N美の極私的「Xperia」レポート、「サッポロ生」に変身だあ!

レビュー

2010/05/20 17:47

 NTTドコモが4月1日に発売したソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製のスマートフォン「Xperia」(SO-01B)。OSにGoogleのAndroid1.6を採用し、Googleの各種サービスに対応するほか、メールや通話、SNSなど、誰とどのようなやりとりをしたのか時系列で表示する「Timescape」や、携帯電話とWebサービスの音楽、動画、写真を自由に操る「Mediascape」など、独自のアプリケーションを盛り込んだエンタテインメント携帯だ。

Xperia(Luster White)

 BCN社員として「話題のモノには触っておかなければ」的義務感と、流行りものには目がないというミーハー的要素を“ちょっと”ずつあわせもつ私、N美。iPhone以来という発売前のお祭り状態に心を惹かれ、結局、4月9日に手に入れた。購入前に心配だったこと、購入後の使い方、そして、なぜXperiaの美しいボディにサッポロ生ビール風(自分では思っていません)デコレートを施す“暴挙”(自分では思っていません)に出たのかなど、極私的「Xperia」レポートをお届けする!

スマートフォンの「心配ごと」は徹底的に調べてクリア



 「Xperia」は、発売前からiPhoneの対抗馬として注目されていた。発売後の売れ行きも好調で、「BCNランキング」2010年4月の携帯電話の販売数量シェアでは、アップルのiPhone 3GS 16GBが4位に入るなか、堂々の1位に輝いている。

 私は根っからのドコモユーザーで、Xperiaの前はシャープ製の「FOMA SH703i」を愛用していた。3年間使って、ドコモポイントがそこそこ溜まっていたのだが、その3分の1が4月末に消えてしまうことが判明。そんなもったいないこと、許せるわけがない。ちょっと悔しいけど、ここはドコモの戦略にまんまと引っかかってあげよう。ポイント消滅前に機種変更だあ、と思い立って、ぱっと頭に浮かんだのがXperiaだった。

 正直に告白するが、私はずっとiPhoneに憧れていた。友だちに見せびらかされるたびに、きゃあきゃあ騒ぎながら、裏でため息をついていた。でも、ソフトバンクにキャリアを変えるわけにはいかない。「恐怖の家族割&無料通話縛り」があるのだ。そこに、Xperiaのお祭りが始まった。これなら機種変更だけでいいし、発売直後に買えばBCN的にはネタにもなるじゃない!

 機種変更にあたって心配だったのは、iモードメールや赤外線通信機能、QRコードスキャナなど、これまで便利に使っていた携帯電話の機能がXperiaで使えるのか、ということ。特にメールについては、「スマートフォンにするとiモードが使えなくなるから、メールアドレスも変えなきゃならない」と聞かされていたので、「それじゃ、ただでさえ少ない友だちがいなくなっちゃう」と危機感さえ抱いていた。ここは一番、解決方法をみつけなきゃ、と、Xperiaでできることとできないこと、基本的にはできないことをできるようにする方法を、ネットで徹底的に調べた。

アプリをダウンロードすることで、自分仕様にカスタマイズできる

 調べていてわかったのは、「Timescape」など、Xperia独自の機能は大々的にアナウンスされているが、基本的な機能については情報が少ないということ。一番役に立ったのは、やはりXperiaを実際に購入して使い倒している人の個人ブログだった。ありがとうございます!

 このブログをはじめ、あまたのサイトから得た情報からわかったのは、私の環境なら「Androidマーケット」からiモードメールアプリ「IMoNi」をダウンロードすれば、これまで通りiモードメールが使用できること。そして、所有者の連絡先を登録したQRコードを作成するアプリ「QR我風」をダウンロードすれば、赤外線通信機能がなくても、作成されたQRコードを相手に読み取ってもらうだけで連絡先の交換ができること。さらにはQRコードスキャナのアプリも存在することがわかり、私は、Xperiaの購入を決意する。

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地元でゲット! バッテリのもちには涙……



 発売日の4月1日、赤坂でひと仕事を終え、鼻息嵐状態でドコモショップ赤坂店へ。――売り切れ。「予約は受け付けていますが、入荷はいつになるかわかりません」とにこやかにいなされ、諦めのいい私は予約もせずに会社に戻った。そして、その後の一週間は、仕事が忙しくてケータイどころじゃなかった。

 それでも4月9日、仕事で千葉県成田市に行ったとき、「ここならあるかも」とケーズデンキ成田本店に立ち寄った。――甘かった。ここにもまったく在庫がない。「思った以上の人気。しばらくは手に入らないかなぁ……」と、諦めかけたが、灯台もと暗し、この日最後に寄った自宅近くのヨドバシカメラ千葉店に、あったぁ! カラーは、光沢があって美しいLuster White。念願のスマートフォンデビューです。

 実際に使ってまず気になったのは、バッテリの“もち”。私は約1時間半かけて、千葉から会社のある神田まで通っている。Xperiaを買って間もないある日、満タン充電のXperiaで、行き帰りの電車のなかでネットを楽しみ、会社で電話を数本をかけたら、帰路、自宅の目の前で電源が切れた。社内でこれを話したら、「交換用バッテリ、持って歩くのが常識でしょ」と一刀両断。メーカー仕様では、3GのXperiaの連続待受時間は約300時間、連続通話時間は約290分となっているが、これ以来、外に出るときはバッテリならぬ充電器を持ち歩いている。

 もちろん、スマートフォンとしての使い心地は申し分ない。大満足! 「Timescape」では、友人がmixiを更新したのがすぐにわかるし、YouTubeは大画面で快適に楽しめる。大画面×フルブラウザで、PCサイトをスムーズに利用できるメリットは大きい。24歳という若さにして、通勤は往復とも、どうしても座らないと気が済まない私にとって、PCサイトでの時刻表チェックは欠かせない作業なのだ。

「Timescape」は、mixi、Twitter、FacebookなどのSNSのやりとりを一覧で表示する

YouTubeの高画質モードに対応している

神戸のショップでデコレート、黒×ゴールドのラインストーン!



 最後に、私だけのXperiaスタイルをご紹介したい(って、私的にはここからが本題です)。以前から、携帯電話のデコレーションに憧れていて、新しい携帯電話を購入したら、神戸・三宮の有名なデコレーションショップ「ALL Love Beauty」でデコレートすると心に決めていた。ゴールデンウィークのさなか、友人とXperiaを持ち込むと、「最近Xperiaのお客様が増えてますよ」と店員さん。やっぱり、みんなXperiaをオシャレに楽しみたいんだよね。

 クッキーやケーキなどを盛り付けた、女の子らしいデザインが並ぶなか、なぜかドクロに強く惹かれた私だったが、「怖いのはやめて!」と母親に泣かれると困るので、無難に星のデザインをチョイスした。店員さんにどどどーんと2万3000円(!)を払い、待つこと2時間。完成したのが、黒のラインストーンのなかに、ゴールドのラインストーンで星を描いたこちら。ポイントは、星の部分に本物のゴールドのスワロフスキークリスタライズを使っていること!

デコレートを施した、自慢のXperia

 休み明け、社内からは「サッポロ生ビールだな。ゴールドが自慢なら今度はエビスにすれば」やら「黒く塗るなら何でLuster Whiteにしたんだ」やら、いわれない罵声を浴びたが、何と言われようと私はお気に入りだ。お店のブログでも紹介されたのだから、店員さんにとっても自信作だったのだろう。スマートフォンへの乗り替えを考えている方は、みんなが持っているiPhoneじゃなくて、話題のXperiaを購入して、私のように自由に楽しむのも面白いよ、と強くオススメしたい。


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで127品目を対象としています。