バックアップソフトでWindows 7にお引越し、売れてる製品はどれ?
新しいOS、Windows 7が登場し、パソコンのOSをアップグレードしようと考えている人も多いだろう。そんな時、1つあると安心で便利なのがバックアップソフト。データやソフトのバックアップや移動といった、OSの入れ替えにともなう面倒で難しい作業を簡単に済ませてくれるからだ。そこで、バックアップソフトの売れ筋を「BCNランキング」でまとめた。
本来バックアップソフトは、外付けHDD等にパソコンのHDDデータのコピーをとり、パソコンが壊れてしまった場合でもデータを復元できるようにするものだが、OSをWindows 7へアップグレードする際にも活用できる。
例えば、Windows XPを搭載するパソコンにWindows 7を導入する場合、まずHDDの中身を空の状態にしなければならない。つまり、これまでXPで利用していたデータやソフトは、いったん別のHDDなどに退避させて、Windows 7のインストールが終わってから元に戻す、という作業を自分でしなければならないのだ。バックアップソフトは、HDDにデータなどを退避して再び書き戻すという作業を一括して確実にやってくれるので便利だ。
一方、Windows VistaからWindows 7にアップグレードするなら、こうした面倒な作業は必ずしもする必要はない。しかし、万が一に備えて元のHDDデータのバックアップはとっておいた方がいい。さらに、バックアップソフトは新しく買ったパソコンへのデータ引越しにも使える。
では、09年10月のバックアップソフトの販売本数シェアトップ5をチェックしてみよう。1位はラネクシーの「Acronis True Image 2009 Home」。販売台数シェア19.0%とぶっちぎりだ。
新機能「Acronis ワンクリック プロテクション」により、OSを含むHDDの中身をすべてワンクリックでバックアップ。データの保存先も外付けHDDなどその時点で最適なものを自動で選択してくれる。また、保存先や圧縮レベルをユーザーが設定してのバックアップにも対応する。
バックアップしたデータはファイル名などで検索して見つけ出し、必要なものを復元することが可能。Windows 7をインストールした環境では、ソフトの復元には対応していないが、文書、音楽、画像、ビデオなどのデータを移行できる。対応OSはWindows Vista/XP。Windows 7にも、同社Webサイトに用意されているアップデータを使えば対応できるようになる。
続いて2位と3位には、AOSテクノロジーズの製品がランクインした。2位は「ファイナルパソコン引越し7Pro」で9.4%。使用中のパソコンデータからソフト、マイドキュメント、ブラウザのお気に入りサイトなど必要なものを選んで、新しいパソコンに移行することができる引越しソフトだ。
製品は専用のUSBケーブルが付属するものと、LANクロスケーブル・USBメモリ版ソフトが付属するものがあり、パソコンの環境に合わせて選べる。また、外付けHDDなど外部記録メディアを使ってのデータ引越しにも対応する。
そのほか、OSをWindows 7にアップグレードする際に役立つ「Windowsアップグレードアシスタント」機能を搭載。データを新しいOS環境へ移行する場合、通常はデータを外部メディアに一度移し、新OSをインストールした段階で戻す。しかし、この機能を使えば、使用中のパソコンの内蔵HDD内だけでデータ移行が行える。こちらはWindows 7の環境へのソフトを含むデータ移行が可能だ。OSはWindows 7/Vista/XP/2000に対応する。
3位は「ファイナルハードディスク入れ替え11 PRO」で5.9%だった。アプリケーションソフトはもちろんOSを含むHDDの中身を丸ごと別のHDDにコピーできるのが特徴で、HDDを入れ替える際に使用する。データを圧縮せずそのままバックアップするので、データが壊れる心配が少ない。また、HDDのパーティションのサイズは、コピー先のHDD容量に合わせて自動で変更してくれる。対応OSはWindows Vista/XP/2000でWindows 7には対応していない。
最後にメーカー別の販売本数シェアもみておこう。09年10月の1位はラネクシーで21.7%。08年11月からシェアが下がり始めたソースネクストを、09年5月に抜き去りトップを獲得。現在もシェアは上昇傾向だ。10月は次いでAOSテクノロジーズが19.3%、3位はアーク情報システムで14.9%。ソースネクストは12.3%と4位で、製品ランキングとほぼ同じ結果となった。
XPなどからWindows 7へアップグレードする人にとっては、簡単にデータを移行できるバックアップソフトはありがたい。しかし、まだまだWindows 7非対応の製品もあるので、購入する際は対応OSやアップデータ情報を確認して選ぼう。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで125品目を対象としています。
Windows 7へのデータ引越しに活用できるバックアップソフト
本来バックアップソフトは、外付けHDD等にパソコンのHDDデータのコピーをとり、パソコンが壊れてしまった場合でもデータを復元できるようにするものだが、OSをWindows 7へアップグレードする際にも活用できる。
Windows 7
例えば、Windows XPを搭載するパソコンにWindows 7を導入する場合、まずHDDの中身を空の状態にしなければならない。つまり、これまでXPで利用していたデータやソフトは、いったん別のHDDなどに退避させて、Windows 7のインストールが終わってから元に戻す、という作業を自分でしなければならないのだ。バックアップソフトは、HDDにデータなどを退避して再び書き戻すという作業を一括して確実にやってくれるので便利だ。
一方、Windows VistaからWindows 7にアップグレードするなら、こうした面倒な作業は必ずしもする必要はない。しかし、万が一に備えて元のHDDデータのバックアップはとっておいた方がいい。さらに、バックアップソフトは新しく買ったパソコンへのデータ引越しにも使える。
バックアップソフトの売れ筋は? ラネクシーの製品が19.0%でダントツ
順位 | メーカー名 | シリーズ名 | 販売台数 シェア(%) |
---|---|---|---|
1 | ラネクシー | Acronis True Image 2009 Home | 19.0 |
2 | AOSテクノロジーズ | ファイナルパソコン引越し7Pro | 9.4 |
3 | AOSテクノロジーズ | ファイナルハードディスク入れ替え11 PRO | 5.9 |
4 | アーク情報システム | HD革命/BackUp Ver.9 Pro | 4.6 |
5 | ソースネクスト | ソースネクスト マカセル 引越 Windows 7対応版 | 4.1 |
「BCNランキング」09年10月 月次 <最大パネル>
では、09年10月のバックアップソフトの販売本数シェアトップ5をチェックしてみよう。1位はラネクシーの「Acronis True Image 2009 Home」。販売台数シェア19.0%とぶっちぎりだ。
Acronis True Image 2009 Home
新機能「Acronis ワンクリック プロテクション」により、OSを含むHDDの中身をすべてワンクリックでバックアップ。データの保存先も外付けHDDなどその時点で最適なものを自動で選択してくれる。また、保存先や圧縮レベルをユーザーが設定してのバックアップにも対応する。
バックアップしたデータはファイル名などで検索して見つけ出し、必要なものを復元することが可能。Windows 7をインストールした環境では、ソフトの復元には対応していないが、文書、音楽、画像、ビデオなどのデータを移行できる。対応OSはWindows Vista/XP。Windows 7にも、同社Webサイトに用意されているアップデータを使えば対応できるようになる。
続いて2位と3位には、AOSテクノロジーズの製品がランクインした。2位は「ファイナルパソコン引越し7Pro」で9.4%。使用中のパソコンデータからソフト、マイドキュメント、ブラウザのお気に入りサイトなど必要なものを選んで、新しいパソコンに移行することができる引越しソフトだ。
ファイナルパソコン引越し7Pro
製品は専用のUSBケーブルが付属するものと、LANクロスケーブル・USBメモリ版ソフトが付属するものがあり、パソコンの環境に合わせて選べる。また、外付けHDDなど外部記録メディアを使ってのデータ引越しにも対応する。
そのほか、OSをWindows 7にアップグレードする際に役立つ「Windowsアップグレードアシスタント」機能を搭載。データを新しいOS環境へ移行する場合、通常はデータを外部メディアに一度移し、新OSをインストールした段階で戻す。しかし、この機能を使えば、使用中のパソコンの内蔵HDD内だけでデータ移行が行える。こちらはWindows 7の環境へのソフトを含むデータ移行が可能だ。OSはWindows 7/Vista/XP/2000に対応する。
3位は「ファイナルハードディスク入れ替え11 PRO」で5.9%だった。アプリケーションソフトはもちろんOSを含むHDDの中身を丸ごと別のHDDにコピーできるのが特徴で、HDDを入れ替える際に使用する。データを圧縮せずそのままバックアップするので、データが壊れる心配が少ない。また、HDDのパーティションのサイズは、コピー先のHDD容量に合わせて自動で変更してくれる。対応OSはWindows Vista/XP/2000でWindows 7には対応していない。
ファイナルハードディスク入れ替え11 PRO
最後にメーカー別の販売本数シェアもみておこう。09年10月の1位はラネクシーで21.7%。08年11月からシェアが下がり始めたソースネクストを、09年5月に抜き去りトップを獲得。現在もシェアは上昇傾向だ。10月は次いでAOSテクノロジーズが19.3%、3位はアーク情報システムで14.9%。ソースネクストは12.3%と4位で、製品ランキングとほぼ同じ結果となった。
XPなどからWindows 7へアップグレードする人にとっては、簡単にデータを移行できるバックアップソフトはありがたい。しかし、まだまだWindows 7非対応の製品もあるので、購入する際は対応OSやアップデータ情報を確認して選ぼう。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで125品目を対象としています。