2010年1月のデジ一眼ランキング、依然強い第三勢力、新製品で勢い加速か?
2010年が始まって1か月が経った。2009年のデジタル一眼市場は、オリンパスやパナソニックが採用するデジタル一眼規格「マイクロフォーサーズ」の拡大や、正確にはデジタル一眼レフではないが、リコーのユニット交換式デジカメ「GXR」の登場、動画撮影機能の浸透などが話題となった。2010年はどんな製品・機能が注目を集めるのか。今年1年を占う2010年最初のデジタル一眼の売れ筋ランキングトップ10を紹介しよう。なお、カラーバリエーションや付属レンズなどの違いは合算して集計した。
2010年1月のシリーズ別・販売台数シェアで1位を獲得したのは、キヤノン「EOS Kiss X3」で、17.4%。シェア20%以上を維持し続けた2009年後半に比べると、多少占有率は落ちたものの、8か月連続の首位獲得となった。2010年は、後継機の登場に期待がかかる。
2位と3位には、ニコン製品がランクインした。シェア12.3%のエントリー機「D5000」は、5か月連続での2位。3位は「D90」で10.6%だった。
2009年10月に発売して以降、徐々に順位を上げ、12月についにトップ3入りを果たしたHOYAの「PENTAX K-x」は、シェア7.9%で5位という結果だった。
また、2009年12月に初登場で9位にランクインしたオリンパスのマイクロフォーサーズ機第2弾「OLYMPUS PEN E-P2」だが、残念ながら今回はトップ10入りを果たすことはできなかった。しかし、2.2%で11位と、一定の強さを維持している。
3月5日には第3弾のエントリーモデル「OLYMPUS PEN Lite E-PL1」が登場する。「鮮やかさ」「色合い」「明るさ」「ボケ具合」「動感」を、アイコンを選んでメニューバーで操作するだけで、専門知識がなくても一眼ならではの表現で撮影できる、新しいユーザーインターフェイスを採用したのが特徴。また、一眼初心者の使いやすさを考えて、「OLYMPUS PEN」シリーズで初めてフラッシュを内蔵した。
レンズだけでなく、撮像素子や画像処理エンジンごと交換する「ユニット交換式」という新たなジャンルで注目を集めるリコーの「GXR」は、0.5%で23位だった。
多少の順位変動はあるものの、依然として存在感を示しているマイクロフォーサーズなどの「第三勢力」。2010年は「第三勢力」がどこまで2強のキヤノン、ニコンに迫るのか、各社の新製品の動向に注目が集まる。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで127品目を対象としています。
順位 | メーカー名 | 型番・シリーズ名 | 画素数(万画素) | 販売台数シェア(%) |
---|---|---|---|---|
1 | キヤノン | EOS Kiss X3 | 1510 | 17.4 |
2 | ニコン | D5000 | 1230 | 12.3 |
3 | ニコン | D90 | 1230 | 10.6 |
4 | パナソニック | LUMIX GF1 | 1210 | 8.0 |
5 | HOYA | PENTAX K-x | 1240 | 7.9 |
6 | キヤノン | EOS Kiss X2 | 1220 | 7.7 |
7 | ニコン | D3000 | 1020 | 4.6 |
8 | パナソニック | LUMIX G1 | 1210 | 5.2 |
9 | キヤノン | EOS 7D | 1800 | 4.0 |
10 | HOYA | PENTAX K-7 | 1460 | 2.4 |
「BCNランキング」 2010年1月 月次 <最大パネル>
2010年1月のシリーズ別・販売台数シェアで1位を獲得したのは、キヤノン「EOS Kiss X3」で、17.4%。シェア20%以上を維持し続けた2009年後半に比べると、多少占有率は落ちたものの、8か月連続の首位獲得となった。2010年は、後継機の登場に期待がかかる。
EOS Kiss X3
2位と3位には、ニコン製品がランクインした。シェア12.3%のエントリー機「D5000」は、5か月連続での2位。3位は「D90」で10.6%だった。
D90
2009年10月に発売して以降、徐々に順位を上げ、12月についにトップ3入りを果たしたHOYAの「PENTAX K-x」は、シェア7.9%で5位という結果だった。
PENTAX K-x
また、2009年12月に初登場で9位にランクインしたオリンパスのマイクロフォーサーズ機第2弾「OLYMPUS PEN E-P2」だが、残念ながら今回はトップ10入りを果たすことはできなかった。しかし、2.2%で11位と、一定の強さを維持している。
3月5日には第3弾のエントリーモデル「OLYMPUS PEN Lite E-PL1」が登場する。「鮮やかさ」「色合い」「明るさ」「ボケ具合」「動感」を、アイコンを選んでメニューバーで操作するだけで、専門知識がなくても一眼ならではの表現で撮影できる、新しいユーザーインターフェイスを採用したのが特徴。また、一眼初心者の使いやすさを考えて、「OLYMPUS PEN」シリーズで初めてフラッシュを内蔵した。
OLYMPUS PEN Lite E-PL1
レンズだけでなく、撮像素子や画像処理エンジンごと交換する「ユニット交換式」という新たなジャンルで注目を集めるリコーの「GXR」は、0.5%で23位だった。
GXR
多少の順位変動はあるものの、依然として存在感を示しているマイクロフォーサーズなどの「第三勢力」。2010年は「第三勢力」がどこまで2強のキヤノン、ニコンに迫るのか、各社の新製品の動向に注目が集まる。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで127品目を対象としています。