ドコモ、Android端末「Xperia」発表、初心者でも使いやすく
NTTドコモは、OSにAndroid(アンドロイド)を採用したソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製のスマートフォン「Xperia(エクスペリア)」を4月に発売すると発表した。価格はオープンで、実勢価格は「スマートフォン割」を利用した場合、3万円前後の見込み。
「Xperia」(型番:SO-01B)は、静電式タッチパネルを採用した4.0型ワイド液晶を搭載し、音楽や写真、動画などのコンテンツごとに「infinite(インフィニット)」ボタンを押すことで、端末内の関連項目やWebサイトにすぐにアクセスできるのが特徴。端末やメモリカードに保存したデータか、Web上のサービスかを意識せず、必要な情報にたどり着ける。電話や地図など、複数のソフトを同時に開いて使用できるのもポイント。
従来のスマートフォンユーザーは、ビジネスパーソンやITスキルの高い男性など、一部の層に限られていた。NTTドコモはこうした状況を踏まえ、「Xperia」の投入で女性や初心者など、ターゲットを拡大するのが狙い。既存のHTC製端末「docomo PRO series HT-03A」に続く、Android端末の第2弾になる。
ソニー・エリクソン独自のソフト「Timescape(タイムスケープ)」「Mediascape(メディアスケープ)」を備え、コミュニケーションやコンテンツを利用しやすくした。「Timescape」は、メールや通話、SNSなど、誰にどのようなやりとりをしたのか、時系列に表示する。現在、Web上でのコミュニケーションサービスは多様化しており、「Twitter」「mixi」「Facebook」など複数のサービスを並行して利用するユーザーも多い。同ソフトはこうしたニーズに応えるもの。
一方、「Mediascape」は、「ミュージック」「ムービー」「フォト」といったコンテンツを手軽に楽しめるソフト。microSD/SDHCカードに保存した音楽や動画・静止画を表示するほか、動画共有サイト「YouTube」などWeb上のサービスも利用できる。PC専用ソフト「Media Go」を使えば、CDからPCに楽曲を取り込み、ジャケット写真と一緒に楽曲を端末に転送することも可能。
Android端末の特徴の一つに、「Androidマーケット」でさまざまなアプリケーションを購入できる点がある。ただ、このサービスはワールドワイドで展開しているため英語表記が多く、日本語のコンテンツが見つけにくいという課題があった。そこで、NTTドコモは独自のスマートフォン向けポータルサイト「ドコモマーケット」を開発。初心者でも、Androidマーケットにある膨大なアプリから必要なものを探しやすくした。
具体的には、「ツール」「ニュース」「ゲーム」「マルチメディア」「コミュニケーション」などのカテゴリ別にアイコンを表示。任意の分野のアイコンを選択すれば、アプリの提供のほか、ニュースなどの情報も入手できる。端末発売時の4月には100前後のコンテンツ数を揃え、今後数を増やしていく予定。「Xperia」に加え、「HT-03A」でも利用できる。
操作ボタンは前面下部に「ホーム」「メニュー」「戻る」の3つを装備。上面には電源ボタン、USB端子、3.5mmヘッドホン端子を装備する。このほか、左右の側面にスピーカーとマイク、音量調節ボタンとカメラボタンを備える。
カメラは、有効810万画素でオートフォーカスに対応。さらに、顔認識エンジンを搭載し、撮影した人物の顔を電話帳に登録しておけば、顔を自動で認識して写真上に名前が現れる。この名前をタッチすると、その人物とやりとりしたメールや通話などの履歴を一覧で表示する。
OSはGoogle Android 1.6、画面の解像度は480×854ドット。通信機能は無線LAN IEEE802.11b/g、WORLD WING(3G+GSM)、Bluetoothに対応。GPSも内蔵する。カラーは、背面に艶消しの素材を用いたSensuous Black(センシャスブラック)と、光沢を施したLuster White(ラスターホワイト)の2色。サイズは高さ119×幅63×厚さ13.1mm、重さは約139g。容量16GBのmicroSDカードを同梱する。
NTTドコモの山田隆持社長は、スマートフォン市場について「オープンアプリケーションが魅力。大きなうねりとなっている」と期待を寄せる一方で、「端末やソフトの使い勝手のよさをユーザーにいかに知らせるか。とりわけ、上級者でない方に対してどのように裾野を広げていくか」と課題を指摘。さらに、「国内のシェアはまだ10%にも満たない。一気に拡大することは難しいが、今後伸ばしていく」と市場拡大に向けた意気込みを示した。
(左から)NTTドコモの山田隆持・代表取締役社長、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズのバード・ノルドベリプレジデント
「Xperia」(型番:SO-01B)は、静電式タッチパネルを採用した4.0型ワイド液晶を搭載し、音楽や写真、動画などのコンテンツごとに「infinite(インフィニット)」ボタンを押すことで、端末内の関連項目やWebサイトにすぐにアクセスできるのが特徴。端末やメモリカードに保存したデータか、Web上のサービスかを意識せず、必要な情報にたどり着ける。電話や地図など、複数のソフトを同時に開いて使用できるのもポイント。
従来のスマートフォンユーザーは、ビジネスパーソンやITスキルの高い男性など、一部の層に限られていた。NTTドコモはこうした状況を踏まえ、「Xperia」の投入で女性や初心者など、ターゲットを拡大するのが狙い。既存のHTC製端末「docomo PRO series HT-03A」に続く、Android端末の第2弾になる。
Android搭載のスマートフォン「Xperia」
ソニー・エリクソン独自のソフト「Timescape(タイムスケープ)」「Mediascape(メディアスケープ)」を備え、コミュニケーションやコンテンツを利用しやすくした。「Timescape」は、メールや通話、SNSなど、誰にどのようなやりとりをしたのか、時系列に表示する。現在、Web上でのコミュニケーションサービスは多様化しており、「Twitter」「mixi」「Facebook」など複数のサービスを並行して利用するユーザーも多い。同ソフトはこうしたニーズに応えるもの。
(左から)「Timescape」「Mediascape」の画面
一方、「Mediascape」は、「ミュージック」「ムービー」「フォト」といったコンテンツを手軽に楽しめるソフト。microSD/SDHCカードに保存した音楽や動画・静止画を表示するほか、動画共有サイト「YouTube」などWeb上のサービスも利用できる。PC専用ソフト「Media Go」を使えば、CDからPCに楽曲を取り込み、ジャケット写真と一緒に楽曲を端末に転送することも可能。
Android端末の特徴の一つに、「Androidマーケット」でさまざまなアプリケーションを購入できる点がある。ただ、このサービスはワールドワイドで展開しているため英語表記が多く、日本語のコンテンツが見つけにくいという課題があった。そこで、NTTドコモは独自のスマートフォン向けポータルサイト「ドコモマーケット」を開発。初心者でも、Androidマーケットにある膨大なアプリから必要なものを探しやすくした。
タッチパネル式4.0型ワイド液晶を搭載
具体的には、「ツール」「ニュース」「ゲーム」「マルチメディア」「コミュニケーション」などのカテゴリ別にアイコンを表示。任意の分野のアイコンを選択すれば、アプリの提供のほか、ニュースなどの情報も入手できる。端末発売時の4月には100前後のコンテンツ数を揃え、今後数を増やしていく予定。「Xperia」に加え、「HT-03A」でも利用できる。
操作ボタンは前面下部に「ホーム」「メニュー」「戻る」の3つを装備。上面には電源ボタン、USB端子、3.5mmヘッドホン端子を装備する。このほか、左右の側面にスピーカーとマイク、音量調節ボタンとカメラボタンを備える。
カメラは有効約810万画素で、顔認識エンジンを搭載
カメラは、有効810万画素でオートフォーカスに対応。さらに、顔認識エンジンを搭載し、撮影した人物の顔を電話帳に登録しておけば、顔を自動で認識して写真上に名前が現れる。この名前をタッチすると、その人物とやりとりしたメールや通話などの履歴を一覧で表示する。
OSはGoogle Android 1.6、画面の解像度は480×854ドット。通信機能は無線LAN IEEE802.11b/g、WORLD WING(3G+GSM)、Bluetoothに対応。GPSも内蔵する。カラーは、背面に艶消しの素材を用いたSensuous Black(センシャスブラック)と、光沢を施したLuster White(ラスターホワイト)の2色。サイズは高さ119×幅63×厚さ13.1mm、重さは約139g。容量16GBのmicroSDカードを同梱する。
NTTドコモの山田隆持社長は、スマートフォン市場について「オープンアプリケーションが魅力。大きなうねりとなっている」と期待を寄せる一方で、「端末やソフトの使い勝手のよさをユーザーにいかに知らせるか。とりわけ、上級者でない方に対してどのように裾野を広げていくか」と課題を指摘。さらに、「国内のシェアはまだ10%にも満たない。一気に拡大することは難しいが、今後伸ばしていく」と市場拡大に向けた意気込みを示した。
NTTドコモの山田隆持社長