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日本「地デジカ」大作戦、草なぎさんらが銀座をパレード、珠洲市ではひと足早くアナログ放送停波

ニュース

2010/07/26 19:04

 総務省と全国地上デジタル放送推進協議会、社団法人デジタル放送推進協会(Dpa)は、地上デジタル放送への完全移行まで残り1年となった7月24日、地デジ推進メインキャラクターの草なぎ剛さんらを司会に迎え、「日本全国 地デジカ大作戦~地上・BS完全デジタル移行まったなし1年前の集い~」を都内で開催した。また「アナログ放送終了リハーサル実施地域」として、この日、全国に先駆けてアナログ地上波放送を終了した石川県珠洲市でも、「全国に先駆けデジタル化完了」記念セレモニーが催された。

会場には地デジカも駆けつけた

 イベントでは、原口一博総務大臣をはじめ、NHKの福地茂雄会長、全国知事会代表の飯泉嘉門徳島県知事らが地上デジタル放送完全移行への決意表明を行った。

 原口総務大臣は、「地デジ化によって多くのものが繋がることで、一人ひとりの人生が豊かになり、より絆を深めることができる。完全移行まであと1年。この調子で、地デジ化のよいところ、みんなが繋がることで生まれるものを広めていきたい」と力強く語った。

原口一博総務大臣

 続いて、各局のアナウンサーが、総務省、Dpa、放送事業者、メーカーなどの地デジ化への取り組みと現状を発表した。

 総務省によると、地上デジタル放送に対応する受信機の世帯普及率は、2010年3月の時点で4190万世帯相当の83.8%に達した。受信エリアも、2009年12月で全世帯の約98%をカバーするなど、順調に推移している。

 一方で、ビル陰の共聴施設整備や、集合住宅のデジタル化対応が遅れていることを課題に挙げた。特にビル陰の共聴施設は、2010年3月末の時点で全国の47.8%としか対応しておらず、なかでも関東、東海、近畿では、重点的な対応が必要だとした。


 総務省では、これらの問題を解決するために、全国にテレビ受信者支援センターを設置。キャッチフレーズ「でんわ急げ! デジサポへ」を掲げ、地デジ化について疑問があれば、すぐ連絡をしてほしいと呼びかけている。

 また、元プロ野球監督の王貞治さん、落語家の桂歌丸さん、演歌歌手の北島三郎さん、俳優の高橋英樹さん、タレントの萩本欽一さん、脳科学者の茂木健一郎さんがボランティアで参加する「地デジ化応援隊」が発表され、北島さん、高橋さん、萩本さん、茂木さんが舞台に登場した。

「地デジ化応援隊」の(左から)北島さん、高橋さん、萩本さん、茂木さん

 司会の草なぎさんが「萩本さんのお宅は地デジですか?」とたずねると、萩本さんは「ギリギリまで(アナログテレビで)頑張るつもりだったが、『地デジ化応援隊』の参加が決まって、昨日あわてて新しいテレビに取り替えてきました」と答え、会場を和ませた。また、イベントの最後には、北島三郎さんが「地デジで元気!音頭」を披露。会場は大いに盛り上がった。

自ら作曲した「地デジで元気!音頭」を披露する北島さん

 イベント終了後には、草なぎさん、北島さん、萩本さんらを先頭に、参加者が銀座の街をパレード。人々に向けて、地上デジタル放送への完全移行1年前をアピールした。

炎天下、銀座の街を練り歩いてアピール

 一方、2009年4月に総務省の「アナログ放送終了リハーサル実施地域」に選定された石川県珠洲市でも、「全国に先駆けデジタル化完了」記念セレモニーが催された。セレモニーには、放送関係者や地元家電店、市民ら約300人が参加し、アナログ放送終了へのカウントダウンを行った。

アナログ放送停波のスイッチレバー

 カウントダウンに合わせ、NHKと地元民放の代表者がアナログ放送停波のスイッチレバーを引くと、壇上のアナログテレビの画面が砂嵐になり、会場から大きな拍手が湧き起こった。このほか、個別訪問など、アナログ放送終了の告知と地デジ化対策を展開した地元家電店15店に感謝状が贈られた。

アナログ放送が終了し、地デジ化が完了