リコー、「GXR」専用カメラユニット、光学10.7倍ズームレンズと高速連写機能を搭載

ニュース

2010/05/10 10:42

 リコーは、カメラユニット交換式コンパクトデジタルカメラ「GXR」の専用カメラユニットとして、光学10.7倍の広角・高倍率ズームレンズを搭載し、RAW静止画で約5コマ/秒の高速連写ができる「RICOH LENS P10 28-300mm F3.5-5.6 VC」を6月上旬に発売する。価格はオープン。

RICOH LENS P10 28-300mm F3.5-5.6 VC

 35mmフィルムカメラ換算で広角28mm-望遠300mmの高倍率ズームレンズを搭載。広大な風景や室内でのワイド撮影から迫力ある望遠撮影まで、幅広く対応する。

 RAWモードで最大約5コマ/秒の高速連写が可能。シャッターボタンを離す直前の連続画像を記録する「M連写プラス」を備え、撮影シーンに合わせて最短約3秒間で15枚を連続撮影する「M連写プラス(Low)」、約0.9秒間で26枚を連続撮影する「M連写プラス(Hi)」の2種類のモードから選択できる。また、シャッターボタンを押し切った瞬間から、約1秒間で120枚、または、約2秒間で120枚の超高速連写ができる。

 暗いシーンに強い裏面照射型CMOSセンサーを採用。CMOSセンサーから出力した信号にいち早くノイズ処理を施すノイズリダクション機能によって、解像感や階調特性、彩度をそのままに、ノイズを低減する。ノイズ軽減量は、「OFF」「弱」「強」「MAX」から設定。「MAX」設定時は、撮像素子が捉えた画像データのノイズ分布を解析し、領域に応じて最適に処理する。

 画像処理エンジンに専用回路を搭載した「画素出力補間アルゴリズム」が、明暗差の大きいシーンでの白とびを低減し、見たままの美しさを再現。人の目で見た印象に近い画像を記録する「ダイナミックレンジダブルショットモード」を備え、最大12EV相当のダイナミックレンジ拡大効果を楽しめる。

 日なたと日陰が混在するシーンや、フラッシュ撮影時のフラッシュ光と外光が混在するシーンなど、従来のオートホワイトバランスでは対応が難しいシーンでの人物撮影で、人の目で見た印象に近い色を再現する「マルチパターン・オートホワイトバランス」を備える。

 実勢価格は、「RICOH LENS P10 28-300mm F3.5-5.6 VC」が3万円前後、「GXR」ボディとのセット「GXR+P10 KIT」が5万円前後の見込み。