ソニーからミラーレスが登場、盛り上がる2010年5月のデジタル一眼ランキング
ソニーのミラーレス一眼参入に沸くデジタル一眼市場。他社のミラーレス一眼、エントリーモデルの売れゆきはどうなのか。2010年5月のデジタル一眼の販売台数シェアトップ10をご紹介しよう。カラーバリエーションや付属レンズなどの違いは合算して集計した。
1位は、キヤノンのエントリー機「EOS Kiss X4」で、販売台数シェアは14.7%だった。2010年2月26日の発売から約3か月経った「EOS Kiss X4」だが、同じく発売3か月目で23.0%のシェアを獲得していた前モデル「EOS Kiss X3」に比べると、立ち上がりに多少苦戦している印象だ。
続いて、2-4位はニコン製品が占めた。2位は先月1位の「D90」で、シェアは14.0%、3位は「D3000」で11.9%、4位は「D5000」で10.6%だった。
この3モデルは、APS-Cサイズ相当(23.6×15.8mm)のCMOSセンサーを搭載するニコンDXフォーマット機。動画撮影機能をデジタル一眼として初めて搭載し、約4.5コマ/秒の連写性能や視野率約96%のファインダー性能をもつ「D90」、モニタに表示されるガイドに従って操作するだけで思い通りの写真が撮れる「ガイドモード」を備える「D3000」、自由に撮影アングルを変えられる2.7型バリアングル液晶モニタを搭載する「D5000」と、どれも個性的だ。加えて、どの機種も発売から半年以上経っていて、実勢価格が下がっていることから、人気を集めているようだ。
直近のデジタル一眼市場で一番の話題といえば、ソニーがミラーレス一眼「NEX-5」「NEX-3」を発売したことだろう。撮像素子にAPS-Cサイズ(23.4x15.6mm)の有効1420万画素CMOSセンサー「Exmor APS HD CMOSセンサー」を採用。「NEX-5」はレンズ交換式デジタルカメラで世界最小で、フルハイビジョン動画を撮影できるなど、そのパフォーマンスに対する評価は高い。
迎え撃つ他社のミラーレス一眼の5月の結果は、シェア6.5%でオリンパスの「OLYMPUS PEN Lite E-PL1」が6位、3.6%でパナソニックの「LUMIX G2」が8位、3.6%で同じくパナソニックの「LUMIX GF1」が9位。残念ながら上位5位までに入るモデルはなかった。
しかしパナソニックは、ソニーに対抗するかのように、世界最軽量のレンズ交換式デジタル一眼「LUMIX G10」を6月18日に発売する。「LUMIX G2」の姉妹機種で、液晶モニタとファインダーの両方でライブビューが可能な「Wライブビュー」に対応する。
消費者にとって、ミラーレス一眼の選択肢がぐっと増える2010年6月。ソニーのミラーレス一眼がどこまでシェアを伸ばすのか、動向に注目が集まる。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで128品目を対象としています。
順位 | メーカー名 | 型番・シリーズ名 | 画素数(万画素) | 販売台数シェア(%) |
---|---|---|---|---|
1 | キヤノン | EOS Kiss X4 | 1800 | 14.7 |
2 | ニコン | D90 | 1230 | 14.0 |
3 | ニコン | D3000 | 1020 | 11.9 |
4 | ニコン | D5000 | 1230 | 10.6 |
5 | キヤノン | EOS Kiss X3 | 1510 | 7.9 |
6 | オリンパス | OLYMPUS PEN Lite E-PL1 | 1230 | 6.5 |
7 | HOYA | PENTAX K-x | 1240 | 5.8 |
8 | パナソニック | LUMIX G2 | 1210 | 3.6 |
9 | パナソニック | LUMIX GF1 | 1210 | 3.6 |
10 | キヤノン | EOS 7D | 1800 | 2.6 |
「BCNランキング」 2010年5月月次 <最大パネル>
1位は、キヤノンのエントリー機「EOS Kiss X4」で、販売台数シェアは14.7%だった。2010年2月26日の発売から約3か月経った「EOS Kiss X4」だが、同じく発売3か月目で23.0%のシェアを獲得していた前モデル「EOS Kiss X3」に比べると、立ち上がりに多少苦戦している印象だ。
EOS Kiss X4
続いて、2-4位はニコン製品が占めた。2位は先月1位の「D90」で、シェアは14.0%、3位は「D3000」で11.9%、4位は「D5000」で10.6%だった。
D90
この3モデルは、APS-Cサイズ相当(23.6×15.8mm)のCMOSセンサーを搭載するニコンDXフォーマット機。動画撮影機能をデジタル一眼として初めて搭載し、約4.5コマ/秒の連写性能や視野率約96%のファインダー性能をもつ「D90」、モニタに表示されるガイドに従って操作するだけで思い通りの写真が撮れる「ガイドモード」を備える「D3000」、自由に撮影アングルを変えられる2.7型バリアングル液晶モニタを搭載する「D5000」と、どれも個性的だ。加えて、どの機種も発売から半年以上経っていて、実勢価格が下がっていることから、人気を集めているようだ。
D3000
直近のデジタル一眼市場で一番の話題といえば、ソニーがミラーレス一眼「NEX-5」「NEX-3」を発売したことだろう。撮像素子にAPS-Cサイズ(23.4x15.6mm)の有効1420万画素CMOSセンサー「Exmor APS HD CMOSセンサー」を採用。「NEX-5」はレンズ交換式デジタルカメラで世界最小で、フルハイビジョン動画を撮影できるなど、そのパフォーマンスに対する評価は高い。
「NEX-5」と「NEX-3」
迎え撃つ他社のミラーレス一眼の5月の結果は、シェア6.5%でオリンパスの「OLYMPUS PEN Lite E-PL1」が6位、3.6%でパナソニックの「LUMIX G2」が8位、3.6%で同じくパナソニックの「LUMIX GF1」が9位。残念ながら上位5位までに入るモデルはなかった。
OLYMPUS PEN Lite E-PL1
しかしパナソニックは、ソニーに対抗するかのように、世界最軽量のレンズ交換式デジタル一眼「LUMIX G10」を6月18日に発売する。「LUMIX G2」の姉妹機種で、液晶モニタとファインダーの両方でライブビューが可能な「Wライブビュー」に対応する。
LUMIX G10
消費者にとって、ミラーレス一眼の選択肢がぐっと増える2010年6月。ソニーのミラーレス一眼がどこまでシェアを伸ばすのか、動向に注目が集まる。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで128品目を対象としています。