BCN、「BCN AWARD 2010」表彰式 今年は一般ユーザーも出席

特集

2010/01/14 19:55

 BCNは1月14日、パソコンやデジタル家電などの年間販売数量No.1メーカーを表彰する「BCN AWARD 2010 ―ものづくりの環―」の表彰式を開催した。会場の東京・秋葉原の「ベルサール秋葉原」には、メーカーや販売店各社の関係者およそ300人が出席。また、今年からは一般参加者も「ユーザー代表」として式に出席し、約10名が参加した。

BCN AWARD 2010の表彰式を開催

 BCN AWARDは、全国の主要パソコン専門店や家電量販店などから収集したPOSデータに基づき、年間で最も販売数量の多かった企業を部門ごとに表彰する賞。今年は、ハードウェア70部門、ソフトウェア32部門、計102部門の48社が栄冠に輝いた。(オリジナルのプレスリリースはこちら、各部門のトップ3の順位とシェアは特設ページで公開)

新設7部門の受賞メーカー

 また、今年から「ネットブック」「SSD」「ヘッドホン・イヤホン」「BDメディア」「デジタルチューナー」「DTPソフト」「交換レンズ」の7部門を新設。授賞式は、それぞれの新設部門受賞社へのトロフィー授与から幕を開けた。

表彰式の様子
(左から)新設のネットブック部門を含む2部門で受賞したアスース・ジャパンのケビン・ドゥ社長と、BCNの奥田喜久男社長

 受賞社すべてがトロフィーを受け取った後、同一部門を10年連続受賞した7社をあらためて紹介。会場には大きな拍手が響いた。受賞社を代表して、OSなど6部門で受賞したマイクロソフトの樋口泰行社長がビデオメッセージを寄せ、「今回の受賞に恥じないように、社員と一緒に、みなさんにご愛顧いただける製品を作り、信頼いただける会社になるよう、がんばってまいります」と受賞の喜びを述べた。

バッファローの斉木邦明社長

 続いて、外付けHDDをはじめ12部門を受賞したバッファローの斉木邦明社長が「BCN AWARDを獲得したことの意味は、これを業績に結びつけることだと思っている。そのためには、『つくる人』が省エネ、健康、安全というキーワードをいかにうまく使い、差異化した商品を世の中に出していくかにかかっている。不況下でも、お客様に支持していただける商品を提供していく」とコメントし、今後の意気込みを示した。

エディオンEASTの岡嶋昇一社長

 最後に、POSデータの提供会社を代表し、エディオンEASTの岡嶋昇一社長が挨拶。「一昨年のリーマンショックの影響があるなか、IT分野に関しては、秋口からWindows 7の発売もあり、元気が出てきた。ただ、我々の扱う分野はまだまだ厳しい環境の中で推移している。受賞社の皆様にはさらにいい製品を世に出していただき、我々(販売店)がしっかりとお客様にお届けしながら、この業界が発展していくことを祈念します」と締めくくった。

 BCN AWARDと同時に、IT関連のコンテストで優秀な成績を収め、優れた技術を持つ若者を表彰する「BCN ITジュニア賞 2010」の表彰式も開催。受賞者を会場に招いて表彰したほか、香川高等専門学校・託間キャンパス「ポップスプレー」製作チームには、キューアンドエーの金川裕一社長より、キューアンドエー賞が授与された。同チームは、全国高等専門学校第20回プログラミングコンテスト自由部門で最優秀賞を受賞している。

(左から)香川高等専門学校・託間キャンパス「ポップスプレー」製作チームとキューアンドエーの金川裕一社長

 受賞者代表の国立東京工業高等専門学校の鈴木光一朗さんは「こういった賞が、今後のモノ作りの大きなインセンティブになっていくと確信しています。今後もものづくりにまい進していきたいと思います」と挨拶した。

国立東京工業高等専門学校の鈴木光一朗さん

 BCN ITジュニア賞は、NPO法人ITジュニア育成交流協会の推薦を受けて決定する。協会協賛企業の代表として、クオリティの浦聖治社長は、「ソフトウェアのものづくりを考えたとき、なかなか日本から海外に出て行けない。ITジュニア賞は、海外に行くためには若い人を育てなくては、という思いから始まったもの。今日、受賞された方々がどんどん海外に出て行って、我々の夢をかなえてくれることを期待している。世界に通用するものをつくることと、後進の方々を育てることをお願いしたい」と挨拶し、日本のIT技術を担う学生たちにエールを送った。

クオリティの浦聖治社長