXVシリーズ」はリモコンでやりたいことを選んで操作

 9月上旬から、「らく楽アシスト」を搭載した製品群のテレビCMを開始。10月からはキャンペーンなどでプロモーションを行っていく。梅村副本部長は、「三菱初の機種群での本格的なプロモーションを推進する」と意気込みを語った。さらに、「攻めの活動を積極的に行い、プレゼンスの大幅な向上と事業拡大を必ず実現する」と強調した。

梅村博之・役員理事 リビング・デジタルメディア事業本部副本部長