選択肢広がる録画テレビの売れ筋、手軽な内蔵HDD派? 再生もできるBD派? それとも
レコーダーがなくてもボタンひとつで番組を手軽に録画できる、録画機能付きの「録画テレビ」が注目を集めている。最近では種類も増え、内蔵HDDに記録するモデルのほか、外付けHDDに録画できるモデル、BDレコーダー内蔵モデルなど選択の幅が広がってきた。それぞれの特徴とともに、録画テレビの売れ筋ランキングを紹介しよう。
ラインアップが増えた録画テレビは、記録媒体によってそれぞれ長所や短所がある。HDD内蔵モデルのメリットは、テレビ本体のみで手軽に録画・再生できること。ディスクに焼けないことがデメリットだが、見た番組はすぐに消すという使い方なら十分だろう。
また、外付けHDDを記録メディアとして利用できるモデルもある。内蔵HDDでは容量に限界があるが、こちらはUSB接続の外付けHDDを最大4台まで同時に接続可能。連続ドラマなどを毎週何本も録画してストックしておきたいという人にオススメだ。東芝の液晶テレビ「REGZA」はこのタイプが主流で、その上で内蔵HDDを搭載するモデルもラインアップする。
一方、DVDやBDをよく借りるという人は、BDレコーダー内蔵タイプはいかがだろう。現行モデルではシャープの液晶テレビ「AQUOS DX1/DX2」シリーズが対応する。HDDは内蔵しておらず、録画する度に記録用のBDメディアを用意しなければならないのが手間だが、ディスク再生にも対応しているので、BD/DVD/CDのプレーヤーとしても活用できる。
また、世界で初めてHDDとBDレコーダーを内蔵したおいしいとこどりの三菱電機「REAL LCD-BHR300」シリーズも10月30日に登場。内蔵HDDに番組をどんどん録画した後、残しておきたいものだけを厳選してBDに焼くことができる。まさにテレビとレコーダーの1人2役だ。
では、録画ができる薄型テレビの09年10月の販売台数シェアトップ10をみていこう。1位はシャープの32V型「LC-32DX2-B」でシェアは10.7%。BDレコーダー内蔵タイプで、フルハイビジョン画質の番組をそのままBD1枚に約30時間録画できる。
2位は東芝の42V型「42Z8000」で9.5%だった。HDDは内蔵していないが、市販の外付けHDDを接続することで、録画容量を増やしていける。
5.6%で5位にランクインした日立製作所の32V型「L32-WP03」は、本体に内蔵する250GBのHDDに最大200時間のハイビジョン番組を録画可能。また、カセット式HDD「iVDR-S」を専用スロットに差し込めば、録画容量を増やすことができる。内蔵HDDに録画した番組を「iVDR-S」にダビングすることも可能だ。
6位はパナソニックの32V型「TH-L32R1」で5.0%だった。こちらも250GBのHDDを内蔵し、ハイビジョン画質で約44時間の録画が可能。画面のアイコンを選ぶだけで、番組をジャンルから検索して録画予約したり、ジャンルや出演者から指定して再生したりできる。
紹介したものはどれも地デジチューナーを2基搭載し、裏番組の録画にも対応する。日立製作所の32V型「L32-WP03」なら2番組同時視聴も可能だ。加えて東芝の「42Z8000」は、USB接続のHDDを外付けすることで、2つの番組を同時に録画できる。
録画テレビは、スポーツなど録画予約した番組の延長に対応できなかったり、CMをスキップできなかったりと、通常のレコーダーに比べて録画機能が限られる。とはいえ、録画するだけならレコーダーいらずで省スペース。難しい配線もいらない。さらにテレビとレコーダーを別に買うよりも経済的だ。これからテレビを購入するという人は、是非検討してほしい。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで125品目を対象としています。
内蔵HDDで手軽に? BDに焼いて再生も楽しむ?
ラインアップが増えた録画テレビは、記録媒体によってそれぞれ長所や短所がある。HDD内蔵モデルのメリットは、テレビ本体のみで手軽に録画・再生できること。ディスクに焼けないことがデメリットだが、見た番組はすぐに消すという使い方なら十分だろう。
内蔵HDD、外付けHDD、BDなど、記録媒体によって選択肢が広がってきた録画テレビ
また、外付けHDDを記録メディアとして利用できるモデルもある。内蔵HDDでは容量に限界があるが、こちらはUSB接続の外付けHDDを最大4台まで同時に接続可能。連続ドラマなどを毎週何本も録画してストックしておきたいという人にオススメだ。東芝の液晶テレビ「REGZA」はこのタイプが主流で、その上で内蔵HDDを搭載するモデルもラインアップする。
一方、DVDやBDをよく借りるという人は、BDレコーダー内蔵タイプはいかがだろう。現行モデルではシャープの液晶テレビ「AQUOS DX1/DX2」シリーズが対応する。HDDは内蔵しておらず、録画する度に記録用のBDメディアを用意しなければならないのが手間だが、ディスク再生にも対応しているので、BD/DVD/CDのプレーヤーとしても活用できる。
また、世界で初めてHDDとBDレコーダーを内蔵したおいしいとこどりの三菱電機「REAL LCD-BHR300」シリーズも10月30日に登場。内蔵HDDに番組をどんどん録画した後、残しておきたいものだけを厳選してBDに焼くことができる。まさにテレビとレコーダーの1人2役だ。
各社さまさまざまな特徴 録画テレビの売れ筋
順位 | メーカー名 | シリーズ名 | 画面サイズ | 録画媒体 | 販売台数 シェア(%) |
---|---|---|---|---|---|
1 | シャープ | LC-32DX2-B | 32V型 | BD | 10.7 |
2 | 東芝 | 42Z8000 | 42V型 | 外付けHDD | 9.5 |
3 | シャープ | LC-40DX2-B | 40V型 | BD | 7.3 |
4 | 東芝 | 37Z8000 | 37V型 | 外付けHDD | 5.8 |
5 | 日立製作所 | L32-WP03 | 32V型 | HDD 250GB/iVDR | 5.6 |
6 | パナソニック | TH-L32R1 | 32V型 | HDD 250GB | 5.0 |
7 | 日立製作所 ※ | P42-XP03 | 42V型 | HDD 250GB/iVDR | 4.9 |
8 | パナソニック | TH-L37R1 | 37V型 | HDD 250GB | 4.7 |
9 | シャープ | LC-26DX2-B | 26V型 | BD | 4.4 |
10 | 日立製作所 ※ | P42-HP03 | 42V型 | HDD 250GB/iVDR | 3.7 |
(※)はプラズマテレビ、ほかは液晶テレビ
「BCNランキング」09年10月 月次 <最大パネル>
では、録画ができる薄型テレビの09年10月の販売台数シェアトップ10をみていこう。1位はシャープの32V型「LC-32DX2-B」でシェアは10.7%。BDレコーダー内蔵タイプで、フルハイビジョン画質の番組をそのままBD1枚に約30時間録画できる。
LC-32DX2-B
2位は東芝の42V型「42Z8000」で9.5%だった。HDDは内蔵していないが、市販の外付けHDDを接続することで、録画容量を増やしていける。
42Z8000
5.6%で5位にランクインした日立製作所の32V型「L32-WP03」は、本体に内蔵する250GBのHDDに最大200時間のハイビジョン番組を録画可能。また、カセット式HDD「iVDR-S」を専用スロットに差し込めば、録画容量を増やすことができる。内蔵HDDに録画した番組を「iVDR-S」にダビングすることも可能だ。
L32-WP03
6位はパナソニックの32V型「TH-L32R1」で5.0%だった。こちらも250GBのHDDを内蔵し、ハイビジョン画質で約44時間の録画が可能。画面のアイコンを選ぶだけで、番組をジャンルから検索して録画予約したり、ジャンルや出演者から指定して再生したりできる。
TH-L32R1
紹介したものはどれも地デジチューナーを2基搭載し、裏番組の録画にも対応する。日立製作所の32V型「L32-WP03」なら2番組同時視聴も可能だ。加えて東芝の「42Z8000」は、USB接続のHDDを外付けすることで、2つの番組を同時に録画できる。
録画テレビは、スポーツなど録画予約した番組の延長に対応できなかったり、CMをスキップできなかったりと、通常のレコーダーに比べて録画機能が限られる。とはいえ、録画するだけならレコーダーいらずで省スペース。難しい配線もいらない。さらにテレビとレコーダーを別に買うよりも経済的だ。これからテレビを購入するという人は、是非検討してほしい。(BCN・武井美野里)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで125品目を対象としています。