GW前には手頃になった「D90」が売れた、2010年4月のデジタル一眼ランキング
GW前、旅行用にデジタル一眼レフを購入した方も多いことだろう。どの製品が売れたのか、2010年4月のデジタル一眼の売れ筋ランキングトップ10を紹介する。夏休みに向けて購入を検討している方は、ぜひ参考にしてほしい。なお、カラーバリエーションや付属レンズなどの違いは合算して集計した。
1位を獲得したのは、ニコン「D90」で、販売台数シェアは16.0%だった。2008年9月19日、動画撮影機能を世界で初めて搭載したデジタル一眼レフとして登場した「D90」は、同社DXフォーマットのフラッグシップモデル「D300S」と同じ、23.6×15.8mmサイズで、有効1230万画素のCMOSセンサーを搭載。また、ISO 200-3200の幅広い撮像感度に対応するなど、高機能を小型ボディに収めるバランスのとれたモデルだ。いまだに後継機が登場していないこと、発売月は13万円台後半だった税別平均単価が、2010年4月には約10万円まで下がっている手頃感などから、人気を集めたようだ。
この「D90」から広まったデジタル一眼レフの動画撮影機能。撮像素子が一般的な民生用のビデオカメラよりも大きいことで、ピントを合わせた部分以外をボカして被写体を引き立たせたり、魚眼レンズやマクロレンズを使用したりと、通常のビデオカメラとはひと味違った映像を撮影できることが特徴だ。デジタル一眼の動画撮影機能搭載モデルの販売台数構成比は、2010年4月には78.5%にまで達し、今では欠かせない機能となっている。
続いて2位には、2010年2月26日に発売したキヤノンのエントリーモデル「EOS Kiss」シリーズの新製品「EOS Kiss X4」が、シェア15.4%でランクイン。3位はニコン「D5000」で9.4%、4位はキヤノン「EOS Kiss X3」で9.1%という結果だった。
2010年3月5日発売のオリンパスのマイクロフォーサーズ機「OLYMPUS PEN Lite E-PL1」は、直感的に操作できる新しいユーザーインターフェースの採用で、コンパクトデジタルカメラからステップアップするユーザーを狙ったモデルだが、6.4%で6位と、若干伸び悩んでいる印象だ。
今後の新製品としては、HOYAが「PENTAX」ブランド初の中判デジタル一眼として、「PENTAX 645D」を5月20日に投入する予定だ。35mm判の約1.7倍の面積をもつ44×33mmの有効4000万画素CCDセンサーを搭載。レンズと撮像素子本来の解像力を引き出すために、ローパスフィルターレスのCCDユニットを採用している。価格面から2010年5月のランキングトップ10に登場するとは思えないが、夏休み前にデジタル一眼の購入を考えている人は、こちらにも注目しておこう。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで127品目を対象としています。
順位 | メーカー名 | 型番・シリーズ名 | 画素数(万画素) | 販売台数シェア(%) |
---|---|---|---|---|
1 | ニコン | D90 | 1230 | 16.0 |
2 | キヤノン | EOS Kiss X4 | 1800 | 15.4 |
3 | ニコン | D5000 | 1230 | 9.4 |
4 | キヤノン | EOS Kiss X3 | 1510 | 9.1 |
5 | ニコン | D3000 | 1020 | 9.0 |
6 | オリンパス | OLYMPUS PEN Lite E-PL1 | 1230 | 6.4 |
7 | HOYA | PENTAX K-x | 1240 | 5.9 |
8 | パナソニック | LUMIX GF1 | 1210 | 5.0 |
9 | キヤノン | EOS 7D | 1800 | 2.9 |
10 | パナソニック | LUMIX G1 | 1210 | 2.2 |
「BCNランキング」 2010年4月月次 <最大パネル>
1位を獲得したのは、ニコン「D90」で、販売台数シェアは16.0%だった。2008年9月19日、動画撮影機能を世界で初めて搭載したデジタル一眼レフとして登場した「D90」は、同社DXフォーマットのフラッグシップモデル「D300S」と同じ、23.6×15.8mmサイズで、有効1230万画素のCMOSセンサーを搭載。また、ISO 200-3200の幅広い撮像感度に対応するなど、高機能を小型ボディに収めるバランスのとれたモデルだ。いまだに後継機が登場していないこと、発売月は13万円台後半だった税別平均単価が、2010年4月には約10万円まで下がっている手頃感などから、人気を集めたようだ。
D90
この「D90」から広まったデジタル一眼レフの動画撮影機能。撮像素子が一般的な民生用のビデオカメラよりも大きいことで、ピントを合わせた部分以外をボカして被写体を引き立たせたり、魚眼レンズやマクロレンズを使用したりと、通常のビデオカメラとはひと味違った映像を撮影できることが特徴だ。デジタル一眼の動画撮影機能搭載モデルの販売台数構成比は、2010年4月には78.5%にまで達し、今では欠かせない機能となっている。
続いて2位には、2010年2月26日に発売したキヤノンのエントリーモデル「EOS Kiss」シリーズの新製品「EOS Kiss X4」が、シェア15.4%でランクイン。3位はニコン「D5000」で9.4%、4位はキヤノン「EOS Kiss X3」で9.1%という結果だった。
EOS Kiss X4
2010年3月5日発売のオリンパスのマイクロフォーサーズ機「OLYMPUS PEN Lite E-PL1」は、直感的に操作できる新しいユーザーインターフェースの採用で、コンパクトデジタルカメラからステップアップするユーザーを狙ったモデルだが、6.4%で6位と、若干伸び悩んでいる印象だ。
OLYMPUS PEN Lite E-PL1
今後の新製品としては、HOYAが「PENTAX」ブランド初の中判デジタル一眼として、「PENTAX 645D」を5月20日に投入する予定だ。35mm判の約1.7倍の面積をもつ44×33mmの有効4000万画素CCDセンサーを搭載。レンズと撮像素子本来の解像力を引き出すために、ローパスフィルターレスのCCDユニットを採用している。価格面から2010年5月のランキングトップ10に登場するとは思えないが、夏休み前にデジタル一眼の購入を考えている人は、こちらにも注目しておこう。(BCN・武井美野里)
PENTAX 645D
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで127品目を対象としています。