ソニー、世界初の3D静止画撮影機能を搭載したサイバーショット2機種など

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2010/07/08 16:12

 ソニーは、AVCHD方式のフルハイビジョン(フルHD)動画と3Dの静止画撮影機能を搭載したコンパクトデジタルカメラ「Cyber-shot(サイバーショット)DSC-WX5/DSC-TX9」を8月7日に発売する。

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DSC-WX5

 暗所でも高精細な静止画を撮影できる新開発の有効1220万画素裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R(エクスモア アール)」や、高速画像処理エンジン「BIONZ(ビオンズ)」に加え、AVCHD方式でのフル動画(1920×1080/60i)撮影機能、どんなシーンでも最適な設定で高画質な静止画を撮影できる「プレミアムおまかせオート」機能を搭載。静止画はもちろん、動画も高画質で撮影できる。

 さらに、単眼レンズ一体型デジタルカメラとしては世界で初めて3D静止画撮影機能を搭載。シャッターボタンを押してカメラを一振りするだけで、自動的に最大295度(DSC-WX5使用時)のパノラマ画像を作成する「スイングパノラマ技術」を応用し、スイング中に複数の視点からの画像を抽出・生成することで3D静止画撮影を実現した。撮影モードで「3Dスイングパノラマ」または「スイングマルチアングル」を選べば、手軽に3D写真を撮ることができる。

 3D写真は、「3Dスイングパノラマ」で、16:9/スタンダード/ワイドからサイズを選んで撮影し、3D対応テレビなどに映し出して鑑賞する。「スイングマルチアングル」では、それに加えて、15の視点からなる多視点(マルチアングル)画像の計2枚の3D画像を生成。マルチアングルの画像は、カメラ本体を傾けることで、カメラ本体の液晶画面上で疑似的な3D鑑賞が楽しめる。

 「DSC-WX5」は、光学5倍ズームの「Gレンズ」を搭載。液晶モニタのサイズは2.8型で、タッチパネルには対応しない。カラーはシルバー、ブラック、ブラウン、バイオレット、ゴールドの5色。 

 「DSC-TX9」は、光学4倍ズームのカールツァイス「バリオ・テッサー」レンズを搭載。液晶モニタには深みのある黒を再現する3.5型ワイドのタッチパネル対応「エクストラファイン液晶」を採用し、タッチパネルで直感的に操作できる。カラーはダークグレー、レッド、ゴールドの3色。 

DSC-TX9

 また、タッチパネル液晶を搭載した薄型コンパクトデジタルカメラ「Cyber-shot DSC-T99」を8月7日に、「Cyber-shot DSC-T99D」を8月20日に発売する。

 「DSC-T99」は、有効1410万画素のSuper HAD CCDセンサーと、光学4倍ズームのカールツァイス「バリオ・テッサー」レンズを搭載。カメラを一振りするだけでパノラマ写真が撮影できる「スイングパノラマ」機能、720pのハイビジョン動画撮影機能などを備える。カラーはシルバー、ブラック、ピンク、グリーン、バイオレットの5色。 

DSC-T99

 「DSC-T99D」は、「DSC-T99」をベースに特別なデザインを施したモデル。光沢感のある「ゴールド」は、ラインストーンを前面にちりばめたレンズカバーに植物をモチーフとした華やかなパターンのデザインを採用。「ブラウン」は、革製のバッグや手帳の編み込みをイメージさせるデザインを採用し、深みのあるブラウンのボディとサイドのオレンジゴールドの組み合わせでファッション性を高めた。 

DSC-T99D

 4機種とも、近接無線転送技術TransferJetに対応。別売のtransferJet搭載メモリースティックを使って撮影すれば、対応機器同士をかざすだけで簡単にデータを高速転送できる。

 価格はすべてオープン。実勢価格は、サイバーショット Wシリーズの「DSC-WX5」が3万5000円前後、サイバーショット Tシリーズの「DSC-TX9」が4万5000万円前後、「DSC-T99」が2万7000円前後、「DSC-T99D」が2万9000円前後の見込み。