09年最後の月も躍進した「K-x」 09年12月デジタル一眼ランキング
先日当サイトに掲載した<a href="http://bcnranking.jp/news/0912/091228_16149.html">デジタル一眼の2009年の年間ランキング</a>。キヤノンとニコンがランキング上位を独占する結果となったが、12月だけに絞ってみると、どの製品が売れていたのだろう? デジタル一眼市場の年末商戦の結果を、09年12月の月間ランキングで紹介しよう。
カラーバリエーションや付属レンズなどの違いを合算して集計したシリーズ別で1位を獲得したのは、キヤノン「EOS Kiss X3」。7か月連続の首位獲得となり、販売台数シェアも貫禄の20%台。09年最後の月でも、昨年の市場を文字通り引っ張り続けた強さをみせた。
2位も前月から変わらずニコン「D5000」。「Kiss X3」以外では唯一となる二桁の販売シェアを獲得したものの、09年は最後までキヤノンに差をつけられたままとなった。
そして3位には前月から1ランクアップして「PENTAX K-x」が登場。発売以降、好評を博してじわじわと順位を上げ、ついにトップ3入りを果たした。2か月連続で3位に入っていたパナソニック「LUMIX GF1」は、「K-x」に押し出されるかたちで4位に順位を下げている。
以下、5位から8位までに順位の変動はなし。9位に初登場したのが「OLYMPUS PEN E-P2」。オリンパスのマイクロフォーサーズ機第2弾となる機種で、1号機「E-P1」のデザインを受け継ぎつつ、新たに外付けのビューファインダーに対応したのが特徴だ。10位にはパナソニックのマイクロフォーサーズ1号機「LUMIX G-1」がトップ10に返り咲いた。
09年12月の「BCNランキング」によれば、デジタル一眼の販売台数に占めるマイクロフォーサーズ規格の割合は16.5%。09年1月の時点では5.7%だったので、1年の間におよそ3倍ほどシェアを伸ばした計算になる。いまや完全に市場での地位を確立したといってもいいだろう。
今年のデジタル一眼市場は、マイクロフォーザーズ陣営を筆頭に、「K-x」のPENTAX(HOYA)、ユニット交換式カメラ「GXR」を出したリコーといった「第三勢力」が、キヤノン、ニコンの二強体制にどこまで食い込めるかに注目してみると面白いかもしれない。(BCN・山田五大)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで127品目を対象としています。
順位 | メーカー名 | 型番・シリーズ名 | 画素数(万画素) | 販売台数シェア(%) |
---|---|---|---|---|
1 | キヤノン | EOS Kiss X3 | 1510 | 23.4 |
2 | ニコン | D5000 | 1230 | 13.4 |
3 | HOYA | PENTAX K-x | 1240 | 7.9 |
4 | パナソニック | LUMIX GF1 | 1210 | 7.4 |
5 | ニコン | D90 | 1230 | 7.3 |
6 | キヤノン | EOS 7D | 1800 | 5.7 |
7 | ニコン | D3000 | 1020 | 5.1 |
8 | キヤノン | EOS Kiss X2 | 1220 | 3.7 |
9 | オリンパス | OLYMPUS PEN E-P2 | 1230 | 3.5 |
10 | パナソニック | LUMIX G1 | 1210 | 2.8 |
「BCNランキング」 09年12月月次 <最大パネル>
カラーバリエーションや付属レンズなどの違いを合算して集計したシリーズ別で1位を獲得したのは、キヤノン「EOS Kiss X3」。7か月連続の首位獲得となり、販売台数シェアも貫禄の20%台。09年最後の月でも、昨年の市場を文字通り引っ張り続けた強さをみせた。
キヤノン「EOS Kiss X3」
2位も前月から変わらずニコン「D5000」。「Kiss X3」以外では唯一となる二桁の販売シェアを獲得したものの、09年は最後までキヤノンに差をつけられたままとなった。
ニコン「D5000」
そして3位には前月から1ランクアップして「PENTAX K-x」が登場。発売以降、好評を博してじわじわと順位を上げ、ついにトップ3入りを果たした。2か月連続で3位に入っていたパナソニック「LUMIX GF1」は、「K-x」に押し出されるかたちで4位に順位を下げている。
HOYA「PENTAX K-x」
以下、5位から8位までに順位の変動はなし。9位に初登場したのが「OLYMPUS PEN E-P2」。オリンパスのマイクロフォーサーズ機第2弾となる機種で、1号機「E-P1」のデザインを受け継ぎつつ、新たに外付けのビューファインダーに対応したのが特徴だ。10位にはパナソニックのマイクロフォーサーズ1号機「LUMIX G-1」がトップ10に返り咲いた。
オリンパス「OLYMPUS PEN E-P2」
09年12月の「BCNランキング」によれば、デジタル一眼の販売台数に占めるマイクロフォーサーズ規格の割合は16.5%。09年1月の時点では5.7%だったので、1年の間におよそ3倍ほどシェアを伸ばした計算になる。いまや完全に市場での地位を確立したといってもいいだろう。
今年のデジタル一眼市場は、マイクロフォーザーズ陣営を筆頭に、「K-x」のPENTAX(HOYA)、ユニット交換式カメラ「GXR」を出したリコーといった「第三勢力」が、キヤノン、ニコンの二強体制にどこまで食い込めるかに注目してみると面白いかもしれない。(BCN・山田五大)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで127品目を対象としています。