「EOS Kiss X4」が初の首位、「PEN Lite」7位の2010年3月のデジ一眼ランキング
ここ数か月、売れ筋製品の顔ぶれにさほど変化がなかったデジタル一眼市場。しかし、2010年3月のランキングは新製品が本格的に出回り始めたことで、フレッシュな印象だ。キヤノン「EOS Kiss X4」が初めて首位に立った3月のデジタル一眼の売れ筋ランキングトップ10を紹介しよう。カラーバリエーションや付属レンズなどの違いは合算して集計した。
1位は、2月26日発売のキヤノン「EOS Kiss X4」が販売台数シェア12.5%で獲得。2010年2月まで9か月連続で首位を維持していた「EOS Kiss X3」は11.6%で2位と、「EOS Kiss」シリーズが世代交代を果たした。
3位と4位にはおなじみのニコン製品がランクイン。3位は「D90」で11.4%、4位は「D5000」で10.1%だった。
5位にはパナソニックのマイクロフォーサーズ機「LUMIX GF1」が7.8%で入った。同社は後継機として、3型のタッチパネル液晶を採用し、画面の被写体にタッチすれば、オートフォーカス(AF)でピントを合わせて、同時にシャッターを切る機能を備える「LUMIX G2」を4月28日に発売する。
3月5日発売のオリンパスのマイクロフォーサーズ機第三弾「OLYMPUS PEN Lite E-PL1」は6.9%で、初登場7位にランクインした。画像の鮮やかさ、色、ボケ味など、わかりやすい言葉の表示に従ってバーを上下させるだけで思い通りの写真を撮ることができる「ライブガイド」機能を搭載。シリーズで初めてのフラッシュを内蔵するなど、使い勝手を高めた。
デジタル一眼市場でのマイクロフォーサーズ機の販売台数構成比は、2009年3月は5.5%だったが、2010年3月では20.2%と、一年で3倍以上シェアを伸ばした。オリンパスとパナソニックの両社は、新製品でよりわかりやすいユーザーインターフェースを採用することでユーザーの底辺を広げ、さらなるシェア拡大を狙う。
ミラーレス一眼は、ソニーも年内の製品投入を発表している。「小型デジタル一眼」というジャンルが市場に定着し始めた2010年は、ミラーレス陣営にとって今後の市場を占う重要な年となりそうだ。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで127品目を対象としています。
順位 | メーカー名 | 型番・シリーズ名 | 画素数(万画素) | 販売台数シェア(%) |
---|---|---|---|---|
1 | キヤノン | EOS Kiss X4 | 1800 | 12.5 |
2 | キヤノン | EOS Kiss X3 | 1510 | 11.6 |
3 | ニコン | D90 | 1230 | 11.4 |
4 | ニコン | D5000 | 1230 | 10.1 |
5 | パナソニック | LUMIX GF1 | 1210 | 7.8 |
6 | ニコン | D3000 | 1020 | 7.1 |
7 | オリンパス | OLYMPUS PEN Lite E-PL1 | 1230 | 6.9 |
8 | HOYA | PENTAX K-x | 1240 | 6.5 |
9 | キヤノン | EOS 7D | 1800 | 4.4 |
10 | キヤノン | EOS Kiss X2 | 1220 | 3.4 |
「BCNランキング」 2010年3月月次 <最大パネル>
1位は、2月26日発売のキヤノン「EOS Kiss X4」が販売台数シェア12.5%で獲得。2010年2月まで9か月連続で首位を維持していた「EOS Kiss X3」は11.6%で2位と、「EOS Kiss」シリーズが世代交代を果たした。
「EOS Kiss X4」と「EOS Kiss X3」
3位と4位にはおなじみのニコン製品がランクイン。3位は「D90」で11.4%、4位は「D5000」で10.1%だった。
「D90」と「D5000」
5位にはパナソニックのマイクロフォーサーズ機「LUMIX GF1」が7.8%で入った。同社は後継機として、3型のタッチパネル液晶を採用し、画面の被写体にタッチすれば、オートフォーカス(AF)でピントを合わせて、同時にシャッターを切る機能を備える「LUMIX G2」を4月28日に発売する。
「LUMIX GF1」と「LUMIX G2」
3月5日発売のオリンパスのマイクロフォーサーズ機第三弾「OLYMPUS PEN Lite E-PL1」は6.9%で、初登場7位にランクインした。画像の鮮やかさ、色、ボケ味など、わかりやすい言葉の表示に従ってバーを上下させるだけで思い通りの写真を撮ることができる「ライブガイド」機能を搭載。シリーズで初めてのフラッシュを内蔵するなど、使い勝手を高めた。
OLYMPUS PEN Lite E-PL1
デジタル一眼市場でのマイクロフォーサーズ機の販売台数構成比は、2009年3月は5.5%だったが、2010年3月では20.2%と、一年で3倍以上シェアを伸ばした。オリンパスとパナソニックの両社は、新製品でよりわかりやすいユーザーインターフェースを採用することでユーザーの底辺を広げ、さらなるシェア拡大を狙う。
ミラーレス一眼は、ソニーも年内の製品投入を発表している。「小型デジタル一眼」というジャンルが市場に定着し始めた2010年は、ミラーレス陣営にとって今後の市場を占う重要な年となりそうだ。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで127品目を対象としています。