ソニー、APS-CサイズのCMOSを搭載したミラーレス一眼2機種、世界最小モデルも
ソニーは5月11日、レンズ交換式の小型デジタルカメラ「NEX-5」と「NEX-3」を、それぞれ6月3日と6月10日に発売すると発表した。ソニーのデジタル一眼レフ「α(アルファ)」のブランドで販売する。価格はすべてオープン。
光学ファインダー式デジタル一眼レフカメラから、ミラーや焦点板、ペンタプリズムなどを省いた「ミラーレス一眼」と呼ばれるカテゴリのデジタルカメラ。これまで、パナソニックとオリンパスがマイクロフォーサーズ規格で製品を出しているが、ソニーとしては初の参入となる。同社は、「一眼レフの画質や多様なレンズによる表現力」と「コンパクトデジタルカメラの小型・軽量とわかりやすさ」をひとつにするというコンセプトを掲げて参入した。
「NEX-5」は、サイズが幅110.8×高さ58.8×奥行き38.2mm、最薄部が24.2mm、本体重量が約229gと、レンズ交換式デジカメで世界最小を実現したモデル。「NEX-3」は幅117×高さ62.6×奥行き33.4mmで、女性などにも握りやすいようにグリップ部を広くとったデザインを採用した。
撮像素子にはデジタル一眼レフに採用されているAPS-Cサイズで、有効1420万画素のCMOSセンサー「Exmor APS HD CMOSセンサー」を搭載する。
撮影は背面の液晶画面を使って行う。モニタは解像度が92.1万ドットの3型液晶を採用。ライブビュー機能を備える。チルト可動式で、カメラを掲げたり、低く位置に構えたりして撮影するのに便利だ。
露出補正やフラッシュ設定などの機能選択や画面スクロールが簡単にできるコントロールホイールを採用して、ボタンを大幅に削減するなど、操作性を追求。そのほかの操作も、携帯電話で使用されているソフトキーを導入することで、コンパクトデジタルカメラ並みの使いやすさを実現した。
撮影機能では、背景を簡単にぼかすことができる「背景ぼかしコントロール」や人の見た目に近い露出で撮影が可能な「オートHDR」、シャッターボタンを押しながらカメラを縦横方向に振るとパノラマ画像が作成できる「スイングパノラマ」などを搭載した。連続撮影は、最大で毎秒7コマの連写が可能。
パノラマ機能では、スイングパノラマの技術を活用して、3D(3次元)のパノラマ写真が作成できる「3Dスイングパノラマ」も搭載した。3D写真は対応の薄型テレビに出力して鑑賞することができる。機能は、7月中旬に予定しているファームウェアのアップデートを行うことで利用できるようになる。
「α」では初のハイビジョン動画撮影機能を搭載。「NEX-5」はAVCHD規格で1920×1080画素のフルハイビジョン、「NEX-3」は1280×720画素のハイビジョン映像の撮影ができる。
レンズマウントには新開発の「Eマウント」を採用。別売のマウントアダプタ(2万1000円)を使えば、デジタル一眼レフ「α」のA(α)マウントレンズを使うこともできる。
「NEX-5」と「NEX-3」とも、レンズを付属するレンズキットで販売。ラインアップは「E 16mm F2.8」(35mmフィルム換算で24mm)との「薄型広角レンズキット」、ズームレンズ「E 18-55 F3.5-5.6」(同27-82.5mm)との「ズームレンズキット」、2本のレンズが付属する「ダブルレンズキット」を揃えた。
「NEX-5」の「薄型広角レンズキット」は実勢価格が8万円前後、「ズームレンズキット」は8万5000円前後、「ダブルレンズキット」は9万5000円前後の見込み。「NEX-3」の「薄型広角レンズキット」は実勢価格が6万5000円前後、「ズームレンズキット」が7万円前後、「ダブルレンズキット」は8万円前後の見通し。
カラーは「NEX-5」がシルバー、ブラック、「NEX-3」はホワイト、レッド、ブラックで展開。直販サイト「ソニースタイル」では「NEX-3」のシルバーも販売する。
ソニーは、「NEX-5」「NEX-3」の小型・軽量を武器に、「重い」「大きい」といった点でコンパクトからデジタル一眼レフへの乗り換えをためらっていたユーザーをターゲットに販売を展開。デジタルカメラ市場全体の活性化に寄与するとともに、既存の「α」シリーズとあわせて「2010年に、全世界のデジタル一眼レフ市場で15%の台数シェアを獲得する」(今村昌志業務執行役員SVPパーソナルイメージング&サウンド事業本部長)構えだ。
ソニーが発売するAPS-Cセンサー搭載のレンズ交換式デジタルカメラ
光学ファインダー式デジタル一眼レフカメラから、ミラーや焦点板、ペンタプリズムなどを省いた「ミラーレス一眼」と呼ばれるカテゴリのデジタルカメラ。これまで、パナソニックとオリンパスがマイクロフォーサーズ規格で製品を出しているが、ソニーとしては初の参入となる。同社は、「一眼レフの画質や多様なレンズによる表現力」と「コンパクトデジタルカメラの小型・軽量とわかりやすさ」をひとつにするというコンセプトを掲げて参入した。
「NEX-5」は、サイズが幅110.8×高さ58.8×奥行き38.2mm、最薄部が24.2mm、本体重量が約229gと、レンズ交換式デジカメで世界最小を実現したモデル。「NEX-3」は幅117×高さ62.6×奥行き33.4mmで、女性などにも握りやすいようにグリップ部を広くとったデザインを採用した。
撮像素子にはデジタル一眼レフに採用されているAPS-Cサイズで、有効1420万画素のCMOSセンサー「Exmor APS HD CMOSセンサー」を搭載する。
「NEX-5」(左)と「NEX-3」
撮影は背面の液晶画面を使って行う。モニタは解像度が92.1万ドットの3型液晶を採用。ライブビュー機能を備える。チルト可動式で、カメラを掲げたり、低く位置に構えたりして撮影するのに便利だ。
露出補正やフラッシュ設定などの機能選択や画面スクロールが簡単にできるコントロールホイールを採用して、ボタンを大幅に削減するなど、操作性を追求。そのほかの操作も、携帯電話で使用されているソフトキーを導入することで、コンパクトデジタルカメラ並みの使いやすさを実現した。
撮影機能では、背景を簡単にぼかすことができる「背景ぼかしコントロール」や人の見た目に近い露出で撮影が可能な「オートHDR」、シャッターボタンを押しながらカメラを縦横方向に振るとパノラマ画像が作成できる「スイングパノラマ」などを搭載した。連続撮影は、最大で毎秒7コマの連写が可能。
パノラマ機能では、スイングパノラマの技術を活用して、3D(3次元)のパノラマ写真が作成できる「3Dスイングパノラマ」も搭載した。3D写真は対応の薄型テレビに出力して鑑賞することができる。機能は、7月中旬に予定しているファームウェアのアップデートを行うことで利用できるようになる。
「α」では初のハイビジョン動画撮影機能を搭載。「NEX-5」はAVCHD規格で1920×1080画素のフルハイビジョン、「NEX-3」は1280×720画素のハイビジョン映像の撮影ができる。
レンズマウントには新開発の「Eマウント」を採用。別売のマウントアダプタ(2万1000円)を使えば、デジタル一眼レフ「α」のA(α)マウントレンズを使うこともできる。
交換レンズ「E 16mm F2.8」(左)と「E 18-55 F3.5-5.6」
「NEX-5」と「NEX-3」とも、レンズを付属するレンズキットで販売。ラインアップは「E 16mm F2.8」(35mmフィルム換算で24mm)との「薄型広角レンズキット」、ズームレンズ「E 18-55 F3.5-5.6」(同27-82.5mm)との「ズームレンズキット」、2本のレンズが付属する「ダブルレンズキット」を揃えた。
「NEX-5」の「薄型広角レンズキット」は実勢価格が8万円前後、「ズームレンズキット」は8万5000円前後、「ダブルレンズキット」は9万5000円前後の見込み。「NEX-3」の「薄型広角レンズキット」は実勢価格が6万5000円前後、「ズームレンズキット」が7万円前後、「ダブルレンズキット」は8万円前後の見通し。
カラーは「NEX-5」がシルバー、ブラック、「NEX-3」はホワイト、レッド、ブラックで展開。直販サイト「ソニースタイル」では「NEX-3」のシルバーも販売する。
今村昌志・業務執行役員SVPパーソナルイメージング&サウンド事業本部長
ソニーは、「NEX-5」「NEX-3」の小型・軽量を武器に、「重い」「大きい」といった点でコンパクトからデジタル一眼レフへの乗り換えをためらっていたユーザーをターゲットに販売を展開。デジタルカメラ市場全体の活性化に寄与するとともに、既存の「α」シリーズとあわせて「2010年に、全世界のデジタル一眼レフ市場で15%の台数シェアを獲得する」(今村昌志業務執行役員SVPパーソナルイメージング&サウンド事業本部長)構えだ。