パナソニックは、8月3日、加湿空気清浄機「うるおいエアーリッチ」の新製品や新カテゴリ「ナノイー加湿発生機」など、除菌や脱臭効果などをもつ独自の微粒子イオン「ナノイー」技術を搭載した新製品計4シリーズを発表した。9月1日から順次発売する。新製品の合計販売目標台数は80万台。イメージキャラクターには、俳優の小雪さんを起用する。

　新製品は、加湿機能を搭載した空気清浄機「うるおいエアーリッチ」シリーズ、デスク回りなどに置くコンパクトな加湿発生器「ナノイー加湿発生機」、加湿器「ハイブリッド加湿機」、暖房器具「加湿セラミックファンヒーター」の4シリーズ。すべてに、水に包まれた同社独自の微粒子イオン「ナノイー」技術を搭載する。 

　パナソニックは、1997年に「ナノイー」の原点となる技術の開発に着手し、03年に「ナノイー」技術搭載の「空気清浄機 エアーリフレnanoe」を発売。現在は、加湿空気清浄機やドライヤー、冷蔵庫、掃除機などのほか、バスルーム「ココチーノ」などで展開するなど、「ナノイー」はパナソニックグループのコア技術となっている。

　中島幸男・アプライアンス・ウェルネスマーケティング本部本部長は、「空気の質にこだわりをもつ人が増えてきていることを背景に、ナノイー技術搭載製品は好調に推移している」としたうえで、「ナノイー」技術搭載商品を09年の41機種から、12年には64機種へ拡大していく方針を示した。 

　発表会には、イメージキャラクターの小雪さんが登場。部屋のハウスダストや空気に気を配っているという小雪さんは、「空気清浄と加湿はマストアイテム」とコメント。愛犬と一緒に暮らしているので、とくに気をつけているという。愛犬「ソイ」の代わりに連れてきたという親戚のシュナウザー犬「ロク」を紹介した後、「ナノイーは、大切な人が快適に過ごすための商品がたくさんある。使って、体験していただきたい」とアピールした。 

　加湿空気清浄機「うるおいエアーリッチ」シリーズのラインアップと実勢価格は、31畳用「F-VXF70」が6万円前後、30畳用「F-VXF65」が5万前後、21畳用「F-VXF45」が4万円前後、16畳用「F-VXF35」3万円前後の見込み。発売日は9月1日。31畳用「F-VXF70」と30畳用「F-VXF65」には、空気の汚れを学習して省エネ運転する「エコナビ」を同社の空気清浄機として初めて搭載する。 

　「ナノイー加湿発生機（F-GMFK02）」は10月1日発売で、実勢価格は1万5000円前後の見込み。同製品は、気化式の加湿機能を採用。蒸気による加湿器と比較すると、熱がなく、湿気によるべたつきがないことが特徴。「今までありそうでなかった新しい製品。ギフト需要も意識している」（会場スタッフ）という。

　「ハイブリッド加湿機」の実勢価格は、50Hzの加湿適用範囲18畳（プレハブ洋室）の「FE-KXF07」が2万8000円前後、14畳の「FE-KXF05」が2万5000円前後の見込み。暖房器具「加湿セラミックファンヒーター（DS-FKX1201）」の実勢価格は2万5000円前後の見込み。すべて9月1日の発売。