キングジム、デジタルメモ「ポメラ」、第3弾はエントリーモデル

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2010/02/17 18:44

 キングジムは、デジタルメモ「ポメラ」の新製品として、価格を抑えたエントリーモデル「DM5」を3月9日に発売する。価格は2万790円。「DM5」の登場で、2008年11月発売のスタンダードモデル「DM10」、2009年12月発売の上位モデル「DM20」とあわせ、「ポメラ」のラインアップが完成した。

女性が女性にアピールする「DM5」

 文章の入力だけを目的とするデジタルメモ「ポメラ」は、モノクロ液晶ディスプレイを搭載し、電源オンから2秒で起動、乾電池で長時間駆動というメモ帳と同じ使い勝手を実現して、ユーザーの支持を集めてきた。第3弾の「DM5」は、男性ビジネスマンがメインターゲットの既存モデルに対して、主に女性や大学生をユーザーに想定する。

 17mmキーピッチや2秒での起動、25時間連続駆動など、従来機から基本仕様の美点を引き継ぎながら、従来機より解像度の低い(320×240ピクセル)4型液晶や簡略化したキーボード開閉機構の採用で低価格を実現した。

(左から)「クールブラック」「スパークリングシルバー」「ピンクゴールド」の3色を用意

 カラーは、親しみやすいパール調の淡い色合いを採用した「ピンクゴールド」「スパークリングシルバー」「クールブラック」の3色。また、小型ボディの重さを285gに減らし、移動中の電車や図書館、カフェの小さなテーブルでも簡単に使えるなど、女性や大学生にとって使い勝手のよさを訴求する。

カフェの小さなテーブルでもらくらく入力

 発表会で宮本彰社長は、「昨年末に『ポメラ』の販売台数が10万台を突破した。市場の順調な拡大を実感している」と自信満々。新製品ではターゲットを広げて、「初年度の販売目標数量は12万台」と、さらなる拡大を狙う。文具店や家電量販店、直販サイトなどで販売する。

発表会で挨拶する宮本彰社長

 このほかの主な仕様は、microSDカードを挿せばカレンダー上にメモが書き込める日付メモ機能や、ショートカット一覧表など。メニュー表示は日本語/英語に切り替え可能。電源は、単4形乾電池×2本で約25時間駆動する。本体サイズは、折りたたみ時が幅145×奥行き104×高さ31mm、使用時が幅250×奥行き104mm。