ローランド、春の新製品がずらり、浅倉大介さんがシンセの生演奏を披露
ローランドは、4月15日、ドイツ・フランクフルトで3月に開催された楽器見本市「Musikmesse Frankfurt(ムジークメッセ フランクフルト)」に出展した製品を国内で発表。電子楽器「Roland(ローランド)」のほか、ギタリスト向けの「BOSS(ボス)」、コンピュータ・ミュージック「cakewalk(ケークウォーク)」の3ブランドの多彩なモデルを披露した。会場はプロによる生演奏などのプログラムで、大いに盛り上がった。
会場では、リニアPCMレコーダー「Roland R-05」を使って、マリンバの生演奏を録音する体験会を実施。冒頭、挨拶に立った宮本多加男・執行役員 国内営業部長は、リニアPCMレコーダー市場の現状について「激戦になっている。奇をてらうことはせず、使いやすさを製品の形に落とし込んでいくことで、仕様書には出てこない音のよさを追求していく」と語った。
「R-05」は、リニアPCMレコーダーのエントリーモデル。通常は手動で行う録音レベルの設定を自動で行う「リハーサル機能」を備える。メニュー画面を日本語表記にするなど、本格的な録音機器に初めて触れるユーザーにも使いやすい操作性がウリ。発売日は4月23日。価格はオープンで、実勢価格は2万5000円前後の見込み。
また、これまで映像関連機器ブランド「EDIROL(エディロール)」として展開していた録音機器を、「Roland」ブランドに変更することを発表。Rolandの知名度を生かして訴求していく。
CD/SDカードレコーダー「CD-2i」は、「CD-2e」の後継機。操作状況がひと目でわかるように自照式ボタンを採用したほか、サイズの大きなツマミを備えるなど、使い勝手を高めた。「R-05」と同様、リハーサル機能を備える。発売は6月上旬。価格はオープンで、実勢価格は6万5000円前後の見込み。
3月に発売したシンセサイザー「Lucina(ルシーナ)」は、ギターのように肩から斜めにかけて演奏できるカジュアルなエントリーモデル。音色を自由に変化させる「モジュレーション・バー」と、音程を滑らかに変化させる「タッチ・コントローラー」をハンドル部分に装備。ピッチやボリュームをコントロールするセンサー「Dビーム」も搭載する。カラーはパール・ホワイトで、8月にはブラック・スパークルを追加する予定。価格はオープンで、実勢価格は7万5000円前後の見込み。
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「GAIA(ガイア)」は、1973年に発売したシンセサイザー初号機「SH1000」の“音作りの原点”を追求したモデル。鍵盤上部のパネルは、音に周期的なうねりをつける「LFO(ロー・フリケンシー・オシレーター)」、波形の形状や音の高さを決める「OSC(オシレーター)」、音の明るさや太さを決める「FILTER(フィルター)」、音量を調節する「AMP(アンプ)」というそれぞれの役割別に、操作の流れに沿って配置した。サウンドは三つまで重ねることができる。発売日は4月23日。価格はオープンで、実勢価格は7万5000円前後の見込み。
発表会の最後には、ミュージシャン・浅倉大介さんが「GAIA」で生演奏を披露。「音を合成する機械として、可能性は無限大。音色がリアルタイムに変わっていくところに、シンセサイザーならではの醍醐味がある」と「GAIA」の魅力を語った。
このほか、電子ピアノ「RGシリーズ」の「RG-1F-SBS」「RG-3F-PES」を展示。「V-Piano」で培った表現力に定評のある技術「スーパーナチュラル・ピアノ音源」を採用。ペダルは、アコースティックピアノ特有の感触を再現している。発売は6月で、価格はオープン。実勢価格は「RG-1F-SBS」が50万円前後、「RG-3F-PES」が80万円前後の見込み。
国内電子ピアノ市場でのローランドについて、宮本執行役員は「2010年1-3月は対前年同期比で販売金額が30%以上増加し、弊社の新記録を達成した」と説明。好調の理由を、「全国の楽器店に置いたローランドのインショップ『Roland Foresta』を、スタート時の30店舗から3年半かけて75店舗まで増やした。また、09年秋に発売した『HPシリーズ』が好評だった」とした。
「cakewalk」ブランドでは、ギタリストやバンドマン向けの音楽制作機器「V-STUDIO」のエントリーモデル「V-STUDIO 20」が登場した。専用ソフト「Guitar Tracks 4」が付属。手元のボタンやツマミで直感的に操作できる。ガイドビデオ付きで、初めて使う人でもわかりやすい。3月発売で、価格はオープン。実勢価格は3万円前後。
「BOSS」ブランドからは、マルチトラックレコーダーの中級機「BR-800」を展示。最大4チャンネルの同時録音に対応。コンデンサー・マイクを使った録音もできる。電源はACアダプタとPCのUSBバスパワーに加え、単3形乾電池も利用できるので、屋外などに持ち運んで使うことができる。ボタン部にはタッチパネルを採用。初心者でも使いやすいレコーディングソフト「SONAR 8.5 LE」が付属する。発売は6月で、価格はオープン。実勢価格は4万5000円前後の見込み。
宮本執行役員は、「弊社の製品は幅広い年齢の人がユーザーになっている。『Better Life with Music』をコンセプトに、これからも音楽や楽器を広めていきたい」と抱負を述べた。
バンドの生演奏で会場は盛り上がりをみせた
華麗なマリンバの演奏、リニアPCM形式で録音体験――Roland(1)
会場では、リニアPCMレコーダー「Roland R-05」を使って、マリンバの生演奏を録音する体験会を実施。冒頭、挨拶に立った宮本多加男・執行役員 国内営業部長は、リニアPCMレコーダー市場の現状について「激戦になっている。奇をてらうことはせず、使いやすさを製品の形に落とし込んでいくことで、仕様書には出てこない音のよさを追求していく」と語った。
RolandリニアPCMレコーダーの4代目「Roland R-05」
「R-05」は、リニアPCMレコーダーのエントリーモデル。通常は手動で行う録音レベルの設定を自動で行う「リハーサル機能」を備える。メニュー画面を日本語表記にするなど、本格的な録音機器に初めて触れるユーザーにも使いやすい操作性がウリ。発売日は4月23日。価格はオープンで、実勢価格は2万5000円前後の見込み。
目の前で演奏するマリンバの音を録音
また、これまで映像関連機器ブランド「EDIROL(エディロール)」として展開していた録音機器を、「Roland」ブランドに変更することを発表。Rolandの知名度を生かして訴求していく。
「R-05」をはじめポータブル録音機がずらり
CD/SDカードレコーダー「CD-2i」は、「CD-2e」の後継機。操作状況がひと目でわかるように自照式ボタンを採用したほか、サイズの大きなツマミを備えるなど、使い勝手を高めた。「R-05」と同様、リハーサル機能を備える。発売は6月上旬。価格はオープンで、実勢価格は6万5000円前後の見込み。
浅倉大介さんがゲストで登場! 「GAIA」を巧みに操る――Roland(2)
女子が「Lucina」をかきならす姿はとってもキュート
3月に発売したシンセサイザー「Lucina(ルシーナ)」は、ギターのように肩から斜めにかけて演奏できるカジュアルなエントリーモデル。音色を自由に変化させる「モジュレーション・バー」と、音程を滑らかに変化させる「タッチ・コントローラー」をハンドル部分に装備。ピッチやボリュームをコントロールするセンサー「Dビーム」も搭載する。カラーはパール・ホワイトで、8月にはブラック・スパークルを追加する予定。価格はオープンで、実勢価格は7万5000円前後の見込み。
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これから音作りを始める人でも操作しやすい「GAIA」
「GAIA(ガイア)」は、1973年に発売したシンセサイザー初号機「SH1000」の“音作りの原点”を追求したモデル。鍵盤上部のパネルは、音に周期的なうねりをつける「LFO(ロー・フリケンシー・オシレーター)」、波形の形状や音の高さを決める「OSC(オシレーター)」、音の明るさや太さを決める「FILTER(フィルター)」、音量を調節する「AMP(アンプ)」というそれぞれの役割別に、操作の流れに沿って配置した。サウンドは三つまで重ねることができる。発売日は4月23日。価格はオープンで、実勢価格は7万5000円前後の見込み。
浅倉大介さんのパフォーマンスは圧巻
発表会の最後には、ミュージシャン・浅倉大介さんが「GAIA」で生演奏を披露。「音を合成する機械として、可能性は無限大。音色がリアルタイムに変わっていくところに、シンセサイザーならではの醍醐味がある」と「GAIA」の魅力を語った。
このほか、電子ピアノ「RGシリーズ」の「RG-1F-SBS」「RG-3F-PES」を展示。「V-Piano」で培った表現力に定評のある技術「スーパーナチュラル・ピアノ音源」を採用。ペダルは、アコースティックピアノ特有の感触を再現している。発売は6月で、価格はオープン。実勢価格は「RG-1F-SBS」が50万円前後、「RG-3F-PES」が80万円前後の見込み。
鍵盤の自然な音色の変化を表現する「RG-1F-SBS」
国内電子ピアノ市場でのローランドについて、宮本執行役員は「2010年1-3月は対前年同期比で販売金額が30%以上増加し、弊社の新記録を達成した」と説明。好調の理由を、「全国の楽器店に置いたローランドのインショップ『Roland Foresta』を、スタート時の30店舗から3年半かけて75店舗まで増やした。また、09年秋に発売した『HPシリーズ』が好評だった」とした。
PCソフトで音楽制作がもっと手軽に、楽しく――cakewalkとBOSS
「V-STUDIO 20」の付属ソフトはネットブックでもスムーズに動く
「cakewalk」ブランドでは、ギタリストやバンドマン向けの音楽制作機器「V-STUDIO」のエントリーモデル「V-STUDIO 20」が登場した。専用ソフト「Guitar Tracks 4」が付属。手元のボタンやツマミで直感的に操作できる。ガイドビデオ付きで、初めて使う人でもわかりやすい。3月発売で、価格はオープン。実勢価格は3万円前後。
「BR-800」一台で多彩なレコーディングが楽しめる
「BOSS」ブランドからは、マルチトラックレコーダーの中級機「BR-800」を展示。最大4チャンネルの同時録音に対応。コンデンサー・マイクを使った録音もできる。電源はACアダプタとPCのUSBバスパワーに加え、単3形乾電池も利用できるので、屋外などに持ち運んで使うことができる。ボタン部にはタッチパネルを採用。初心者でも使いやすいレコーディングソフト「SONAR 8.5 LE」が付属する。発売は6月で、価格はオープン。実勢価格は4万5000円前後の見込み。
宮本多加男・執行役員 国内営業部長
宮本執行役員は、「弊社の製品は幅広い年齢の人がユーザーになっている。『Better Life with Music』をコンセプトに、これからも音楽や楽器を広めていきたい」と抱負を述べた。