20V型以下の小型液晶テレビ、新生活需要のピーク3月に売れた機種はどれ?
一人暮らしの新生活の準備で、毎年3月は小型テレビの人気が高まる。特に今年は、4月以降エコポイント対象外になってしまう製品が目玉商品として価格が下がり、液晶テレビ全体の販売が急増。全体では、前年同月比の約2.6倍に達し、20V型以下の小型テレビも83.3%増と大幅に伸長。店頭は活気づいた。今回は、好況に沸く3月の小型テレビランキングを紹介しよう。
では、「BCNランキング」で、2010年3月の20V型以下の小型液晶テレビ機種別トップ10をみていこう。トップを獲得したのは、シャープAQUOSの20V型「LC-20D50-B」。09年2月発売のモデルで、販売台数シェアは15.4%を占めた。4月にスタートした新しいエコポイント基準「2010家電エコポイント」では対象外になるモデルだ。本体カラーはブラックで、10位に同じシリーズのホワイトが入っている。3月の税別平均価格(以下、価格)は4万631円で、09年12月の価格と比較すると8000円弱割安になった。4月1-5日の5日間(以下4月)の平均価格は、3月から1200円値下りしたが、ほぼ同じとみていいだろう。
2位には東芝のREGZAから19V型の「19A8000(K)」が入った。シェアは12.3%。09年3月に発売した1年前のモデルだが、新エコポイントの対象製品だ。チューナーは地上デジタルのみで、PC入力端子がないシンプルモデル。税込みで5万円を切る低価格で人気を集めた。4月以降もエコポイントの対象になっているが、3月の価格は、09年12月に比べ約5000円下がった。4月の価格は3月とほぼ同じ3万2909円になっている。
3位はシャープのAQUOS20V型「LC-20E6-S」で、シェアは7.4%。新エコポイントでは対象外。1位の製品と比べると、D4端子が1基のみ、スピーカー出力が2.1W+2.1Wと低い。3月の価格は3万7907円で、09年12月と比べると約7600円下がった。4月も3月とほぼ同じ価格だ。
4位は東芝のREGZA19V型「19R9000(K)」。シェアは6.8%だった。チューナーは、2位の「19A8000(K)」の1波に対し、地上デジタル、BSデジタル、CSの3波対応。USBで外付けHDDを接続すれば録画ができる。新エコポイント対象モデルで、4月の価格は3月と同水準の3万9863円。09年12月と比較すると、1万6000円も値下がっており、かなり買い得感のある製品だ。
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5位にはシェア4.4%でDXアンテナの19V型「LVW-193(W)」が入った。新エコポイントは対象外だが、税込み3万円台で手に入る低価格な製品だ。チューナーは3波対応、PC入力端子、D4端子×1基を備え、パネルの解像度は4位までの機種と同じ1366×768画素。低価格ながら充実した機能を備えている。製造元は、同社の親会社でAV機器のOEMメーカー大手の船井電機だ。3月の価格は09年12月に比べ4000円強下がり、2万7112円だった。4月もほぼ同じ価格。
以下、6位にシャープAQUOS「LC-20NE7-T」、7-8位にはSDカードスロット内蔵のパナソニックのVIERA「TH-L20R1-K」「TH-L20X1-H」がランクイン。7位の「TH-L20R1-K」は、内蔵HDDに録画することも可能。9位は、ピーチピンクやライムグリーンなど4色のカラーバリエーションを揃えるシャープ「LC-20NE7-W」のホワイトモデル。リモコンも同色でコーディネートしていることが特徴的だ。10位は1位のブラックカラー「LC-20D50-B」の色違いで、ホワイトカラーの「LC-20D50-W」。6-10位はすべて20V型となっている。
6位のシャープAQUOS「LC-20NE7-T」と9位の「LC-20NE7-W」、7位のパナソニックVIERA「TH-L20R1-K」は新エコポイント対象製品。一方、8位のパナソニックVIERA「TH-L20X1-H」と、10位のシャープAQUOS「LC-20D50-W」は、対象外。
2010年3月の20V型以下の小型テレビのランキングは、19V、20V型がトップ10を占めた。メーカー別でシェアをみると、トップはシャープで不動だが、シェアは38.9%で前年同月に比べて4.4ポイント後退している。一方、2位の東芝は、前年同月の0.5%から大躍進し、23.1%を獲得した。3位は14.2%でパナソニックとなっている。
リビングのメインのテレビだけでなく、寝室や子ども部屋などの個室のテレビも地デジ対策が必要になる。安く済ませたいという人には、アナログテレビに外付け地デジチューナーを接続するという方法もあるが、19V型なら3万円台、16V型なら2万円程度で買える製品も登場している。
小型テレビはカラーバリエーションが豊富な製品が多いほか、最近では録画対応機も増えてきている。利用スタイルやデザインなど、好みの地デジテレビを探してみよう。(BCN・田沢理恵)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで127品目を対象としています。
順位 | メーカー名 | 型番 | 画面サイズ(V型) | 発売年月 | 新エコポイント対象 |
1 | シャープ | LC-20D50-B | 20 | 2009/02 | × |
2 | 東芝 | 19A8000(K) | 19 | 2009/03 | ○ |
3 | シャープ | LC-20E6-S | 20 | 2009/11 | × |
4 | 東芝 | 19R9000(K) | 19 | 2009/12 | ○ |
5 | ディエックスアンテナ | LVW-193(W) | 19 | 2009/12 | × |
6 | シャープ | LC-20NE7-T | 20 | 2010/02 | ○ |
7 | パナソニック | TH-L20R1-K | 20 | 2009/09 | ○ |
8 | パナソニック | TH-L20X1-H | 20 | 2009/02 | × |
9 | シャープ | LC-20NE7-W | 20 | 2010/02 | ○ |
10 | シャープ | LC-20D50-W | 20 | 2009/02 | × |
「BCNランキング」 2010年3月 月次<最大パネル>
では、「BCNランキング」で、2010年3月の20V型以下の小型液晶テレビ機種別トップ10をみていこう。トップを獲得したのは、シャープAQUOSの20V型「LC-20D50-B」。09年2月発売のモデルで、販売台数シェアは15.4%を占めた。4月にスタートした新しいエコポイント基準「2010家電エコポイント」では対象外になるモデルだ。本体カラーはブラックで、10位に同じシリーズのホワイトが入っている。3月の税別平均価格(以下、価格)は4万631円で、09年12月の価格と比較すると8000円弱割安になった。4月1-5日の5日間(以下4月)の平均価格は、3月から1200円値下りしたが、ほぼ同じとみていいだろう。
シャープ AQUOS 20V型「AQUOS LC-20D50-B」
2位には東芝のREGZAから19V型の「19A8000(K)」が入った。シェアは12.3%。09年3月に発売した1年前のモデルだが、新エコポイントの対象製品だ。チューナーは地上デジタルのみで、PC入力端子がないシンプルモデル。税込みで5万円を切る低価格で人気を集めた。4月以降もエコポイントの対象になっているが、3月の価格は、09年12月に比べ約5000円下がった。4月の価格は3月とほぼ同じ3万2909円になっている。
東芝 REGZA 19V型「19A8000(K)」
3位はシャープのAQUOS20V型「LC-20E6-S」で、シェアは7.4%。新エコポイントでは対象外。1位の製品と比べると、D4端子が1基のみ、スピーカー出力が2.1W+2.1Wと低い。3月の価格は3万7907円で、09年12月と比べると約7600円下がった。4月も3月とほぼ同じ価格だ。
4位は東芝のREGZA19V型「19R9000(K)」。シェアは6.8%だった。チューナーは、2位の「19A8000(K)」の1波に対し、地上デジタル、BSデジタル、CSの3波対応。USBで外付けHDDを接続すれば録画ができる。新エコポイント対象モデルで、4月の価格は3月と同水準の3万9863円。09年12月と比較すると、1万6000円も値下がっており、かなり買い得感のある製品だ。
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5位にはシェア4.4%でDXアンテナの19V型「LVW-193(W)」が入った。新エコポイントは対象外だが、税込み3万円台で手に入る低価格な製品だ。チューナーは3波対応、PC入力端子、D4端子×1基を備え、パネルの解像度は4位までの機種と同じ1366×768画素。低価格ながら充実した機能を備えている。製造元は、同社の親会社でAV機器のOEMメーカー大手の船井電機だ。3月の価格は09年12月に比べ4000円強下がり、2万7112円だった。4月もほぼ同じ価格。
DXアンテナ 19V型「LVW-193(W)」
以下、6位にシャープAQUOS「LC-20NE7-T」、7-8位にはSDカードスロット内蔵のパナソニックのVIERA「TH-L20R1-K」「TH-L20X1-H」がランクイン。7位の「TH-L20R1-K」は、内蔵HDDに録画することも可能。9位は、ピーチピンクやライムグリーンなど4色のカラーバリエーションを揃えるシャープ「LC-20NE7-W」のホワイトモデル。リモコンも同色でコーディネートしていることが特徴的だ。10位は1位のブラックカラー「LC-20D50-B」の色違いで、ホワイトカラーの「LC-20D50-W」。6-10位はすべて20V型となっている。
シャープ AQUOS 20V型「LC-20NE7」は、パステル調のカラーバリエーションが特徴。
6位のシャープAQUOS「LC-20NE7-T」と9位の「LC-20NE7-W」、7位のパナソニックVIERA「TH-L20R1-K」は新エコポイント対象製品。一方、8位のパナソニックVIERA「TH-L20X1-H」と、10位のシャープAQUOS「LC-20D50-W」は、対象外。
パナソニック VIERA 20V型「TH-L20R1-K」。内蔵HDDで録画ができる
2010年3月の20V型以下の小型テレビのランキングは、19V、20V型がトップ10を占めた。メーカー別でシェアをみると、トップはシャープで不動だが、シェアは38.9%で前年同月に比べて4.4ポイント後退している。一方、2位の東芝は、前年同月の0.5%から大躍進し、23.1%を獲得した。3位は14.2%でパナソニックとなっている。
リビングのメインのテレビだけでなく、寝室や子ども部屋などの個室のテレビも地デジ対策が必要になる。安く済ませたいという人には、アナログテレビに外付け地デジチューナーを接続するという方法もあるが、19V型なら3万円台、16V型なら2万円程度で買える製品も登場している。
小型テレビはカラーバリエーションが豊富な製品が多いほか、最近では録画対応機も増えてきている。利用スタイルやデザインなど、好みの地デジテレビを探してみよう。(BCN・田沢理恵)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで127品目を対象としています。