盤石のキヤノンと人気上昇の「K-x」 09年11月デジタル一眼ランキング
今年も残り1か月を切った。デジタル一眼市場は年末商戦を控え、これからが本当の戦いともいえる。年内では最後となる09年11月の月間ランキングを紹介しよう。
カラーバリエーションや付属レンズなどの違いを合算して集計したシリーズ別で1位を獲得したのは、6か月連続でキヤノン「EOS Kiss X3」。販売台数シェアこそ20%台前半まで下げたものの、他製品と比較すると、やはり飛びぬけた強さをみせた。前月5位だった中級機「EOS 7D」も、引き続き6位に入っており安定している。
上位陣は、前月同様2位にニコン「D5000」、3位にパナソニック「LUMIX GF1」がランクイン。今月はトップ10の顔ぶれに大きな入れ替わりはなく、10位に手持ちでHDR(ハイダイナミック)画像が撮影できるソニー「α550」が初登場した以外に変化はない。
そんな中でトピックといえるのが、HOYA「PENTAX K-x」の人気ぶり。前月の10位から大きくランクアップし、5位に食い込んでいる。100色というカラーの豊富さに目を奪われがちだが、撮影機能の豊富さも特徴で、レンズキットで10万円を切るエントリーモデルながらコストパフォーマンスの高さが魅力の一台だ。
いよいよ年末商戦に突入する一眼市場。セールに向けてお目当ての製品をチェックしているという人も多いだろう。12月に発売となる新製品としては、オリンパスのマイクロフォーサーズ機第2弾「OLYMPUS PEN E-P2」や、リコーのユニット交換式デジカメ「GXR」がある。
「E-P2」は言わずもがな、今回9位の「OLYMPUS PEN E-P1」の上位機だ。撮像素子や画像処理エンジンなどは「E-P1」と同様だが、撮影モードや機能を追加したほか、144万ドットと非常に高精細な外付け電子ビューファインダーに対応。ボディカラーは新たにブラックを採用している。
「GXR」に関しては、デジタル一眼というには語弊があるかもしれないが、レンズと撮像素子、画像処理エンジンを一体化した「ユニット」を交換することで、さまざまな撮影シーンに対応するという今までにないコンセプトの製品だ。この1年で足場を固めてきたマイクロフォーサーズ規格も含め、今年は新しいタイプのカメラが市場に登場してきた。来年もそうした画期的な製品が出てくるのか、各社の開発陣に期待したい。(BCN・山田五大)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで127品目を対象としています。
順位 | メーカー名 | 型番・シリーズ名 | 画素数(万画素) | 販売台数シェア(%) |
---|---|---|---|---|
1 | キヤノン | EOS Kiss X3 | 1510 | 24.7 |
2 | ニコン | D5000 | 1230 | 11.6 |
3 | パナソニック | LUMIX GF1 | 1210 | 8.3 |
4 | ニコン | D90 | 1230 | 8.1 |
5 | HOYA | PENTAX K-x | 1240 | 7.1 |
6 | キヤノン | EOS 7D | 1800 | 4.9 |
7 | ニコン | D3000 | 1020 | 4.7 |
8 | キヤノン | EOS Kiss X2 | 1220 | 4.3 |
9 | オリンパス | OLYMPUS PEN E-P1 | 1230 | 2.7 |
10 | ソニー | α550 | 1420 | 2.6 |
「BCNランキング」 09年11月月次 <最大パネル>
カラーバリエーションや付属レンズなどの違いを合算して集計したシリーズ別で1位を獲得したのは、6か月連続でキヤノン「EOS Kiss X3」。販売台数シェアこそ20%台前半まで下げたものの、他製品と比較すると、やはり飛びぬけた強さをみせた。前月5位だった中級機「EOS 7D」も、引き続き6位に入っており安定している。
キヤノン「EOS Kiss X3」
上位陣は、前月同様2位にニコン「D5000」、3位にパナソニック「LUMIX GF1」がランクイン。今月はトップ10の顔ぶれに大きな入れ替わりはなく、10位に手持ちでHDR(ハイダイナミック)画像が撮影できるソニー「α550」が初登場した以外に変化はない。
(左から)ニコン「D5000」、パナソニック「LUMIX GF1」
そんな中でトピックといえるのが、HOYA「PENTAX K-x」の人気ぶり。前月の10位から大きくランクアップし、5位に食い込んでいる。100色というカラーの豊富さに目を奪われがちだが、撮影機能の豊富さも特徴で、レンズキットで10万円を切るエントリーモデルながらコストパフォーマンスの高さが魅力の一台だ。
HOYA「PENTAX K-x」
いよいよ年末商戦に突入する一眼市場。セールに向けてお目当ての製品をチェックしているという人も多いだろう。12月に発売となる新製品としては、オリンパスのマイクロフォーサーズ機第2弾「OLYMPUS PEN E-P2」や、リコーのユニット交換式デジカメ「GXR」がある。
オリンパス「OLYMPUS PEN E-P2」
「E-P2」は言わずもがな、今回9位の「OLYMPUS PEN E-P1」の上位機だ。撮像素子や画像処理エンジンなどは「E-P1」と同様だが、撮影モードや機能を追加したほか、144万ドットと非常に高精細な外付け電子ビューファインダーに対応。ボディカラーは新たにブラックを採用している。
リコー「GXR」
「GXR」に関しては、デジタル一眼というには語弊があるかもしれないが、レンズと撮像素子、画像処理エンジンを一体化した「ユニット」を交換することで、さまざまな撮影シーンに対応するという今までにないコンセプトの製品だ。この1年で足場を固めてきたマイクロフォーサーズ規格も含め、今年は新しいタイプのカメラが市場に登場してきた。来年もそうした画期的な製品が出てくるのか、各社の開発陣に期待したい。(BCN・山田五大)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで127品目を対象としています。