2009年、売れたデジタル一眼カメラはコレだ! ユニークなモデルも登場
2009年のデジタル一眼カメラ市場は、オリンパス、パナソニックが推すデジタル一眼カメラ規格「マイクロフォーサーズ」の新製品や、厳密にはデジタル一眼レフではないが、リコーのユニット交換式デジカメ「GXR」といったユニークな機種が登場。キヤノンやニコンなどの従来機とともに市場を盛り上げた。
では、年も押し迫ったこの時期に、09年1月1日-12月23日までで、最も売れたのはどのデジタル一眼レフカメラだったのかを、「BCNランキング」の販売ランキングから紹介しよう。集計はシリーズ別で、カラーバリエーションやレンズキットなどは合算した。
トップ10をみると、6位までをキヤノン、ニコンの2強の機種が占めている。売れたのは、いずれも初心者向けモデル。トップはキヤノンの「EOS Kiss X3」で、シェア15.9%だった。また、1年以上前に発売された機種の人気が根強く、08年3月に発売のキヤノン「EOS Kiss X2」(2位)や08年2月発売のニコン「D60」がランキング入りした。
中級機ではニコン「D90」、キヤノン「50D」がトップ10に入っている。「D90」はデジタル一眼レフで初めて動画撮影機能を搭載。一方、「50D」は「D90」のライバル機にあたる。動画撮影機能はないが、1510万画素のCMOSセンサーを採用し、高い解像度と低ノイズが特徴だ。
新製品の発売が相次いだマイクロフォーサーズも健闘した。上位には食い込めなかったが、09年7月発売のオリンパス「PEN E-P1」が9位、9月発売のパナソニック「LUMIX GF1」が10位に入った。パナソニックは08年10月発売の「LUMIX G1」もトップ10入りしている。
トップ10以外の機種で注目は、16位のPENTAXブランドのHOYA「K-x」。オーダーメードで100色のカラーバリエーションを揃え、有効1240万画素、ハイビジョン動画撮影機能という高い機能を搭載しながら、コストダウンを図り、9万円を切る価格を実現。10月中旬の発売後、安定した人気を集めている。
09年は独自の路線を歩む機種が登場する一方で、キヤノンから「EOS-1D Mark IV」、ニコンから「D3S」というプロ用デジタル一眼レフカメラが登場した。来年は、初心者向けモデルが切り替え時期に入る。各社がどのような機種を投入してくるのか、要注目だ。(BCN・米山淳)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで127品目を対象としています。
では、年も押し迫ったこの時期に、09年1月1日-12月23日までで、最も売れたのはどのデジタル一眼レフカメラだったのかを、「BCNランキング」の販売ランキングから紹介しよう。集計はシリーズ別で、カラーバリエーションやレンズキットなどは合算した。
順位 | メーカー名 | 型番・シリーズ名 | 販売台数シェア(%) |
---|---|---|---|
1 | キヤノン | EOS Kiss X3 | 15.9 |
2 | キヤノン | EOS Kiss X2 | 13.2 |
3 | ニコン | D90 | 9.1 |
4 | ニコン | D5000 | 6.6 |
5 | ニコン | D60 | 5.4 |
6 | ニコン | D40 | 5.1 |
7 | パナソニック | LUMIX G1 | 4.2 |
8 | キヤノン | EOS 50D | 3.5 |
9 | オリンパス | OLYMPUS PEN E-P1 | 3.0 |
10 | パナソニック | LUMIX GF1 | 2.7 |
11 | HOYA | K-m | 2.5 |
12 | ソニー | α300 | 2.2 |
13 | キヤノン | EOS 5D MarkII | 2.1 |
14 | ニコン | D3000 | 1.8 |
15 | ソニー | α350 | 1.8 |
16 | HOYA | K-x | 1.8 |
17 | キヤノン | EOS 7D | 1.6 |
18 | キヤノン | EOS Kiss F | 1.6 |
19 | パナソニック | LUMIX GH1 | 1.6 |
20 | オリンパス | E-520 | 1.3 |
「BCNランキング」 09年1月1日-12月23日 日次合算<最大パネル>
トップ10をみると、6位までをキヤノン、ニコンの2強の機種が占めている。売れたのは、いずれも初心者向けモデル。トップはキヤノンの「EOS Kiss X3」で、シェア15.9%だった。また、1年以上前に発売された機種の人気が根強く、08年3月に発売のキヤノン「EOS Kiss X2」(2位)や08年2月発売のニコン「D60」がランキング入りした。
キヤノン「EOS Kiss X3」(左)とニコン「D60」
中級機ではニコン「D90」、キヤノン「50D」がトップ10に入っている。「D90」はデジタル一眼レフで初めて動画撮影機能を搭載。一方、「50D」は「D90」のライバル機にあたる。動画撮影機能はないが、1510万画素のCMOSセンサーを採用し、高い解像度と低ノイズが特徴だ。
ニコン「D90」(左)とキヤノン「EOS 50D」
新製品の発売が相次いだマイクロフォーサーズも健闘した。上位には食い込めなかったが、09年7月発売のオリンパス「PEN E-P1」が9位、9月発売のパナソニック「LUMIX GF1」が10位に入った。パナソニックは08年10月発売の「LUMIX G1」もトップ10入りしている。
オリンパス「PEN E-P1」(左)とパナソニック「LUMIX GF1」
トップ10以外の機種で注目は、16位のPENTAXブランドのHOYA「K-x」。オーダーメードで100色のカラーバリエーションを揃え、有効1240万画素、ハイビジョン動画撮影機能という高い機能を搭載しながら、コストダウンを図り、9万円を切る価格を実現。10月中旬の発売後、安定した人気を集めている。
HOYA「K-x」
09年は独自の路線を歩む機種が登場する一方で、キヤノンから「EOS-1D Mark IV」、ニコンから「D3S」というプロ用デジタル一眼レフカメラが登場した。来年は、初心者向けモデルが切り替え時期に入る。各社がどのような機種を投入してくるのか、要注目だ。(BCN・米山淳)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで127品目を対象としています。