予算と欲しい性能によって最適なマシンをゲット 小さな「モンスター」で自作を楽しもう!
CPUやメモリ、HDDなどの主要パーツを組み合わせ、自分好みの性能を手に入れることができるベアキットPC。その魅力を存分に味わえるのが、エーオープンジャパン(エーオープン)の「XC Mini GP7A-HD」だ。設置場所を選ばない小型のきょう体ながら、その気になればハイエンドデスクトップPC並みの性能を手に入れることもできる一台。その全貌をここに紹介する。
まず最初に、「ベアキットPC」とは何か、簡単に説明しよう。ひと言でいえば、CPUやメモリ、HDD、光学ドライブといったPCの主要パーツを省いた状態で売っている「半完成」形のPCのこと。半完成だけに既成PCよりも価格が安く、主要パーツをコーディネートすれば自分に最適な性能が手に入るという点で、PC自作の楽しみを味わえる。そのため、自作ユーザーをはじめ、「これから自作に挑戦してみよう」という自作初心者などに人気が高い。
ベアキットPC市場は、さまざまなパーツメーカーがひしめきあう市場だ。例えば、今回紹介するエーオープンは、マザーボードや入力装置などを作っているメーカー。そのほかケースメーカーやビデオカードメーカーなど、PCを構成する部品市場のメーカーが多く参入している。それだけに、形状やデザインが豊富な点も魅力の一つだ。一般的なタワー型からスリムな省スペース型、ポップで愛らしいキューブ型、オーディオ型など、さまざまなタイプがあり、デザインに関しても個性的なものが多い。
今回取り上げる「XC Mini GP7A-HD」は、省スペース型に分類されるベアキットPCだ。梱包を解いてまず気付くのが、滑らかで高級感漂う光沢の表面加工。本体のサイズは、面積だけでいえば、12インチB5サイズのモバイルノートよりも小さく、よく考えて設計されているのがわかる。デザインもスイッチ類やコネクタなど、表面上の凹凸が少なく、シンプルな仕上がり。リビングやベッドボード、オフィスの机など、どんな場所にも違和感なく溶け込みそうだ。
また、最初からスロットイン式のスーパーマルチドライブを搭載しているので、本体とドライブの相性に悩む必要がなく、ベアキット本体が持つデザインを楽しめるのはうれしい。
スペック面でも特筆すべき点が多い。心臓部であるチップセットには、NVIDIAのGPU「GeForce 9300M」を内蔵した統合型チップセット「NVIDIA ION」を搭載し、3Dゲームをはじめとしたマルチメディアコンテンツとの相性がいい。フルハイビジョン映像の出力にも対応し、大画面の高画質動画をストレスなく再生することができる。
対応するCPUは、モバイルCore 2 Duo。ネットブック向けのAtomではなく、よりパフォーマンスの高いCPUに対応することで、ユーザーに性能にこだわる楽しみを与えてくれている。メモリはDDR3-1066に対応し、DIMMソケットを2スロット備える。CPU、メモリともにハイエンドのものをチョイスすれば、かなりの高性能マシンに仕立て上げることができる。また、OSはWindows Vista/7に対応しているが、メーカーはWindows 7を推奨している。
さらに、こうした性能追求型のベアキットPCでありながら、待機時の騒音は26dB以下。ファン音に悩まされることなく、動画や音楽の再生を楽しめるのは、使いこむほどにうれしくなるポイントといえる。
PCの組み立てと聞くと、「難しそう」「自分には無理」と拒否反応を覚えてしまう方も多いだろう。しかし「XC Mini GP7A-HD」は、ドライバーさえあれば、誰でもカンタンに組み立てられる仕組みになっているという。そこで、編集部では実機をお借りし、実際に組み立ててみることにした。組み立てに際しては付属の手順書を見ながら進めていけば、まず失敗はない。ぜひ、参考にされたい。
■手順1 CPU、メモリ、HDDを用意する
■手順2 ケースを開ける
■手順3 CPUの装着
■手順4 メモリの装着
■手順5 ファンを固定する
■手順6 ハードディスクの装着
■手順7 完成
大まかにいって、これだけの手順で組み立てが完了する。厳密にいえば、CPUソケットの固定やケーブル類の装着、各所のネジ止めなどの作業も発生するが、骨子となるのは上記の手順のみ。PC自作に不慣れな初心者でも、十分に自作の楽しみを味わえるだろう。
手軽にPC自作の魅力を感じつつ、パーツの選定次第で高機能化も狙うことができる「XC Mini GP7A-HD」。その性能は、セカンドマシンとしてはもちろん、メインマシンとしても十分なものだ。また、コンパクトなサイズと高い静音性によって、自分の部屋はもちろん、リビングやベッドサイド、オフィスなど、どんな場所でも違和感なくフィットするだろう。
特に、B5サイズのノートPCよりも面積が小さいコンパクトボディは、乱雑になりがちなデスクのスペース確保に大きな威力を発揮してくれるはずだ。スリムでコンパクト、高性能、高い静音性、どんな空間にも溶け込むスタイリッシュなデザインと、いくつもの魅力を見事に内包した「XC Mini GP7A-HD」。この一台があなたのPCライフを大きく変えてくれることだろう。(ITジャーナリスト・市川昭彦)
ベアキットPCってナンだ?
まず最初に、「ベアキットPC」とは何か、簡単に説明しよう。ひと言でいえば、CPUやメモリ、HDD、光学ドライブといったPCの主要パーツを省いた状態で売っている「半完成」形のPCのこと。半完成だけに既成PCよりも価格が安く、主要パーツをコーディネートすれば自分に最適な性能が手に入るという点で、PC自作の楽しみを味わえる。そのため、自作ユーザーをはじめ、「これから自作に挑戦してみよう」という自作初心者などに人気が高い。
エーオープンの「XC Mini GP7A-HD」
ベアキットPC市場は、さまざまなパーツメーカーがひしめきあう市場だ。例えば、今回紹介するエーオープンは、マザーボードや入力装置などを作っているメーカー。そのほかケースメーカーやビデオカードメーカーなど、PCを構成する部品市場のメーカーが多く参入している。それだけに、形状やデザインが豊富な点も魅力の一つだ。一般的なタワー型からスリムな省スペース型、ポップで愛らしいキューブ型、オーディオ型など、さまざまなタイプがあり、デザインに関しても個性的なものが多い。
置く場所を選ばないスタイリッシュなデザインと質感
今回取り上げる「XC Mini GP7A-HD」は、省スペース型に分類されるベアキットPCだ。梱包を解いてまず気付くのが、滑らかで高級感漂う光沢の表面加工。本体のサイズは、面積だけでいえば、12インチB5サイズのモバイルノートよりも小さく、よく考えて設計されているのがわかる。デザインもスイッチ類やコネクタなど、表面上の凹凸が少なく、シンプルな仕上がり。リビングやベッドボード、オフィスの机など、どんな場所にも違和感なく溶け込みそうだ。
モバイルノートPCと比較するとその小ささがわかる
また、最初からスロットイン式のスーパーマルチドライブを搭載しているので、本体とドライブの相性に悩む必要がなく、ベアキット本体が持つデザインを楽しめるのはうれしい。
驚くほどコンパクト、なのに高性能
スペック面でも特筆すべき点が多い。心臓部であるチップセットには、NVIDIAのGPU「GeForce 9300M」を内蔵した統合型チップセット「NVIDIA ION」を搭載し、3Dゲームをはじめとしたマルチメディアコンテンツとの相性がいい。フルハイビジョン映像の出力にも対応し、大画面の高画質動画をストレスなく再生することができる。
対応するCPUは、モバイルCore 2 Duo。ネットブック向けのAtomではなく、よりパフォーマンスの高いCPUに対応することで、ユーザーに性能にこだわる楽しみを与えてくれている。メモリはDDR3-1066に対応し、DIMMソケットを2スロット備える。CPU、メモリともにハイエンドのものをチョイスすれば、かなりの高性能マシンに仕立て上げることができる。また、OSはWindows Vista/7に対応しているが、メーカーはWindows 7を推奨している。
さらに、こうした性能追求型のベアキットPCでありながら、待機時の騒音は26dB以下。ファン音に悩まされることなく、動画や音楽の再生を楽しめるのは、使いこむほどにうれしくなるポイントといえる。
組み立てはこんなにカンタン
組み立ては写真入りの手順書に沿って行える
PCの組み立てと聞くと、「難しそう」「自分には無理」と拒否反応を覚えてしまう方も多いだろう。しかし「XC Mini GP7A-HD」は、ドライバーさえあれば、誰でもカンタンに組み立てられる仕組みになっているという。そこで、編集部では実機をお借りし、実際に組み立ててみることにした。組み立てに際しては付属の手順書を見ながら進めていけば、まず失敗はない。ぜひ、参考にされたい。
■手順1 CPU、メモリ、HDDを用意する
CPU、メモリ、2.5インチシリアルATAハードディスクを用意する
工具はドライバーセットがあれば十分
工具はドライバーセットがあれば十分
■手順2 ケースを開ける
シャーシとカバーを止める2本のネジを外してカバーを開ける
■手順3 CPUの装着
CPUソケットにCPUを装着する
CPUとソケットの基準点をよく確認すること
CPUとソケットの基準点をよく確認すること
■手順4 メモリの装着
DIMMソケットにメモリを装着する
カチッと音がするまでしっかりはめ込む
カチッと音がするまでしっかりはめ込む
■手順5 ファンを固定する
メモリ、CPUの取り付けが終わったら、冷却用のヒートシンクをネジ止めする
■手順6 ハードディスクの装着
ドライブベイにハードディスクを装着する
しっかりとコネクタにはめ込もう
しっかりとコネクタにはめ込もう
■手順7 完成
最後にカバーをネジ止めして完成
大まかにいって、これだけの手順で組み立てが完了する。厳密にいえば、CPUソケットの固定やケーブル類の装着、各所のネジ止めなどの作業も発生するが、骨子となるのは上記の手順のみ。PC自作に不慣れな初心者でも、十分に自作の楽しみを味わえるだろう。
手軽にPC自作の魅力を感じつつ、パーツの選定次第で高機能化も狙うことができる「XC Mini GP7A-HD」。その性能は、セカンドマシンとしてはもちろん、メインマシンとしても十分なものだ。また、コンパクトなサイズと高い静音性によって、自分の部屋はもちろん、リビングやベッドサイド、オフィスなど、どんな場所でも違和感なくフィットするだろう。
特に、B5サイズのノートPCよりも面積が小さいコンパクトボディは、乱雑になりがちなデスクのスペース確保に大きな威力を発揮してくれるはずだ。スリムでコンパクト、高性能、高い静音性、どんな空間にも溶け込むスタイリッシュなデザインと、いくつもの魅力を見事に内包した「XC Mini GP7A-HD」。この一台があなたのPCライフを大きく変えてくれることだろう。(ITジャーナリスト・市川昭彦)